ホテルジューシー (角川文庫)

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  • 角川書店 (2010年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784043943845

作品紹介・あらすじ

天下無敵のしっかり女子、ヒロちゃんが沖縄の超アバウトなゲストハウスにて繰り広げる奮闘と出会いと笑いと涙と、ちょっぴりドキドキの日々。南風が運ぶ大共感の日常ミステリ!!

みんなの感想まとめ

テーマは、沖縄のゲストハウスでの奮闘を通じて成長する女子大学生のヒロちゃんです。彼女は大家族の長女として真面目で責任感が強く、卒業旅行の資金を稼ぐためにリゾートバイトを始めます。沖縄の自由な雰囲気に触...

感想・レビュー・書評

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  • 「和菓子のアン シリーズ」のように食べ物の内容が多い。全国の営業所を回ったが、九州で行ったことの無いのが沖縄。食べたことの無い食べ物が一杯出てくる。やはりコッテリしたものが多いようだ。
    主人公の女子大生ヒロちゃんは、大家族の長女に生まれ、面倒見が良い上に真面目で頑固。
    卒業旅行のために金を貯めようと石垣島でリゾートバイト。仕事が出来すぎて、沖縄本島のホテルに応援で出される。ホテルジューシーのオーナー代理を始めに従業員は沖縄的な自由人。お客さんのトラブルやら事件に巻き込まれるヒロちゃんは徐々に丸くなって行く。
    彼女の長い一夏の経験が面白かった。親友のサキちゃんのアルバイト先の歯医者での物語は、既に「シンデレラ・ティース」として読んだ後だった。メールなどは両方でリンクしていたようだ。

  • 楽園ジューシーから舞い戻る、いやあ正直うろ覚えだって、同じシチュエーションの様々なお客さんとのやりとり、大家族のヒロちゃんは真面目な責任感あるのでなんでも出来るだろうな フロント業務も出来てるし自分に向いてるかもと言っていたし、ラストの曰わくつき夫婦に発言してオーナー代理に言われた事がズバリだった。が早くに気付いてよかったよ、ヒロちゃんいなくても世の中回るって、でもいないと面白くないといい事言ってるオーナー代理。次にシンデレラデイズ読まねば

  • 沖縄の夏。
    言葉だけで眩しくて、ワクワクしてしまう。
    いいなぁ。
    また沖縄に行きたい。

    主人公のヒロちゃんは夏休みに沖縄の宿でバイトをして過ごすことにする。
    いいチョイスですねぇ…とにっこり。
    大変そうだけど楽しそう。
    でもしっかり者で他人を放っておけないヒロちゃんは苛立ったり、ハラハラしたり、傷付きながら自分の信じてきた「正しさ」に当てはまらない生き方を知っていく。

    「人生はたまに、他人の手でかき混ぜれた方が面白い。」という言葉が印象的。
    他人に振り回されていると思ったり、迷惑をかけられていると思ったり、理不尽だと感じたり、それらは全て「自分は正しい」という立場からの結論なのかもしれない。
    ヒロちゃんがオーナー代理にお客さんの知らなかった一面を教えてもらうことで、それまでとは全く違う顔が見えてきたように「自分は正しい」を捨てないと判らないことなんて本当にたくさんある。
    この小説を読んでいてすごく素直に自分のことを振り返ることが出来た。
    それはきっと、まっすぐで優しくて男前なヒロちゃんが一人一人と向き合う姿を見せてくれたから。

    世間は夏。
    うだるような暑さとジリジリと肌を焼く日光に嫌気がさしてきたら、秋が来て冬が来たらこの暑さが恋しくなることを思い出してみる。
    夏の終わりはいつも淋しい。
    長い夏休みがなくなってしまっても、やっぱり夏は特別な季節みたいだ。
    沖縄に今すぐ飛んでいくことは出来ないけど、秋が来るまえに夏を満喫しておこう。

  • どうしても夏の間に読みたかったホテルジューシー。

    ヒロちゃんは夏休みを有効に埋めるため、石垣島の宿のバイトをすることに。ここならやっていけるかも!と思えた矢先、ヘルプとして那覇のホテルに行くことに。そこが今回の舞台、ホテルジューシー。

