イレギュラー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 258
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943678

作品紹介・あらすじ

村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。そんなニナ高に目を付けた名門野球部K高。格下相手を練習台にしようというのだ。自分の球に絶大な自信を持つコーキは、合同練習初日に勝負を挑むが結果は特大ホームラン。プライドをボロボロにされたコーキはリベンジに向けて、猛練習を開始した。ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 太陽がイッパイいっばいを読んで久々に大笑いしたので三羽省吾さんの本を買ったが積読の山にうもれていた。たまに笑いと下ネタを織り込みながらテンポよくすすむストーリーは読みやすく感情移入しやすい。流石だなあと思う反面なぜだろう?と私なりに考えてみました。三羽省吾さんの作品を何冊か読みましたが主人公の10代の若者が近年の若者言葉をあまり使わないところではないかと思いました。今現在の若者を描くのであれば語尾を上げたり言葉を短縮したりすればある意味リアルな文章になるのかもしれないが私を含めある程度の年齢の読み手には薄っぺらい捉え方しかできず物語自体が薄っぺらく思えてしまう。活字で薄っぺらく感じるのでそれがドラマや映画になり役者がその台詞を発すると思うと観る意欲がなくなってしまうように思う。若者の活字離れをなんとかしようと若者言葉を多く使う試みは理解できるがあまりにも傾倒してそれがスタンダードになってしまうと逆に私を含めある程度の年齢の読み手がその作者から離れていってしまうのではないかとふと思いました。

  • 久しぶりのレビューです。

    やっぱり野球好きだわ!
    特に高校野球は、たまらん(*^^*)

    田舎のヤンキーが主人公って設定も大好き(^з^)-☆

    もう少しで高校野球も始まるし、ワクワクしちゃうなぁ!

    ぜひ続編を!!

  • なんだ、これ⁈
    元々野球の話だし、面白いだろうとは思っていたが、ストーリーも、泣かせどころも笑わせどころも、ぜんぶどハマりした。もう、今年はこれ以上の本は読めないような気がする…

  • 震災被災者の生活と高校野球を絡めた心温まる小説だった。 被災者の暗い雰囲気を所々でキラッと光る三羽さんユーモアが払拭してくれ、被災者には失礼ながら楽しく読ませていただいた。 初めて接した作者だったけど、今後も追いかけたい。(^_^)v

  • ゚*。(b・∀・b)。*゚

  • 再読。

  • おもしろかった〜!!!
    実は読むのすごく時間かけてしまったのですが、野球のテーマは元々すきだし、水害にも関わる話ということで、色んな感情も渦巻きながら読みました。

  • 凄くかわったイレギュラーな青春野球小説です。

    水難事故で村を失い、街に仮住まいする。
    しかし街の長すぎる生活は村の人々の心を病んでいく。
    そんな中、高校生たちが野球を通して成長していく。

    ちょっと変わった登場人物たち、
    普通じゃない設定、そして普通じゃない展開。

  • 水害に遭った蜷谷村の人々は、仮設住宅で避難生活を余儀なくされています。練習もままならない蜷谷高校の野球部の投手コーキと捕手モウは毎日ダラダラ。監督の大木は練習場所の提供者を探していますが、なかなか見つからず。町には野球の名門である圭真高校、通称K高があり、そのK高監督の結城は大木の教え子。大木は結城の才能を潰してしまったという思いから、結城には声をかけられずにいました。しかし、蜷谷高校野球部の話を聞いた結城のほうから声をかけます。こうして合同練習を開始する名門野球部と田舎の駄目野球部。読み終わった直後は「まぁまぁ」という感想でしたが、じわじわと沸いてくる爽涼感。

    さまざまな野球小説に共通して言えるのは、この『イレギュラー』の一文。「忘れてはならないのは、イレギュラーではボールデッドにならないということ。どこに当たって痛がっていようが、呆然と立ち尽くしていようが、プレーは継続されるということだ」。人生も同じこと。

  • おもしろかった(^^)
    高校生の可能性ってすごい!
    それぞれが自分にできることを考えて動いて、その一生懸命さがまぶしい。
    もうみんなが愛しかった。笑
    今年も夏の野球シーズンが楽しみー!!

    最近は自然災害がほんとに多いしいろいろ考えることも増えたけど、時間が経つとどうしても自分の日常ばっかりになっちゃう。
    風化が一番怖いって言ってた被災地の方の言葉を思い出して、自分にできることを少しずつでも続けていこうと思った!

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著者プロフィール

1968年岡山県生まれ。2002年、第8回小説新潮長篇新人賞を受賞した『太陽がイッパイいっぱい』でデビュー。06年『厭世フレーバー』で第27回吉川英治文学新人賞候補、09年『太陽がイッパイいっぱい』で第5回酒飲み書店員大賞受賞。12年『Junk 毒にもなれない裏通りの小悪党』で第33回吉川英治文学新人賞候補。『ニート・ニート・ニート』は18年に映画化された。他の著書に『イレギュラー』『タチコギ』『Y.M.G.A 暴動有資格者』『路地裏ビルヂング』『ヘダップ』『俺達の日常にはバッセンが足りない』などがある。

「2021年 『共犯者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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