死墓島の殺人 (角川文庫)

著者 : 大村友貴美
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年9月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943623

死墓島の殺人 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 世界は自分を中心に回っていると勘違いしている人がいる。
    周囲の迷惑や困惑はまったく気にとめず、何かをしてもらうことだけを待っている。
    あたり前のように自分の思うがままに振る舞う女性。
    幸せとは何だろう。
    どんな境遇であったとしても、そこに幸せを見つけられる人もいる。
    どんなに恵まれた環境にあっても、いつまで経っても満足できない人もいる。
    言葉にするのは難しいけれど、口にしなければ伝わらないこともある。
    悲しいけれど、黙っていても伝わるものがあるなんて幻想なのかもしれない。
    死墓島は思慕島・・・何となく物悲しい。
    閉鎖的な島、意味ありげな子守唄、そして対立する旧家。
    横溝さん的な雰囲気もあって、しかも読みやすい物語だった。

  • うーん

  • 離れ小島で起きた3件の殺人事件。その土台になっているのがこの島の隠された秘密。戦国時代の血塗られた、罪人の処刑場としての歴史。小生の好きなジャンル。犯人の一人が最後には犠牲になるという面白い展開。

  • 「この虚無感はなんだろう?殺人事件を解決し
    、犯人を挙げてもたいてい虚しさを感じる。人間の業が見えるから、悪意を目の当たりにするから、自分の中のみたくもない、認めたくない同じものを見せつけられるから……。」

    孤島、子守唄、見立て、財宝伝説とガジェットを揃えたのに、そりゃ〜ないだろ⁉︎と怒りが込み上げてくるが、これはこれで面白かった。

  • 横溝正史の正当な後継者、だなんて何て俺得な作家なの…と手に取ったら、あれっ(・_・)意外とおどろおどろしてない何でだ(・_・)設定は横溝横溝してるのに←

    暗い伝承が伝わる島の3つの一族、物凄い数の墓石と財宝伝説、そして不気味な子守歌…お膳立てはバッチリです。なのに拭えない、船越英一郎の香り←
    何だろう…二時間ドラマなんだよな…映画じゃないんだよな…
    閉鎖的な島、という設定な割に、意外と気さくで協力的な島民にも違和感を感じました。藤田警部補、すっかり島に馴染んじゃってるし…。意味ありげに木の影からこちらを伺う謎の人物、ていう雰囲気が全くありませんでした。やっぱり横溝色を出すなら、死体の装飾と覆面男は欠かせないということでしょうか←


    もう手元に持ってないので、今回はamazonの内容紹介からそのまま転用↓↓

    岩手県沖の小島、偲母島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。捜査をすすめる藤田警部補は、この島が地元の人々から「死墓島」という不吉な名前で呼ばれていることを知る。由来は、島に残されたおびただしい数の墓石だった。なぜこんなに多くの墓石が残されているのか。閉鎖的な島民達を相手に捜査を開始した藤田は、次第に死墓島の裏の歴史を知ることとなる―。横溝正史の正統な後継者が描く、傑作長編推理。

  • 廃校でお化けを怖がる有原巡査部長と藤田警部補のやりとりが可笑しい。
    終始漂う寂寥感は、過疎化が進む島が舞台だから仕方ないのか。犯人が判ってからラストまで更にしんみり…。「首挽村の殺人」に続き、不吉な子守歌や島の裏歴史の設定はドキドキした。

  • 横溝正史の系統を継ぐ本格ミステリー。
    が、個人的には全く響くものが無かった。第一作はそれなりに楽しめたような気もするのだが、、、(内容は忘れてますが)
    探偵役となる藤田警部補の個性が今一つなのかも、、、
    結構、読むのも苦痛が伴った作品でした。

  • 正統な本格ミステリー。
    丁寧に書いてあって、犯人もそこそこ意外な人物で面白いはずなんだけど、この物足りない感じはなんだろうなぁ。
    こういう本格ものを読みすぎて自分が飽きたのかなぁ。いい作品だと思うけど、自分的にはイマイチ。

  • 前作『首挽村の殺人』で横溝正史大賞を取った作者の2作目。
    前作にも登場した藤田警部補が今度は明確な探偵役として登場するが、別に前作を読んでいなくても問題なく入り込める。

    タイトルの「死墓島」は、本来「偲母島」という名の島を指すのだが、おびただしい数の墓が島内にあることと、島にまつわる裏の歴史から「死墓島」という俗称で呼ばれている。この死墓島で猟奇的な殺人が起こり、そこが発端となって連続殺人事件に発展していく…という流れ。

    閉ざされた島、満潮になると海水で満たされる洞穴、暗黒の歴史、入り組んだ町の作り、口を閉ざす住民たち…と、アイテムとしてはゾクゾクわくわくする要素が盛りだくさん。これは前作と一緒。で、前作よりもよりひとりひとりの人間の内面描写がしっかりしていて、更に、話の流れも無理なく進んでいてレベルアップした印象。

    が!

    個人的には、やっぱり前作と同じで「惜しい~!」というか、せっかく土俗的で魅惑的な場所や小物を用いていながら、それが完全には生かしきれていない感覚が残る。ものすごい数の墓とか、洞穴とか、千骨寺の木彫りの龍とか、もっと内容とからめて(洞穴とか、実際に行ってみた描写があってもいいと思うんだよな)魅惑的に使ってほしかった。ゾクゾクさせた割にさらっとそれらが通り過ぎて行ってしまったような。

    がが!!

    それでも、やっぱり「面白い」んだよ、この人の作品。
    なんだろうな、言い回しなのか情景描写なのかなんなのか今ハッキリとは言えないんだけど、もっともっと作品を読みたくなる、もっともっと面白いものが書けるんじゃないかって気にさせられるんだよね。

    だから、悪い意味での三ツ星ではないです。
    期待を込めての三ツ星です。

    閉ざされた山村系とかまた書いてほしいなぁ。
    あとは、豪奢な洋館ものとか。

  • 藤田警部補シリーズ

    偲母島で発見された島長・海洞貞次の遺体。断崖に吊るされビニールをかけられた遺体。捜査に赴く藤田警部補だが口の堅い島民たち。3つの集落に隠された家格。戦国時代に起きた反乱からの系譜。島に棲む保険士・森谷瞳の秘密。殺害された龍門早紀。第三の被害者となった森谷瞳。貞次の遺体を発見した分家の椋介の秘密。

     市川図書館

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