真山仁が語る横溝正史 私のこだわり人物伝 (角川文庫)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.00
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943692

作品紹介・あらすじ

『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』などの作品で、70年代に一大ブームを巻き起こした横溝正史。しかし真山仁は、「日本が深刻なアイデンティティ・クライシスの時代を迎えようとしている今こそ、横溝作品が必要とされている」と説く。現代社会の深層に斬り込む気鋭の小説家が語る、横溝作品の真髄とは-。横溝の短編小説「猫館」「蝙蝠と蛞蝓」「百日紅の下にて」を収録。「私のこだわり人物伝」シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 真山仁が横溝正史の大ファンであるということがもっとも面白かった。作家論としては真山の言っている横溝像は一般的であると思うし特に異論は無い。横溝正史は昭和を代表する大探偵小説家だと思う。中でも、終戦直後に発表された作品群は大傑作であることは間違いない。中学生のころ読んだ『獄門島』は当時その真価を理解できなかった。『悪魔の手毬唄』のほうが何倍も面白く感じたものだ。しかし、二十数年たって読み返してみたら、その凄さに愕然とした。面白い。時代・動機・トリック・描写その全てが有機的に絡み合ってもの悲しさとむなしさを美しく描ききっている。因習にとらわれた日本を舞台に日本でしかかけない探偵小説を書いた横溝正史はやはり偉大だ。

  • 小説家真山仁さんが横溝正史を語るのと金田一耕助の短編が3作入っている本書。

    短編はいづれも面白いけど、短いながらも現代小説より重みと感じた。

    現代社会の裏っ側の異質の世界っていう感じが横溝作品にはあるんだと思う。

    横溝正史さんの本はあまり読んだことがなく、テレビで見たことがある程度で学生の頃はなんて陰鬱なんだ〜と思っていた。

    親父が横溝正史大好きだったのでこれから借りて読んでみようかと思った。

  • 導入・入門編として、ちょうどいい。

  • ・面白い小説の条件
       日常を忘れる圧倒的な異空間への誘い
       頭をフル回転させて、著者の企みに挑む快感
       本を閉じた瞬間に湧き上がってくる、心が震えるほど深い感動と味わい

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

横溝 正史(よこみぞ せいし)
1902年5月24日 - 1981年12月28日
兵庫県生まれの小説家、推理作家。本名は同名で「よこみぞ まさし」。筆名を誤読した作家仲間にヨコセイと渾名され、セイシをそのまま筆名にするようになった。
1921年『恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)』が雑誌『新青年』の入選作になり、これが処女作とみなされる。 1926年に江戸川乱歩の招きに応じて上京、博文館入社。1927年『新青年』の編集長に就任、その後『文芸倶楽部』『探偵小説』等の編集長を務めながら創作活動を続けたが、1932年に同誌が廃刊となり、会社を退社。専業作家に。
金田一耕助を生む。第1回探偵作家クラブ賞(後の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞した『本陣殺人事件』をシリーズ第一作として、以降多くの「金田一耕助」シリーズ作を残す。代表的な作品に、1947年『獄門島』、1949年『八つ墓村』、1950年『犬神家の一族』、1957年『悪魔の手毬唄』など。

横溝正史の作品

ツイートする