    常にオーナーは不在。二重人格のオーナー代理と料理上手な比嘉さん、双子の清掃係のクメばあとセンばあ。それから訳ありだらけのお客たち。

    大切にしたい言葉がゴロゴロと出てきた。
    「君がいなくても世界は回ってるってこと」にグサッときた。確かにそうだ。総理大臣でも大規模会社の社長でも替えがきく世界なのだ。私なんかいなくても、世界は回ってきたし時代は進んでいく。でもきっとどこかに私がいたら楽しいなと思ってくれる人がいるから、私は私がいなくてもいい世界でまだまだ生きていきたいと思う。
    自分の正義は全員の正義にはならないと思い知らされる。〜するべき、〜じゃなきゃいけない、は自分のエゴでしかないんだな。そこに気付かせてくれた沖縄(主にオーナー代理)に出会えたヒロちゃんは幸せ者。そして読者の私たちも。

    美味しそうな沖縄料理もたくさん出てきて幸せ!知らないものばかりだったのでいつか挑戦してみたい。知らないと言えば、今までの人生で沖縄特有の方言に全く触れてこなかった私だが、今作でも方言は出てくるもののヒロちゃんが他県から来ている+お客たちも他県から来ているので、絶妙なバランスが取られていて読みやすかった。関西住みなのに関西弁の本が苦手な私でも読めたので、方言に苦手意識ある人でも読めるかな。

    大学に戻っても親友のサキと話してても、頭のどこかで沖縄のみんなが出てきてしまうヒロちゃん。今までのどんな夏よりも大きく成長したんだろうな。いつか本当にサキを連れてホテルジューシーに行ってほしい。

    昼夜逆転生活しているオーナー代理。いい加減すぎて責任者としてどうなの!?!!と思う昼の姿と、スマートで何でもお見通しなしっかり者の夜の姿のギャップがいい。大好き。



    で、オーナー代理って何者だったんだろう。

  • もう一度 沖縄に行きたくなりました。

    十数年前 社員旅行で 行ってきました。

    沖縄料理は そうきそば ぐらいしか 印象にありませんでしたが。

    今度 行く機会があったら ぜひ いろいろなものを 食べてみたいです。

    もちろん 国際通りの ちょっと 入った 裏道も 行きます。

    この本の姉妹版 「シンデレラ・ティース」を 先に 読んでいたので 時々出てくる サキの 近況報告が すごく 懐かしくて もう一度 読んでみたくなりました。

    作品中に 度々出てくる ヒロの 心の 叫びが つっこみかも 最高ですね。

    坂木作品 次は どの辺を 狙うか 今から 楽しみです。

  • 困ったなあ…正義感を振りかざすヒロのこの感じは、私にそっくり。長い年月、てーげーな生き方を人にも自分にも許せなかった時代が、確かにあったもんなあ。

    なぜそんなことをするのか、どうしてちゃんとしないのか。その徹底的な原因究明ってやつを求めずにはいられない体質。。。そのわりに、自分の半端な人生経験の中で手に入れた、たいしたこともない価値観に照らし合わせて事の善悪を手前勝手に決めてしまうんだよなあ。挙句に…勝手に熱くなって、あとになれば顔から火が出るほどの勘違いの末、まるっきり見当はずれなアドバイスや行動で、正義の味方の使命を果たした達成感に酔いしれる。。一緒やわあ。

    だから人生50年を過ぎてようやく、自分がいなくても世界は回ることに気づかされ、沖縄に強く惹かれている。てーげーでゆるい時間に浸りたい。そうして生きることがとても大切なことだと思うのだ。

    作者は作品の中で、あるひとつの職業に焦点を当てて描くことが多い。職業は人の拠り所なのだそう。その拠り所を捨てたいと思う私には耳が痛い。

    それにしても坂木司さんは食べ物をおいしく描くのがうまいなあ。ポーク、いわゆるスパムが何度も登場するけど、あれくらい凄い食材ってないんだよなあ。シンプルで体には良くなさそうだけど、スパムにぎりなんてもう、やみつきだもの。

