動物の値段 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2010年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784043943166

作品紹介・あらすじ

ライオン(赤ちゃん)四五万円、ラッコ二五〇万円、シャチ一億円!! 動物園のどんな動物にも値段がある! 驚きの動物売買の世界。その舞台裏を明かした画期的な一冊!! テリー伊藤との文庫版特別対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 動物の値段、飼うとしたら実際にいくらかかるのか?その値段の内訳や、餌代、どんな施設で飼育すべきか等が忖度なく書かれていて面白い。

    が。
    ペットとして捕獲・消費されることで環境に与える影響は地球環境に与えているほんのわずかでしかない、とあるが、それは違うと思う。
    食糧として、希少価値のある商品として、紛争に巻き込まれて、地球温暖化で…等様々な理由で動物は絶滅に向かっている。
    大なり小なり影響を与えているのであり、〝ほんのわずか〟が積もり積もっての今なのではないか。
    食べるものがないから、お金がないから、戦争に勝ちたいから、生活をより便利にする為に…どれも正当な理由に聞こえないだろうか?

    犬や猫など既に野生として生きられないのは仕方がないのかもしれない。けれど、野生で生きていける動物を檻の中に閉じ込めるのはやはり違うと感じる。
    将来、日本で海外の野生動物を飼うことが出来なくなるかもしれないことが不幸だと著者は言うが、その野生動物が二度と見られないことが本当の不幸ではないのか?
    動物でお金を稼ぐ人に、動物への愛なんて期待すべきではないのだろう。そこは残念…

  • 動物園は好きとはいえ、実際に自分で飼いたいと思ったことはないけど、動物がいかにして売買されているのかとても興味深かった。

  • 動物商の赤裸々な話。ほかでは到底聞けない話が満載。動物園・水族館で、この動物たちはどこから来たのだろうと考えたことのある人全員におすすめ。

  • 動物が売買されることは、考えると分かることだけれど、あんまり、値段や仕入れの仕方など考えたことがなかった。
    この本では、分かりやすく書かれていて、雑学として面白く読むことができました。

  • 輸送の話とか実務に携わってる人しか知らないようなこといろいろ載ってて面白かったが、期待してたほどには突っ込んだこと書かれてなくてちょっと中身薄かった。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:480||S
    資料ID:95100297

  • レビュー省略

  • 動物園の最大の疑問、それは動物は貰い物?
    もし買っているならどのくらいの値段?
    飼ったら維持費はいくら?
    輸送費は?
    など…

    動物園の動物は人気だから高いっていうのは間違いで、希少価値もそうだが、大きさでも比例する。
    動物によっては借り物だったりするが、動物園はペットショップではないためそんなお金のことは書いていない。
    この本には参考までにどのくらいの金額がかかり、どのくらいのコストがとか、どのくらいの維持費がかかるっていうのが手に取るようにわかる。
    それにより、いままで公表されなかったいろんなことがわかるようになっていた。

    この本により意外な動物が一番維持費がかかっていたり、意外な動物が高かったりってことがわかりますよ。

    これを見た後、お近くの動物園に行かれると動物が違う目で観れます。
    だからと言って飼いたいなんて思わないでくださいね。
    でも思った方はまたこの本を見返して見てください。
    多分嫌になります(笑)

    これを見て自分が思ったのはよくぞ無料で動物園ができるなぁって思いました。

  • 人間の都合で値段は左右されるものなのね。
    なんか、虚しい。

  • 数が少ない動物や、輸送費が掛かる動物は値段が高いのが分りました。
    爬虫類なんかがたくさん輸入されて、ペットとして飼う人がたくさんいるんですね。

    ライオンは45万で安い、命中率100%の多産系。

    自然の中で生きてる動物が幸せなような気がするけど。

  • まあ、変わった本だね。動物の値段や、ペンギン、ゴリラ、シャチの飼い方など。著者曰わく「 多くの方に動物取引の実態を見て頂くことを通して自然保護や動物の価値を再認識」との本で動物取引の話が読めたことは面白い。

    【印象に残る】
    ペンギンは南極、シロクマは北極なので一緒にいることはない
    シャチは口臭が臭い、ナマケモノはキュウリが好き
    シーラカンスに興奮

  • いやこれは動物園・水族館好きにはたまらない本(^o^
    たいへん楽しく読めました(^-^

    著者は、現役の「動物商」という変わり種。
    知る人ぞ知る「爬虫類に触れる体感型動物園」
    静岡県のiZooを経営している会社の代表。

    ちなみにiZooは、旧「アンディランド」。
    「亀専門」のテーマパークでした。
    この方が歴史があるので有名かも知れない。

    本のタイトルは「動物の値段」ですが、
    値段だけではなく「中の人」でしか知り得ない
    動物園や水族館の裏側やら、日本の「動物行政」情報、
    「ワシントン条約」「絶滅危惧種」などについて
    分かりやすく、しかも面白おかしく説明してくれる(^ ^

