そんなはずない (角川文庫)

  • 角川書店 (2010年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784043943531

作品紹介・あらすじ

30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。変わりものの妹を介して年下の男と知り合った頃から、探偵にもつきまとわれる。果たして依頼人は? 目的は?

感想・レビュー・書評

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  • 「平場の月」がとても良かったので、その後この作者の作品を何冊か読んだ。
    どれも「平場の月」ほどの感動を得られるものではなかった。

    多くの男と関係してきた鳩子だが、今付き合っている男は妹が心を寄せる男だ。
    その妹との確執かと思ったが、そうでもない。
    仕事も男も何だか中途半端で、この作品も何が言いたいのか分からない。

  • 途中まで面白く読めましたが後半の展開に面白味がかけました。

  • 分かりそうで分からない…
    でも分かる!!あれ、分からない…
    と、不思議な感情に包まれた作品だった。

    ただ、主人公の妹の言動に「怖い!!」「嫌だー!!」と怯えてしまった…。

    でも、『私ならどういう人に薦めるかな』と考えると、ちょっとワクワクしてしまう雰囲気の作品。

    姉妹がいる人に薦めて感想を聞いてみたい!!
    今村夏子さんが好きな人にどうかな??
    男性と女性でも感じ方はガラリと違うかも…
    と、そんな事を考えてニヤリとしてしまった。

  • つまらなかった。
    男のおっさんの自分には、共感するとか、納得するとか、そういうのが一切なかった。

  • 「大丈夫かどうかなんてわからない、っていいね」
    ー松村鳩子

  • 30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている。果たして依頼人は?目的は?

    妹の塔子が怖すぎ。そこまでするかって感じ。

    頭で考えるんじゃなくて、全身で感じることが大切なのね。

  • 裏表紙を見て面白そうと、思ったが・・・失敗。
    この人の作品は私には合わないみたい。
    そういえば前に読んだ本もイマイチ合わなかったんだ

  • 最近「好かれようとしない」「肝、焼ける」を読んでいたので、
    鳩子のようにモテる(?)女が主人公なのは不思議な感じ。

    朝倉かすみが書く女は、計算高くて(それが功を奏しているかは別として)、黒い部分がばーんと描かれていて、怖くもあるのだけど、何故だか憎めない。
    そうそう、そういう風に考えちゃうんだよねーと共感したり、私はこの人よりはましだわ、と安堵したり。笑
    でも登場人物の印象が読んでるうちにグングン変わっていく。

    今作では、鳩子の歴代元カレたちや新たな恋も出てくるが、正直男たちの印象は薄い。
    それよりも、鳩子や妹の塔子、図書館の同僚、(母も含め)、女たちがみんな強烈だ。
    鳩子と塔子の対比、そして誰かも書いていたけど、どこかから二人の印象がガラリと入れ替わっていくのが興味深い。

    朝倉さんの言葉使いや「間」の感じは好きだけど、
    特に好きな作品とはならなかったかな。

  • 以前、単行本で読んだものを再読。

  • 珍しく、まともな(?)恋愛小説。
    家族モノのエッセンスあり。

    両親に挨拶までした婚約者に捨てられた上、会社も倒産してしまった主人公・鳩子。
    大災難を経つつも図書館の臨時職員の職を得て、
    妹・塔子の知り合い午来くんとほのかな恋愛がはじまる。

    けれども自分の昔の男関係をかぎまわる探偵が現れ、
    元彼たちと再会してしまう。

    恋愛モノ~?
    と思って読んでいたら、だんだんベクトルが変化していき、
    妹・塔子の歪んだ思考が発露してからは精神ホラーの寒気を感じる展開に。

    主人公・鳩子は堅実な性格で地味ながらもしっかり恋愛遍歴を重ねている。
    妹・塔子は変わり者の自由人で、実はオクテ。

    姉妹の対照性は最初の頃、
    主人公のいかにも女性的な厭らしさが前のめりになるから、
    妹の方が自分らしくのびのび生きている印象を強める。

    それがいつの間にかぱたりと逆転していて、
    登場人物たちのイメージが塗り変わる。
    読んでいて不思議なほど世界観が変わっていった。
    これを表現するのは私の筆力では厳しい。


