- 角川書店 (2011年1月25日発売)
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感想 : 14件
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784043943753
作品紹介・あらすじ
ねぇ君、愛は痛いのです――。パール、ピアス、チョコレート、睡眠導入剤……乙女の日々になくてはならない偏愛アイテムが、物語へと昇華する。単行本未収録作品をボーナストラックとして収録。
みんなの感想まとめ
退廃的で耽美な短編集は、愛や依存といったテーマを独自の視点で描き出します。作品には、睡眠導入剤やチョコレート、ピアスなど、乙女たちの日常に欠かせない偏愛アイテムが織り込まれ、それぞれの物語が深い感情と...
感想・レビュー・書評
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退廃的で耽美な短編集。どのお話も、幸せから遠いし暗いのだけれど、堕ちていく魅力が強くて中毒性があります。
表題のスリーピング・ピルが好きです。睡眠薬のもたらす感覚が読んでいるだけで恍惚。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
睡眠導入剤、alice auaa、ピアス、チョコレート…様々な偏愛を描いた短編集でした。好きです。
「Sleeping Pill」「Religion」「Chooses Cantata」が特に好きでした。睡眠導入剤も、チョコレートも、わたしも依存してるかもなぁ。。でもこんなに、チョコレートが麻薬だとは知りませんでした。ますます、食べたい。 -
ひっそりとした空気の漂う短編集
野ばらさんの官能的な話は苦手なので、うまく読めない話が多かった
[sleeping Pill][Double Dare][Notsubo]がすき -
久しぶりの野ばらちゃん。
短篇それぞれに何かしらの偏愛アイテムが潜んでいる。
ゴシック、ロリータ要素は薄め。耽美なお話は多い。
表題作である『Sleeping Pill』は睡眠導入剤に魅入られた主人公が、オリジナルでブレンドした薬で毎夜眠りにつく。
敬体と常体が入り乱れる文章はルールから反しているけれど、夢のように曖昧で揺れ動く物語の空気にマッチしていた。
短い中で物語も巧みである。
『Somnolency』
眠り病の薬を研究する異端の医者の元に女が訪ねてくる。
『Double Dare』
ゴシックロリータ好きの主人公が登場するホラーテイストミステリ。
お洋服が取り上げられるのはこの話だけ。
『Pierce』
両耳に40個のピアスをあけている女の子が運命の相手と出会う話。
読んでいて痛い。
『Pearl Parable』
この辺りから耽美色が濃くなる。
クレオパトラが真珠に溶かした酒を飲んだというエピソードを下敷きにした掌編。
『Religion』
悪魔崇拝をテーマにした常識を超越した愛を描いた話である。綺麗にまとめたらそうだがかなりエログロ。
そう感じる読者を投影する人物を最後に持ってきたのが毒が効いていていい。
ただエログロ。
『Chocolate Catana』
娘に向精神薬を混ぜたチョコレートを食べさせ続ける変態的な父親の話。
読者が主人公の変態ぶりを哲学に昇華できるかが鍵。
『Notsubo』
野ばらちゃんにしては珍しいタイプの話。
ロリータでも耽美でもない。軽いテイストのホラー。 -
短編小説だと倒錯、陶酔の仕様がないのでいいかもしれないと思いながら読みました。逆にあっさり、ふーんで終わってしまうので、野ばらちゃん!と、言いたい時には向かないかも。
notsuboが普通にジャパニーズホラーな感じで、あれあれ?お洋服や文化への薀蓄は??と、なりましたが、そういうニュージャンルも、悪くないよ(偉そうですみません) -
2013.3.12
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キルケのがいい
チョコのやつと
スリーピング・ピルもよかた -
帯には『偏愛』と書いてありましたが
『狂愛』であると思いました。
怖い残酷なおとぎ話のよう。
こんなに誰かを想って狂うなんてことがあるのかしら私にも。
ピアスをあける快感だけは
わかる気がしました。 -
わたしも睡眠導入剤を使用しているため、眠りに導く薬を女になぞらえた描写はまさにその通りと思った。
Pierceが一番面白く、かつ嶽本野ばら的だろう。ピアス穴を彼に開ける時の描写が官能的ですばらしい。
著者プロフィール
嶽本野ばらの作品