    だいぶ以前に「ライオンの飼い方」という本を読んだが、
    それに通ずる「ま、こんな動物個人で飼うやつぁいまいが、
    強いて買えるとするとカバは600万円からかな」的な
    ある意味「役に立たない」情報が満載(^ ^;

    でも、伝染秒やら在来種の保護やらのために、
    近年頻繁に動物の輸入・移動に関する法律が
    こんなにくるくる変わってるとは、みたいな
    きちんと役立つ情報もたっぷり載っている。

    例えばアライグマは、今からもう飼うわけにはいかない。
    これまで飼ってた人は特別に許可をもらって飼えるが、
    子供が生まれたらその瞬間に「犯罪者」になるとか(^ ^;
    食用蛙を、こっちの池からあっちの池に移動したら
    もうそれだけでアウトだとか(^ ^;

    もちろん、亀とかコウモリとかイグアナとか、
    本当にペットとして個人で飼えるものの情報もある(^ ^
    また自分で飼う飼わないに関係なく、
    動物園の舞台裏的情報も楽しい(^ ^

    「シャチは肉食なのに歯磨きしないので口臭がひどい。
     ショーでシャチにキスするお姉さんなんか、
     ニコニコしてるけど実は大変なはず」とか(^ ^;

    「ラッコの鉱物はウニやカニなどの高級水産物。
     日本人のウニの消費量が年間6万トン程度なのに、
     世界のラッコ12万頭で26万トン食う勘定」とか(^ ^;

    とにかく動物好き・動物園好きには楽しい本です(^ ^
    読むと動物園や水族館の見方が変わる...かも!?(^ ^

  • あなたは知っていますか?動物園の人気者達を実際に飼うまでに必要な値段を(なお管理維持費は別途必要となります)

  • 動物園にいる動物を買うとしたら、Howmuch?!
    さまざまな動物の価格を紹介した本。

    当然ながら、高ければ高いほど希少価値があるわけだが、純粋に「こんなにするの!?」と、楽しめながら読めた。

  • ナマケモノって泳げるんだ。
    なにが飼える(買える)かな?

  • 必要ない豆知識。でも好奇心は満足。

  • 請求記号・480/Sh 資料ID・310005901

  • 子供の頃、千葉県の山中にある寺から飼っていたトラのうちの
    2頭が脱走したというニュースがあった。家の近所まで逃げて
    来たら怖ろしいな、と思ったのと同時に、トラのように動物園で
    飼育されている動物も個人で飼えるのかと思った。

    そんな動物たちを実際に購入しようとしたら値段はいくらになるのか
    を記したのが本書である。

    著者は現役の動物輸入商なので、生息地で野捕獲方法、運搬方法や
    運賃、与える餌のことまでフォローしている。また、その動物にまつわる
    エピソードも楽しい。

    巨大な蛇・アナコンダなんて、量り売りならぬセンチ売りなんだぜ~。
    それも体長によって1センチの値段が違ってくるらしい。

    さて、私がこの世で一番愛するシャチである。そのお値段1億円也。
    半分が運送料なのだそうだ。う~ん、これじゃ飼えないな。まぁ、
    シャチは水族館にいるのより大海を泳いでいる方が好きだから
    飼う気もないけど。

    このシャチ、取引をするとなると大変らしい。手続き等ではなく、環境
    テロ…もとい、動物保護団体の面々が大騒ぎするのだそうだ。

    なので、メジャーな航空会社はどこも搬送を断るらしいのだが某国の
    国営航空会社は「ダー」と二つ返事で引き受けてくれるとか。

    「ダー」?それって、ロシアのアエロ・フロートなんじゃないか。汗。

    動物の値段・蘊蓄以外にもワシントン条約や絶滅危惧種のコラムも
    あって、動物好きでなくとも楽しめる。

    動物は飼ったら最後、死ぬまで面倒を見なきゃいけない。それが
    出来なのなら犬・猫でも飼ってはいけないな。

  • ライオンの値段に驚きました。

  • 普段当たり前の様に見ている動物園やショップの動物達が、いくらでどの様に輸送されてくるのかと言う裏側を知る事が出来る貴重なエッセイ。
    著者の爬虫類に対する愛情も垣間見られて、非常に面白かった。
    読んで思った事は、全ての生物達の天敵は人間なんだなと。
    自然での共存が難しいのはわかる。
    それでもただ何もせずに野生動物の個体を減らし続けるのではなく、減少をストップさせる努力をしていかなければいけないと思った。

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著者プロフィール

静岡県生まれ。子どものころからの「は虫類」好きで、専門知識を独学。趣味が高じ、は虫類輸入卸商、書籍執筆、講演、テレビ出演と多方面に活躍。2012年、iZoo(体感型動物園イズー)を開園し園長に就任。日本爬虫類両生類協会の代表理事。

「2023年 『どっちが強い!? アフリカウシガエルvsオオムカデ 恐怖のゾロゾロ大行進』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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