    なんだかスピリチュアルな視点からの沖縄を描く作家さんが多いのに、「初めての取材旅行に行けるかも!」って動機で沖縄を舞台に選んだ作者のゆるさが、この作品の楽しさと味わいなんだと思う。

    シンデレラ・ティースも読まなくちゃ、ね。

  • 前に読んだ『楽園ジューシー』の前作。読む順番が前後しちゃったけれど、楽しく読めた。
    『シンデレラ・ティース』とつながっている?同じ世界戦?の作品。

    ホテルの従業員バイトとして働くことになった大家族の長女でしっかり者の柿生浩美。
    「しっかり者」だからこそぶつかる壁。
    真面目過ぎると疲れるし、お客さんの事情に踏み込みすぎてはいけない。
    「自分にしかできないこと」や「自分の身の丈」を意識しすぎて動けなくなる。

    「正しいか、正しくないか」が全てではない。もう少し寛大に、気持ちを楽にしてみても良い。
    自分の代わりは他にいくらでもいるからこそ、遠慮せずに自分のやりたいことに手を伸ばしてみるのも良い。
    本土とは違う時間が流れているような、ゆったりした沖縄での生活から学ぶことがいろいろある。でも、沖縄にも沖縄ならではのいろんな事情があるんだよなあ、と。読んでいくと沖縄について知れるのも良いなと思った。


    「人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い」

  • この夏、ヒロちゃんと一緒に沖縄で過ごしたような不思議な気分になった。
    私も長女なので、つい手を差し伸べてしまったり、ひとりで頑張りすぎてしまったり、暇を持て余したり…わかる‼︎と頷く場面も多数。

    クメばあとセンばあ、比嘉さん、そしてオーナー代理にホテルで出会った人たち。賑やかで爽やかな、素敵な一冊だった。坂木司さんの本、好きだなぁ…

  • 沖縄が舞台と言うことで、沖縄名物の食べ物が色々出てきます。どれもこれも想像するだけで美味しそうです。坂木司さんの作品は「和菓子のアン」もそうですが、魅力的な登場人物と食べ物に尽きる。

  • 「自由」って難しいね。

  • 『切れない糸』ではクリーニング店、『和菓子のアン』ではデパ地下の和菓子屋、『ワーキング・ホリデー』をはじめとする“ホリデーシリーズ”では配送会社と、いわゆるお仕事小説を多く書いている坂木司。そこに「日常の謎」をからめた作品がいつも楽しい。

    大学2年生のヒロちゃんは、大家族の長女に生まれたしっかり者。弟妹の面倒をみなければならないため、これまで彼女には夏休みというものが存在しなかったが、そろそろみんな手がかからなくなり、親から「今年は自由にすればいい」と言われる。喜んだのもつかの間、何をしていいのかわからない。親友のサキと来年旅行にでも行く資金を貯めようかと、アルバイトをすることに。サキとは正反対の性格だから、同じバイトをするのは無理だろう。夏休み中はお別れすることにしてそれぞれ夏のバイト先を探したところ、ヒロちゃんにこのうえなくピッタリと思えたのは沖縄・石垣島の宿。予想どおり、大家族の世話を思えば宿泊客の世話なんて朝飯前。このまま石垣島で暮らしてもいいなぁなどと思っていたころに、那覇への異動を命じられる。系列の宿でもなんでもないのに、よく知る宿のバイトが急に辞めて困っているから行ってやってくれだなんて。断れずに那覇に行ってみれば名前からして怪しげなホテル・ジューシー。オーナーは常に不在、隣の喫茶店に常駐するオーナー代理はものすごくいい加減。調理担当はおおらかすぎるおばちゃん、ハウスキーパーは双子の婆ちゃん。だらしないことが大嫌いなヒロちゃんははたしてやっていけるのか。

    客はワケありの人ばかりで、なんやらかやらトラブルが発生します。それを解決してみせるのはヒロちゃんではなく、だらしなくいい加減に見える人。物事は正義感だけでは片づけられないし片づけるべきでもないことを思い知らされます。たまに説教臭いけど、鬱陶しいと感じるところと紙一重でいい話のほうに振れています。登場する数々の沖縄料理がとてつもなく美味しそうで、その部分でも興味大。

