イレギュラー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 201
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943678

感想・レビュー・書評

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  • 笑いあり涙あり。。。

    「被災」という現実が突きつけれ・・・
    暗くなる場面もありながら、
    笑わせられる部分も多々あります。

    おもしろかったです。

    • player3110さん
      これ面白いですよね!

      ただ、やっぱり格差を感じてしまいました。
      これ面白いですよね!

      ただ、やっぱり格差を感じてしまいました。
      2013/04/20
  •  スポ根ものだと思って読んだらちょっと違っていた。裏表紙には「ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー!!」とある。なるほど高校球児が主体の青春小説には違いない。ただ、そこに水害で避難生活を送る村の人たちのようすがからんできて、物語に奥行きを与えている。かといって社会派というほどでもない。まあ、たんぽぽのお好み焼きではないが、いろいろと混ぜこぜにしておいしく焼き上げました、というところか。涙はないけど笑える。読んでスカッとする。難しいこと考えなくても、小説を読む楽しみというのはそれが一番。
     しかしその一方で、「イレギュラーではボールデッドにならない」という言葉は深い。人生では予測できないことが起こることがままある、いやしょっちゅうある。それにいちいち慌てたり茫然としたりしていたらどんどん取り残されていくだけだ。とにかく素早く気を取り直してボールをつかみ最善と思う方向へ投げる、それしかないのだ。それでだめなら仕方がない。あきらめもつく。人生の要諦だなあ。
     ラストで始まる蜷谷と圭真の練習試合。う~ん、見たい。応援席に陣取って一緒に一喜一憂したい。コーキが投げ矢中が打つ、狭間が投げモウが打つ、ここまで読んできた読者にはもう両軍のベンチがみんな仲間だ。どっちも頑張れ。頭上に広がる真っ青な空が見えるかのようだ。

  • この本がハードカバーで刊行された頃、他の作家さんも甲子園モノを刊行されてて、同じ甲子園モノでそれぞれの青春を描いているのに、作家さんによって読み味が全然違うのが面白かったのを覚えてました。
    この本に関しては、被災地の高校生が甲子園を目指すという重たくなりそうな題材を、三羽さんらしいポップで明るい、思わず笑ってしまうような小説に仕上がっていて面白かったです。

  • 村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校野球部と名門野球部k高校。
    避難生活が今、地震や原発で避難している人達がたくさんいるので興味深かった。

  • 洪水被害で村ごと避難生活を余儀なくされている高校球児(超クセあり)が、避難先の町の高校(強豪校)のグラウンドを間借りして練習を再開し、そこの野球部とのすったもんだがありつつ、村民の期待を受け甲子園出場を目指す。

    買ったまんま長~いこと放置して(忘れて?)ました。すまぬ。

    読みだしてみたところ・・・・・、こりゃおもしろーい!

    熱血高校野球小説のテイストもちゃんとありつつ、全編にからめられた笑えるシーンが、まあ絶妙。
    「うんこボール」て・・・・・、ぎゃははは!

    笑いだけでなく、涙も感動もがっつりあります。

    登場人物も、最終的には全ていい人になってしまいました。いわんや悪人もです。

    あと、避難所生活についての描写もあり(東日本大震災よりだいぶ以前の作品です)、現実にこの生活を多くの皆さんが今も続けているのだと改めて認識することができました。

  • 悪徳ライターまで変心しちゃうの!? でも、ここまでやるからこその読後の満足感なんだろうね。高校球児同士・監督同士のの交流も変に嘘くさくないし、面白く読めた。

  • 自然災害と高校野球を結びつけた物語。裏表紙のあらすじを見るに「ありえねー」設定と感じつつ読み始めたが、思ったほどの違和感はなかった。深い話ではないが、だからこそ、軽い筆致と相まって、いろいろと考えさせられる。

  • 笑えた。

  • 高校野球と自然災害にまつわる物語。登場人物全員が個性的で、ニナ高最後の試合は永遠に語り継げられる名勝負。
    今年の東日本大震災に遭った球児たちに是非読んでほしい。野球の素晴らしさを改めて感じさせる野球小説の名作である。

  • 被災と高校野球。
    監督と球児たち、被災者の村民たち、街の人々、様々な思惑が交錯する。

    高校生たちの会話とか、ちょっとしたエピソードは良いところも結構あるのに、なんせちと説明補足的な文章が多かったような。作品のテーマに沿いすぎというか。
    作者はあとがきで「デビュー作で指摘された、勢いだけの悪い部分もまだあって」というようなことを書いてるけど、それがこの人の良いところで、特にバカバカしい会話とか、笑っちゃうようなおもしろさで書けるんだから、そこを活かしてほしいと思った。

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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