メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 143
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943449

感想・レビュー・書評

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  •  メタルギア・ソリッドというゲームのノベライゼーション。
     幸か不幸か僕はこのゲーム未体験。
     ゲームを知っていればもっと面白かったかもしれない。
     ゲームを知っていればしらけてしまったかもしれない。
     
     ノベライゼーションなのでどこまでが伊藤氏の創作が含まれているのか判らないが(もしかしたら全くないのかもしれない)文句なしに面白く読めた。
     読者を先に先にと導く物語への吸引力に満ち溢れており、魅力的なキャラクターが多く登場するし、伏線もきちんと張られており、おもわず「ハッ!」とするような伏線の回収の仕方も見事だったと思う。
     ここはどうかなぁ? と思わせる箇所がないわけではない。
     例えば、物語の世界感の説明が若干くどく、説明も長いような気もする。
     また、物語は「オタコン」の語り、いわゆる一人称で進んでいくのだが、時に主人公である「スネーク」視線で語られている、あるいは三人称で語られている、と錯覚を起こさせるような場面が所々あった。
     視線がふらついてしまう、って感じだろうか。
     人によっては、そういった欠点と思われる箇所が気になるかもしれないが、僕はそんなマイナス要素を補って有り余るほどに面白く読めた。
     伊藤氏はもうこの世にいない。
     本書の主人公である「スネーク」は物語が進む中でどんどんと衰弱していくのだが、そんな姿は癌に犯された伊藤氏自身を投影しているのかもしれない。
     ゲームのノベライゼーションであるから、伊藤氏だけでなく、ゲーム・クリエイターである小島秀夫氏も称賛されるべきなのだろう。
     いつの日か読み返すだろう作品……本当に面白かった。

  • シャドー・モセスの前までのリキッドの動向がほんのちょっとではあるけれどわかるので、たいへん俺得です。
    いつか、このほんのちょっとの密度を高めてスピンオフをぜひ。ぜひ。

  • 著者を初めて知った作品。
    かなり好きな文書構成で嬉しい。

  • また1からやりたくなった。ゲーム

  • メタルギアシリーズをプレイしたことがない私でも充分楽しめる内容だった。自分の命が残りわずかだと知りながらも戦うスネークの姿に、伊藤さんは自分の姿を重ねたのだろうか。そう思うと切なくなってきた。

  • この本はステルスアクションゲーム「METAL GEAR SOLID 4」をノベライズ化したものです。
    ゲームの方は、敵に見つからないように潜入するスリルと、映画のようなシナリオがとても人気のある作品です。
    小説ではゲームをやっていたときにはわからなかった設定や、キャラクターの心情が補完されているので、500ページ以上ありましたが、終始楽しみながら読めました。本当にこの主人公はカッコいいですし、その相棒との友情も素晴らしく、メタルギアソリッドという作品の良さをさらに高めてくれる良い本です。
    その反面ゲームをプレイしていない人は・・・どうなんでしょうね。

    実はこの小説の作者、伊藤計劃さんは2009年に亡くなられていますが、メタルギアソリッドを作った小島監督が伊藤さんに向けて後書きを書かれました。
    その中で
    僕はゲームを作るうえで一つの基準を設けている。それはこのゲームは伊藤さんが喜んでくれるか、というものだ。この基準こそが僕にとっての「伊藤計劃の物語」のひとつである。だから、もうすでに僕の作品には伊藤計劃が宿っている。
    という部分がとても印象的でした。

    自分に置き換えるなら、今の自分を形作っているのは、家族や、友人、映画、ゲーム、本などの様々な物語です。そして、自分の物語を子供たちや周りの人達に伝えることで今度はその人たちの中で私は生き続けるというように考えたのですがいかがでしょうか?

    伊藤さんのデビュー作『虐殺器官』が今度映画化されます。伊藤さんの物語はまだまだ終わりません。

  • ゲームのノベル版なので、楽しく読めればいいかなと思っていました。
    しかし、メタルギアソリッドの深い物語と伊藤計劃さんの文章で、のめり込んでしまいました。

  • H22年3月25日、初、並、帯無
    2015年10月23日伊勢BF

  • しっかり伊藤計劃してる。
    メタルギアシリーズに詳しくないので避けていたが、知らなくても十分楽しめた。

  • シリーズものとは知らず本書からはじめてしまった。もともと伊藤計劃が好きだったので手に取ったが、まだ初期だからか、ノベライズだからか彼らしい作品ではなかった。しかし、彼があとがきで述べているようにこれはノベライズにもかかわらずなんども読むに耐える文章で、読みごたえも充分だった。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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