若冲 ――広がり続ける宇宙 Kadokawa Art Selection (角川文庫 ん 30-4 Kadokawa Art Selection)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943494

作品紹介・あらすじ

ある秋の日、美術館学芸員が一枚の写真を携えて研究室を訪れた。それを一目見た瞬間、文字通り筆者の腰が砕けた。それは長らく喪われた作品と称されていた『象と鯨図屏風』だった。幻の屏風再発見の衝撃の顛末と人を捉えて放さないその作品の魅力を詳細に解説。『動植綵絵』『菜蟲譜』をはじめ、主要作品をオールカラーで掲載!新発見の新資料による、今までの常識を180度変える、新しい若冲像も盛り込んだ決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 美術

  • 若冲関連の書籍を10冊近く読んできた集大成の一冊。

    読めば読むほど、この絵を見てみたいという気持ちが高ぶり。さすがにロサンゼルスまで見に行くことも叶わず。と思っていたら滋賀のMIHOミュージアムでまさに若冲展をしていると。行きたいなあと思っていたら、なんと偶然にも今週末から滋賀出張!?こんな奇跡のような偶然が起こり得るのかと。でも、こういうときは流れに身を任せて動くのが一番。ということで、日曜日に見てきます。本物の若冲を!

  • 絵も素晴らしいが、魅力的な人だ

  • 2012.01.14 O氏よりいただく)

  • 絵が★5,文章が★1で平均★3です。

    この本を買った目的が,若冲という人物がどんな人生を歩んで,それぞれの絵画がどんな思いで描かれたのかを知りたいがためでしたが,結局この本は作者が研究したことをくどくどと書いているに過ぎなかった。
    研究者特有の外堀を緻密に埋めて(大典や売茶翁)城(若冲)の全貌を明らかにしようという発想なのだろうが,結局は城にたどり着けなかった感がある。
    おまけに”昔の高校低学年並みの知識水準の大学生を相手に・・・”とか”「ゆとり教育」という売国的教育の被害者“(174ページ)などという失礼極まりない文章も。

    とにかく,これはお勧めできない。
    絵だけを見るなら,普通の画集を買った方がいいのでは?

    久々に勝手失敗した本です。
    角川アートセレクションって他のやつも同じなんだろうか?
    フェルメールとかも買ってみようかと思ったのだが,躊躇してしまいます。

  • 著者の筆致が熱く引き込まれる。若冲に無知な自分は著者の描き出す新しい若冲像に驚けないのが情けないですが、文庫本サイズで若冲の魅力に触れられたのは有難かったです。
    このサイズで胸躍るのですから実物を観たらどんなにか・・。
    ああ。どなたか教えて頂けると有難いのですが、鶏や虫、草花を精緻に描きこんでいるにもかかわらず、象がなんでまたこんなにユーモラスな造形なんでしょう。俵屋宗達の白象図でもそう思ったのです。著者は若冲は実物の象を観る機会は有ったと。でも映画ダンボの夢のシーンに出て来る象を連想しちゃうんですよね。

  • 小さい画集として買ってみました。
    興味ある画家ではありますが、ちゃんとした画集は必要ないので。
    小さい絵だけどそれなりに画質は良いかと。

    あ、そうそう。
    文章の方を読む気はあんまりありまへん。
    もうしわけないけど・・・

  • Kadokawa Art Selection は、安価で世界の名画が楽しめるとあって、お気に入りのシリーズの一つだ。
    若冲については、以前から興味を持っていたが、改めてその素晴らしさを認識した。
    動植物を繊細かつ緻密に描き、構図、色彩とも卓越している。
    若冲の絵の実物は大阪のどこかの美術館でその一部を見たことがあるが、この本に載っているような代表作を見たい。

  • 若冲の絵に出逢ったのは2006年の夏でした。新聞の下1/4広告に上野の東京国立博物館で開かれたプライスコレクションの案内が載っていたのです。それは鶏の絵で、江戸時代の絵だとは到底思えない程の鮮やかな絵でした。もちろん上野まで見に行きましたし、ライティングを変えることで絵の印象を変えてみせる展示の方法にも驚いたのを覚えています。
    この本では、若冲に強い影響を与えた大典顕常和尚と売茶翁が紹介されています。図版の説明は少々くどい感じもありますが、図版自体は綺麗で楽しめます。

  • 若干物足りない内容だったけど、自分みたいな何も知らないひとには良かったかも。伊藤若冲、すごいと思いました。
    日本画的なものについて今までまったく知らなかったけど、東山魁夷をみて、伊藤若冲を知って、だんだん興味が出てきた。

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著者プロフィール

狩野 博幸(かの・ひろゆき):1947年福岡県生まれ。日本近世美術史家、前京都国立博物館名誉館員。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業。同大学院博士課程中退。京都国立博物館を経て、同志社大学教授。専門は桃山絵画、江戸絵画。特に狩野派・長谷川派・琳派・18世紀京都画派が研究領域。京博時代は、数々の名企画展を手がけた。主な著書に、『目をみはる 伊藤若冲の『動植綵絵』』『狩野永徳の青春時代 洛外名所遊楽図屏風』(小学館アートセレクション)、『反骨の画家 河鍋暁斎』(新潮社 とんぼの本)などのほか、美術全集、美術展図録の解説など多数。

「2022年 『江戸絵画 八つの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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