真山仁が語る横溝正史 私のこだわり人物伝 (角川文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943692

作品紹介・あらすじ

『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』などの作品で、70年代に一大ブームを巻き起こした横溝正史。しかし真山仁は、「日本が深刻なアイデンティティ・クライシスの時代を迎えようとしている今こそ、横溝作品が必要とされている」と説く。現代社会の深層に斬り込む気鋭の小説家が語る、横溝作品の真髄とは-。横溝の短編小説「猫館」「蝙蝠と蛞蝓」「百日紅の下にて」を収録。「私のこだわり人物伝」シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 真山仁が横溝正史の大ファンであるということがもっとも面白かった。作家論としては真山の言っている横溝像は一般的であると思うし特に異論は無い。横溝正史は昭和を代表する大探偵小説家だと思う。中でも、終戦直後に発表された作品群は大傑作であることは間違いない。中学生のころ読んだ『獄門島』は当時その真価を理解できなかった。『悪魔の手毬唄』のほうが何倍も面白く感じたものだ。しかし、二十数年たって読み返してみたら、その凄さに愕然とした。面白い。時代・動機・トリック・描写その全てが有機的に絡み合ってもの悲しさとむなしさを美しく描ききっている。因習にとらわれた日本を舞台に日本でしかかけない探偵小説を書いた横溝正史はやはり偉大だ。

  • 導入・入門編として、ちょうどいい。

  • ・面白い小説の条件
       日常を忘れる圧倒的な異空間への誘い
       頭をフル回転させて、著者の企みに挑む快感
       本を閉じた瞬間に湧き上がってくる、心が震えるほど深い感動と味わい

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著者プロフィール

1902年、神戸市に生まれる。旧制大阪薬専卒。26年、博文館に入社。「新青年」「探偵小説」の編集長を歴任し、32年に退社後、文筆活動に入る。信州での療養、岡山での疎開生活を経て、戦後は探偵小説誌「宝石」に、『本陣殺人事件』(第1回探偵作家クラブ賞長編賞)、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年、映画「犬神家の一族』で爆発的横溝ブームが到来。いまもなお多くの読者の支持を得ている。82年、永眠。

「2021年 『夜の黒豹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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