    展開も、小ズルイ主人公も、ぶっ飛んでるけどその狂いが納得できる妹も魅力的だけれども、
    出てくる男性たちがいまいち現実感がなかった。
    この作品に出てくる男たちは女が想像する卑小で、可愛い男だと思う。
    たとえば、
    理由もなく私に恋に落ちたり
    別れた後も私を求めていたり。
    自分が一番可愛くて、悪いのはすべて女のせいにしたり。
    だから男性が読んでも共感が薄いのではないかな~と思ふ。
    そこが少しどうだろう、と思ったけれど、
    主人公と妹の関係はすごく興味深くて、親子の物語でもあり、
    色々な面で楽しめる話だった。
    物語の季節はちょうどいま、お正月だし。

    ハッピーエンドなのも珍しくてよいと思います。

  • なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて
    わくわくしながら読み進めました。
    話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?)
    キャラクターも、なんか好きでした。
    こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。
    姉妹、変わってますよね。
    地味そうでいてそうでもなくて、
    目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って
    友だちになりに行っちゃいます。私なら。


    家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。
    恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて
    ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。
    でも望んだ結末です。
    いまいち先の見通しが立たないような人ばかりが登場するけど、
    そんなのが今の気分です。
    日本全体もそうなのかしらね。ゆるっと今を生きている、と。
    さて、この人の次の作品をサーチしましょ(わくわく)

    ※解説もまずまずよかった。

  • タイトルを裏切る結末。話はまあまあだけど、表現の仕方がうまいなあって文章がところどころにあって、面白かった。

  • 社会的にも家庭的にも恵まれている姉妹なのに、二人ともなにかが欠落しているところがある。泥沼化もせずに最後には仲直りで、中途半端な気がする。

  • 計算高い女の計算間違い。姉妹ってこんな風にお互いを思っているかと思うと怖い。
    朝倉さんは、男を描くと「田村」のようにかっこいい!のに、同性に対しては非常に厳しく容赦ない。

  • 2011/6/1ぐらい。
    ずいぶんほったらかしていた。
    「田村はまだか」を読みたかったのになかったから
    同じ作者の違う作品を読んでみた。
    危なっかしくてハラハラしたけど悪くない着地で満足。
    ただ登場人物がそれほど好きになれないタイプだったので☆3ぐらいかと。
    不幸になってまえ!って程嫌いではないけどさ。

  • セリフ、文章はすごく好きでした
    なんというか女子校育ちっぽいひとはとくに好きそう
    おんなの、きたないというかばかっぽいというかそういうところ、わかるわかるみたいなかんじでよんでてわらってしまう

    でも朝倉かすみさんの他の作品とくらべるとイマイチ感をかんじてしまった
    あまり登場人物も、さいごまでリアルに思い浮かべられず…
    わたしに女のきょうだいがいないせいで、姉妹のこの微妙なかんじがわからないのか
    なにがしたいのか、なにがいいたいのか、わかりづらい部分がありました

  • 映像化したら面白いんではないでしょうか。姉妹の行動には全く共感できませんが、朝倉さん満開な感じです。

  • 女性はこわい。

  • 「……大丈夫だよ」

    鳩子は答えた。大丈夫ということばは、大丈夫ではない状況のときに用いられるものかもしれない。

    「なら、いいけどさ」

    塔子は「そうだよ、大丈夫だよ」というのをあきらかに躊躇っていた。大丈夫の「だ」をいうところからして逡巡しているのが見てとれた。「ほんとうに大丈夫?」と、訊ねるのも遠慮しているようだ。鳩子を見ずに薄い腰をのっつそっつしている。

    「大丈夫だって」

    鳩子は笑って「大丈夫」を上乗せした。ころもの厚い海老天の絵が浮かぶ。



    朝倉かすみはなにげない状況や心情の描写で使用される語彙が独特で面白い。しかも「独特」なのを狙った感じはせず、自然に頭に入ってくる。だから物語の筋とは関係なく、どこを読んでも面白い。

  • 図書館で働いてるわたしにとってかなりツボな本。
    わかるわかる、専門用語。
    お茶目なマグカップで「抜け」を作ろうと目論むところとか、セイコ•マツダとかお茶目な朝倉さんの言い回しがたまらなく好き。
    今作も満足!!

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著者プロフィール

1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。他の著書に、『ロコモーション』『静かにしなさい、でないと』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。最新刊『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作に。

「2025年 『棺桶も花もいらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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