神田川デイズ (角川文庫)

  • KADOKAWA (2010年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784043943685

作品紹介・あらすじ

世界は自分のために回ってるんじゃない、ことが、じんわりと身に滲みてきた大学時代……それでも、あたしたちは生きてゆく。凹み、泣き、ときに笑い、うっかり恋したりしながら。

みんなの感想まとめ

大学生活のリアルな日常を描いた作品は、登場人物たちの葛藤や成長を通じて、誰もが抱える劣等感やもがきの姿を映し出します。美しいだけでなく、時には苦しみや嫉妬を感じながらも、彼らの中には小さな希望の光が見...

感想・レビュー・書評

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  • リベンジリトルガールと雨にとびこめがよかった

  • 美しいだけじゃない、大学生の日常を描いてる
    でもこんな日常もいいなぁって思う。

  • 「どこまで行けるか言わないで」
    電車の中なのに泣いちった。
    もう57歳になろうというのに。

    三崎亜記さんという方が、巻末解説を書いている。
    失礼ながら存じ上げないのだが、そこに書かれたとおり。

    どこへも行けない、なにものにもなれない。
    そうしたことへの焦り、苛立ち。諦められたようでいで諦めきれないしつこい種火。

    青春もの、と分類されるのかもしれないが、それは時期ではなく心のありよう、なのだろうし、50代後半の自分にもあまりにピタリと来る内容だった。

    最も好きな作家さんを見つけた。

  • どこかしらに劣等感を抱えて「何者かになりたくてもがく」登場人物たち。
    最後には全て救われハッピーエンド!なんかでは無い。

    他人が眩しくて嫉妬して、何かを変えたくてひたすらもがいて苦しくて、結局何にもなれない。
    でもそんな日々の中にも、小さく光る星があるのかもしれない、と思わせてくれる小説でした。

    自分と重ね合わせ感情移入して苦しくなる。
    読了後は少し救われた気持ちになる。

    そんな豊島ミホさんの小説が大好きです。

  • 6つの章にそれぞれ主人公的な学生を置いて、それぞれのキャラが微妙にかかわり合いながら、作者の言うところの「めくるめかない」学生生活を切々と描くちょっと風変わりな青春もの。

    なんちゅうか、それぞれの章の主人公をつとめるキャラクターがまさに文字通り「青春のどん詰まり」で、周りのクラスメートと馴染めず疎外感を感じ、どうにもならないコンプレックスを強く抱いているという一癖も二癖もある連中で、なんとも自分の学生時代を思い出して切なくなるほど愛おしくなるような人物たちなんだなぁ。

    あの、なんかみんな仲良さそうで、本当に楽しそうに見えて、楽しくないのは自分だけ?面白くなさそうな顔しているのは自分だけ?という恐怖感とも思えるような4年間のキャンパスライフを思い出すと、ぞくぞくするほど恐怖感と共にいろんな思い出が甦るねぇ。

    作者の豊島ミホさん、現在は創作活動されていないようで、それはすごく残念。とりあえず既刊を全部読もうっと。

  • 冴えない大学生たちのそれぞれの物語。東京の大学生、と聞いてきらきらしたものをイメージしている人たちとか、今大学生をしている人たちが読んだらどんな感じなんだろ。常にこういう大学生たちもいるし、そうでなく見える人も、そういう気持ちを抱えることがあるのではないかと思います。いいなあ、豊島ミホさん。おすすめ。

  • 帯は
    『ダメダメの日常から、
     彼方の光に向かって
     手を伸ばす。
     痛くてかっこ悪くて愛しい
     「若さ」の物語。

     世界は
     あたしのために
     回ってる
     わけじゃない。
     でも…』

    本当に久しぶりに豊島さん読みました。
    この本も積ん読で、10年ぐらい前に買った本。苦笑
    当時は読むのがもったいなくて、そこから気づけば10年。

    20代前半から気づけば30代になっていて、
    当時の自分に会いに行くような気持ちで読み進めました。
    最初は自分も遠くまで来ちゃった感じだと思って読んでましたが、読み進めていくうちに、今でも自分には大学時代に感じていた悶々が残ってるんだと気づかされました。
    と言うか、実は変わってなくて、10年前も今も、私は私だったんだなあ、と。

    みんな、承認欲求も変身願望も自意識も、自己否定も、自己肯定も、全部あって良い。
    私の大学生活は、華やかなパリピでもなんでもなく、日陰で一人で本読んでるような時代を過ごしたので、豊島さんの表現とか言葉がいちいち刺さります。

    豊島さん、また、本書いてほしいです。
    好きです、豊島さんの本。

  • 短編連作。
    大学コンプレックスのせいか、登場人物にイマイチ感情移入できず。「でも、早稲田でしょ」って感じで。

    ピンク映画は、監督が女優になったということ?

