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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784043943692
作品紹介・あらすじ
一億総自信喪失時代に陥っている今こそ、横溝正史が生み出した作品が必要とされている――。真山仁が熱く語る、アイデンティティ・クライシス時代の救世主としての横溝正史論。
みんなの感想まとめ
探偵小説の巨匠、横溝正史の魅力を真山仁が語る本書は、彼の作品が持つ独特の世界観と深いテーマを再発見するきっかけを提供します。特に、終戦直後に発表された作品群は、その時代背景と相まって、悲しみや虚無感を...
感想・レビュー・書評
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30年来の横溝正史ファンである小説家・真山仁が、横溝正史について語った『真山仁が語る横溝正史 私のこだわり人物伝』を読みました。
真山仁の作品は、昨年11月に読んだアンソロジー作品『みんなの怪盗ルパン』に収録されていた『ルパンの正義』以来、横溝正史の作品は、3年前に読んだ『白と黒』以来ですね。
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この一冊で、横溝正史の評伝と作品が読める!
一億総自信喪失時代に陥っている今こそ、横溝正史が生み出した作品が必要とされている――。
真山仁が熱く語る、アイデンティティ・クライシス時代の救世主としての横溝正史論。
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NHK教育テレビの番組『知るを楽しむ』火曜日の『私のこだわり人物伝』において、2008年(平成20年)6月に『横溝正史 日本を見つめた探偵小説家』として4週間に渡って放送された内容に、横溝正史の短篇3作を加えて2010年(平成22年)に刊行された作品です。
■真山仁が語る横溝正史
・アイデンティティ・クライシス時代の救世主
■第1章 今こそ『獄門島』を読め!
・完璧に揃った"面白い小説"の要素
・孤島という異空間
・読者を呪縛にかける
・全編が読者への挑戦状
・日本の伝統美も謎の道具に
・死さえ美を感じさせる
・シェイクスピア級の悲劇
・読者を打ちのめす絶望
・今こそ『獄門島』が読まれる時代
■第2章 逆境に燃えた小説家魂
・夭逝した兄への思慕で小説に傾倒
・流転した作風
・戦争という"第二の挫折"
・日本ならではの探偵小説を書きたい
・疎開というピンチをチャンスにした
・「さあ、これからだ!」
・疎開が稀代の探偵作家を生んだ
・超然として孤立していた
■第3章 名探偵金田一耕助
・探偵よりも事件が主役
・主役・金田一の意味
・金田一は、自身の分身
・事件を止められない傍観者?
・切ない想いを抱いて去る探偵
・日本人が失ったものを拾い続けた人
■第4章 時代を超越した小説 対論/角川春樹
・遺族に会うつもりが本人が出てきた
・新たな全盛期をつくる
・「犬神家の一族」の勝算
・ブームはまたやってくる
■【短編再録】 猫館
■【短編再録】 蝙蝠と蛞蝓
■【短編再録】 百日紅の下にて
■あとがき 憧れから畏怖へ 真山仁
『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』などの作品で1970年代に一大ブームを巻き起こした横溝正史……しかし真山仁は、「日本が深刻なアイデンティティ・クライシスの時代を迎えようとしている今こそ、横溝作品が必要とされている」と説く、、、
現代社会の深層に斬り込む気鋭の小説家が語る、横溝正史作品の真髄とは? 横溝正史が見つめ続けた日本とは何だったか? について語る。
角川春樹氏と真山の対論、横溝正史の短篇小説「猫館」「蝙蝠と蛞蝓」「百日紅の下にて」を収録……「私のこだわり人物伝」シリーズ第5弾!
作家・真山仁が長年敬愛する作家である横溝正史の作品の魅力や、そこに込められた真意を現代社会の視点から読み解いていく作品……単なる横溝正史作品の解説書ではなく、真山仁自身の視点から、横溝正史作品がいかに現代に必要とされているかを論じている点が特徴ですね、、、
戦時中横溝正史が疎開した岡山県倉敷市や、『獄門島』の舞台となった笠岡諸島、さらには、現在横溝正史の書斎が移築されている山梨市なども訪れ、実際に横溝正史が感じた空気にも触れながら取材されたようですね。
収録されている3篇の短篇も雰囲気が良いですねー 愉しめました……子どもの頃、ムッチャ怖ろしい雰囲気を醸し出している、角川文庫の表紙の横溝正史作品をワクワク、ドキドキ、ハラハラしながら読んだことを思い出しました、、、
久し振りに横溝正史作品……特に金田一耕助シリーズの作品を読みたくなりましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真山仁が横溝正史の大ファンであるということがもっとも面白かった。作家論としては真山の言っている横溝像は一般的であると思うし特に異論は無い。横溝正史は昭和を代表する大探偵小説家だと思う。中でも、終戦直後に発表された作品群は大傑作であることは間違いない。中学生のころ読んだ『獄門島』は当時その真価を理解できなかった。『悪魔の手毬唄』のほうが何倍も面白く感じたものだ。しかし、二十数年たって読み返してみたら、その凄さに愕然とした。面白い。時代・動機・トリック・描写その全てが有機的に絡み合ってもの悲しさとむなしさを美しく描ききっている。因習にとらわれた日本を舞台に日本でしかかけない探偵小説を書いた横溝正史はやはり偉大だ。
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導入・入門編として、ちょうどいい。
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