庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)

著者 : 真藤順丈
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月25日発売)
3.51
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  • 本棚登録 :126
  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943746

作品紹介

死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。父の七回忌を機に、当代の遺工師である長男・正太郎のもと久々に三兄弟が集まる。再会を喜ぶ正太郎だが、次男の久就は都会生活に倦み、三男の毅巳も自分の中の暴力的な衝動を持て余していた。さらに彼らに、かつてなく難しい「依頼」が舞い込んで-。ホラー小説の最前線がここに!第15回日本ホラー小説大賞受賞作。

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった一番最初に感じたのは、はたしてこれはホラー小説なのだろうかという疑問だ。
    確かに描写はホラー小説的な部分もある。
    刺激的か?と聞かれたら「かなり」と答えるだろう。
    でも、ホラー小説か?と聞かれたら答えに迷う。
    一度は挫折して投げ出した物語だった。
    時間を置いて再度挑戦したのだけれど、何故か今度は最後まで読み通すことが出来た。
    もしかしたら読みきれるだけのエネルギーを必要とする物語なのかもしれない、と少しだけ思ったりもした。

  • 読み終わってから、作品の分類がホラーであることに気づいた。ホラーで胸がしめつけられることがあるとは思わなかった。大好き。

  • 第15回日本ホラー小説大賞・大賞受賞作ということで、探しに探して、ようやく手に入れて読んだが、期待値が高すぎたということもあり、ちょっとがっかり。

  • 適度におもしろかったし、好きなほうかな、でももってなくていな。

  • 勢いがある文章で良いが、若干空回りしてる感があり
    もったいない気がした。

  • うーん、なんだこれ。
    ホラーでもないグロでもない家族話でもない??

    私には合わない。
    そういう設定だから仕方ないのだけど、三男のセリフが本当イライラする。
    ひたすら読みづらかったです。

  • 2015年、6冊目。
    真藤順丈初読み作品。
    第15回日本ホラー小説大賞受賞作。
    遺体を用いて生活用品を創る「遺工士」という架空の職を生業とする「庵堂家」の男三兄弟の物語。
    家業を継いだ長男。家を出、東京でサラリーマン生活をおくる次男。知人の葬儀会社で働くも、暴力衝動を抑えきれずにいる三男。三人は先代である父の七回忌を前に、久々に顔を揃える。
    コレを
    「ホラーか?」と問われれば。
    「No!」と答えるでしょう。
    「では、何か?」と質問を重ねられたら。
    「エンターテイメントなヒューマンドラマだ!」と答えるでしょう。
    「遺工士」という職業柄、スプラッター場面は度々出てくるが、ソレがメインで話が展開して行くのではない。
    「生」と「死」が密接に交わる、特殊な環境下での家族(兄弟)再生と成長。それが、三兄弟それぞれの視点を行き交いながら、ホラーはもちろん、喜劇も、悲劇も、ヴァイオレンスも、絡めて進んでいく。
    そして、たどり着くのは……。
    読後感としては、平山夢明『DINNER』に近いかな?!
    ……、と思っていたら、巻末解説は、その平山夢明というサプライズのオマケまで付いてきた。
    そこまで含め、折に触れ、読み返したくなるであろう作品。

  • 真藤順丈さん大ファンです!

    この作品はもうすぐ10回目になるくらい読み込んでます!
    妹にも読ませた所、ラストシーンで号泣してました。

    架空の職業を本当に存在しているかのような表現には驚きました。
    ホラー作品というより、ドキュメントに近いです。

    私の出会った中で最高の作品です!

  • 2011/11/19。ホラー小説大賞受賞作。遺体の骨や皮や脂肪などを使って遺族のための日用品を作る『遺工師』という架空の職業がでてきます。遺体を解体するとこはスプラッタな、グロい描写。しかしホラーなのは、この職業にまつわる部分くらいで、ストーリーとしては家族愛というか、あたたかみを感じるとこがあり、いい意味で裏切られた作品でした。

    ホラー小説大賞ということで"怖さ期待"を持ってみんな読むと思うから、怖さという意味では評価は低いかも。
    でも興味深いテーマだし、三兄弟のキャラクターとストーリーが良かった。読後感はサッパリとした感じ。すごく印象に残る作品。スプラッタが大丈夫なひとには、オススメしたいな。

  •  第15回ホラー小説大賞受賞作(2008)ですが、少しも怖くないです。三兄弟の<聖職>がグロいのだが、体の解体とかがあるにせよ職業としての作業であり、法医学の解剖と同じ事だ。法医学の解剖はもちろんホラーにはならないし、架空の職業という点で、なんとかホラー小説と呼べるかなというとこ。
     もちろん殺戮するだの、暴行するだの派手な話は全く無く、そういうのを求めている人はつまらないと思う。
     遺工師という架空の職業の設定は面白いが、いっこうに物語が進展しないので、もしかしてアイデアだけで終わるの? と、危惧したりもした。が、117ページから黒塗りのリムジンとともに物語が動いていく。そしてなかなか熱いドラマがあり、最後は怒涛の展開で、感動有り、エグいシーンありで、なかなかGood。三人が目的に向かって働いているところの描写がとてもよかった。
     中盤から終盤だけなら佳作の部類に入ると思う。家族の再生の物語として楽しめる。
     ホラー的な楽しみも少しはあるかも。
     最後には、読んでよかったと思えた作品です。
    ただホラー小説大賞は「粘膜人間」と逆が正解じゃないかな。こっちが長編賞くらいだと思います。

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