  • 著者の出身、早稲田が舞台の作品
    描写される場所がほぼ全部実在している

    毎日すれ違うだけの、何万人もの他人の中で
    自分が素になれる場所を見つけるってきっと誰しも難しい

    何か見つけたいなぁって思って大学に来て
    その理想と現実はまた別だけど
    みんなそれぞれに何か考えながら生活してるのかなぁって

    自分は上京組じゃないけれど、
    それでも共感することいっぱいありました

  • 20151204
    ところどころに私がいた。青春のどん詰まり。クレバーにいきたい。まあ、わたしってこんなもんだし。花束になりたい。特にリベンジリトルガールは自分のことなんじゃないかという気がした。せっまい教室できゃいきゃい騒ぐ女子たちを思いっきり斜めに見る自分そっくりじゃないか。
    でも、自分と重なるのは変わる前の彼ら彼女らなんだよなぁ。変わった後の彼ら彼女らと自分は全然重ならない。それがなんだか辛かった。自分は何かになりたくてもなりたいだけで、なる努力も行動もしない人間なんだなぁ、と改めて気づかされる。とっくに知ってたけど。私はやっぱりフツーの人なんだ。
    といっても、大学で過ごしていると感じるいろんな気持ちを綺麗に表現してくれるから、こういう小説は好き。大嫌いな全然輝いてない私の大学生活も立派な青春だと教えてくれるから、好き。

  • 「いちごに朝露、映るは空」良かった。学生時代に読んだら、どんな風に感じただろうか。今だから「懐かしいな」って思えるだけなんだろうか。自分も訳も分からず突き進んでた「学生時代」、ああ、こういうの「青春小説」ってネーミングするんだ(^_^;)

  • 中学高校のとき好きだった豊島ミホをぱたりと読まなくなり、というより読めなくなり、何が面白かったのか分からない と思うようになったことがあった。
    それはあまりにも近かったから。
    通り過ぎてしまえば受け入れられる。彼女が描いた、その同じ位置に立って。

    わたしは豊島ミホの劣等感が好き。浮いたり沈んだりする。何者にもなれなさ。

  • 同じ大学に通う学生たちの連作短編集。
    あるお話では天真爛漫に見えた彼女も別の章では悩みをかかえていたりする。そういうのもひっくるめて大学生っていいなと思える一冊。

  • 請求記号:913.6/To 図書ID:10017587

  • 大学を舞台にした青春小説。

    青春は、輝かしいばかりではない。ドロドロも含めた全てが青春。

    (解説より)
    ・周りに苛立つ自分、そんな自分にうんざりする優等生
    ・輝けない誰かにも希望はある、輝いている瞬間を、きっと誰かが見てくれているという「救い」が、この作品にはある

    作中のひとたちが悩み、戸惑い、もがく姿を、不器用な自分と重ねた。
    過去の経験(大学時分の後悔等)を今後に活かそう、又、周りに対して誠実なまなざしを持とうと思った。

  • 豊島さんの作品って、
    出てくる人のどこか一部分に
    何だか身近にいそうな人だぞ、と思わせる
    生活の香りがします。

    読んでいる最中はそんな事考えずに
    ぐんぐん頁を進めるのですが
    あっという間に読了した時に
    その理由をふと浮かべるのです。

  • 大学生活・・・本当はこんなんじゃなかった!と思ってる彼・彼女。抜け出すきっかけ見つけた人、まだ見つからない人、空回りの人、いろんな大学生活、人生。連作短編な感じ。

    初めて読む作家さん。
    それぞれ、もう少し物語を読みたかったので、★4つ

  • この人は私だといつも思わせてくれる「豊島ミホ」

    思春期な自意識過剰っぷり。
    卑屈。
    基本的に劣等感の塊。
    社交性のなさ。


    ただ鬱々と毎日は過ごせる。だって時は過ぎていくのだから。

    どの主人公にも私の要素を感じて
    そして惹かれつつも嫌悪する。

    オムニバス形式の大学生の物語。

    豊島ミホ素晴らしい。
    大絶賛です。いや、素晴らしい。

  • 『花束になんかなりたくない』は、一生すき。

  • 大学生あるある。

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著者プロフィール

2002年、新潮社「女による女のための『R-18』文学賞」で読者賞を受賞し、同年『青空チェリー』刊行でデビュー。著作に『檸檬のころ』『夜の朝顔』『リテイク・シックスティーン』などがある。

「2010年 『神田川デイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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