- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943869
感想・レビュー・書評
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病的にクズ過ぎて、もはや愛しいレベル。
女子としては、自分のセックスにちょっと自信がなくなるし、ちょっと傷つく。 -
「また君か。今度は何?」
と、口に出しそうになりそうになる。余計なお世話だと気が付いた。
厳しい文体とは裏腹に、しょうもない事が書かれいる。しかし時折見せる、腐った患部を見せつけられるような、顔を背けたくなるような描写があり、そこに美化しきれないヒトの生態がある。
下手なホラー小説より、ずっと怖いと思いました。 -
貧窶ひんる 吐瀉物 鶯谷のラブホテル街 港湾人足 鬼子母神前 椎名町 関所せきしょ 巨大な黄金色のオブジェが横たわっていなかった頃の 吾妻橋 懇々と諭した 江戸川区の殆ど浦安よりな排他的な目を向けられている 早晩クビを言い渡されるに違いない不安に 逢瀬で肌を重ねた際 暫時専有してみたい慾に憑かれていた 練習台 俄かに名案のように感ぜられてきた 馬鈴薯めいた顔の造作 ガチャ切り 公務執行妨害 万引きと殺人くらいの差 そうさい相殺され 綴じている金具 満開の桜 青いバスの乗客 唇辺くちもと 薄っすらと黴めいた匂いも鼻につく 椋鳥むくどり 窮鼠却って何とやら 一斤いっきん俄かに 蒙った大損 冷凍烏賊の溶け方も存外に早く 悪臭の二度染めじみた塩梅と変わり果てる 厚生年金病院の裏手辺りのアパートに棲み 大久保通り沿いの湯屋 いぶか訝り ぎょうこう僥倖 爾来じらい 宗旨替えの趣きに傾きつつあるようではあった 蓬髪ほうはつ 平生へいぜい えきしゅう腋臭男 陰金に罹り 淋疾を病んだときも 市谷柳町 本能的な希求 雄の精気に意気軒昂けんこう 顔写真なぞ付載 公衆便所的な薄汚さ アポクリン汗腺の異常を秘部にも内包しているらしく マンが臭 感懐かんかい ぎょうろ行路 直情径行DV野郎 インチメート=親密な インフォリティーコンプレックス=劣等感 せんだん栴檀は双葉より芳し 潰走かいそう 買淫かいいん 車屋長吉 豊崎由美 -
私小説短編集。
毎度お馴染みの内容と展開で安心して読める。 -
2chでスレ立てするレベルの内容
笑えるところもあるし、実体験に基づくのかリアリティがある部分もあるんだけど、なぜか全体通して読むとあまり好きになれない -
「苦役列車」の世界につながる私小説集。
「春は青いバスに乗って」のタイトルと内容のギャップがよい。 -
人は歳を重ねるたびに,いくつもの荒波を切り抜け,多くの人と交わるうちに常識を身につけ,60歳,70歳になるころには精神的な余裕をもっていくものだと思っていましたが,そうではないようです。ここ数年,怒る老人を幾人も見てきました。キレる老人ともいわれます。
貫多の大家もまさにそれです。元中学の校長という肩書きに近所の人たちは立派な人と思い込み,その人のなすことに間違いはないと思い込んでいますが,実は僅かなお金のために人を侮辱する人でした。
あいかわらず貫多の自堕落な生活にはあきれますが,キレる老人には幻滅します。 -
北町貫太17歳。青春時代の生き様です。
「春は青いバスに乗って」題名はさわやかなのにという点、いつもと違う場面ということもあり、おもしろかったです。 -
自立できない、人に迷惑をかける著者のの本音が語られる私小説。嫌悪感が避けられらいような話です。