    本作と対になっているというべき作品が同著者の『シンデレラ・ティース』。ヒロちゃんの親友・サキの夏休みバイトの話だそうで、これを読めばまちがいなくそちらも読みたくなるでしょう。

  • ホテルジューシーの従業員たちのキャラクターが素敵。料理上手の比嘉さんに、清掃係のセンばあクメばあ、結局謎の多いままだったオーナー代理。読み終わった後、私も一緒にひと夏のバイトをしていたような気持ちになりました。
    沖縄の南国的なところだけでなく、夢見て沖縄にやってくる若者の理想と現実も描かれてて良かったです。

  • 大学2年生のヒロちゃんは、夏休みのバイト先として、沖縄のホテルを選択。
    最初は石垣島のリゾートでバイト生活を満喫していたが、そんな生活もすぐ終わり、那覇にある「ホテルジューシー」に移ることに。
    そこには変わり者で、二重人格の「オーナー代理」や、「てーげー」な清掃係の双子のおばあちゃんなど、個性豊かな人たちが働いていた。
    石垣島から、突然国際通りの路地に入ったボロいホテルの勤務になったことで、ヒロちゃんの気持ちはいったん下がるが、時間が経つに連れ、どんどんお客様のプライベートにも首を突っ込むことに。
    大学生の割には、大家族の長女と言うことで、いろいろ口うるさいし、考え方が年寄りみたいで、主人公に感情移入出来ず、たかがバイトの分際で他人のことに首を突っ込み過ぎるところもイラついてしまった。
    個人的に沖縄に思い入れもないのが、良くなかったのかも。
    なかなかバイトを辞めることを伝えられない姿も、本当にイラついて、世の中の社会生活はほとんどがその人がいなくなっても回るように出来ている。「自分がいなくなったら・・・」と考えること自体、私から見れば「何様」と言う感じで、このシリーズは合わないのもしれない・・・
    ま、大学生のバイトで人生のいろんな経験が出来たと言う態で読めば、いい話なのかもしれないけど、そう読み取るには私が年を重ね過ぎたかも。

  • 沖縄にいきたいなーと思えるのほほんとした物語でした。
    いろいろな人との出会いの大切さをしみじみ感じて、読み終えたらスッキリしました!

    友達のサキさんの夏を舞台にした、姉妹作のシンデレラティースも読んでみたい。

    2021年5月30日

  • 那覇の安宿でリゾートバイトする女の子の話。
    ひと夏の経験として慣れない観光地でバイトするっていいな。
    私もやりたかったな。うらやましい。
    オーナー代理をはじめとするサブキャラ達もみな良い味出してて面白かった。
    沖縄が恋しくなった。

  • 『和菓子のアン』が楽しかったので他の作品も読んでみたくてさがしました。
    沖縄が大好きな私は、那覇のホテルでバイトをする主人公のヒロちゃんの真面目さ一生懸命さにひきこまれました。
    自分のお仕事に一生懸命にひたむきに、色んな人にかかわりながら成長するヒロちゃんが大好きになりました。

  • 少し前に読んだ『シンデレラ・ティース』の主人公・咲子さんの友人であるヒロちゃんを主人公とした作品。
    人それぞれ考え方は違って、外から見ただけじゃその人のことは分からないし、
    分かったところでそれが良いか悪いかは他人が判断することじゃないなと思った。

  • 裏すじに「青春成長ミステリー」とあるからミステリーなのかしら。所謂コージーミステリーになるのかな。

    家族と学校の狭い世界で得た価値観と経験則が全てだった、真面目で堅物の彼女はホテルで出会う従業員やお客さんの思いもよらない考えや人生に触れ真実を知ることで成長していく物語。

  • ホテルでバイトをするヒロちゃんのバタバタな日々。

  • ホテル・ジューシー (角川文庫)
    著作者:坂木司
    発行者:KADOKAWA
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    沖縄ムードに癒やされる、疲れた心をリセットされるお仕事小説。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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