少女禁区 (角川ホラー文庫)

著者 : 伴名練
制作 : シライシ ユウコ 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年10月23日発売)
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  • レビュー :55
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943883

少女禁区 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    「少女禁区」
    恐怖を前面に押し出す、いかにもなホラー小説ではない。
    すこぶる日本的な恐怖が丁寧に描かれている。
    見えずとも触れずとも感覚として感じることができる恐怖は、目に見えるものよりもはるかに恐怖感を増幅させるような気がしてならない。
    古来より人と違う能力を持つ者は崇められて権を手にするか、蔑まれ疎まれて排除されるか。
    どちらかしかないように思う。
    人ならぬ能力を持つ者は、理解されることは少ない。
    まして現代のように情報が飛び交う時代ではない。
    人々は少女を怖れ遠ざけようとする。

    物語の持つ空気感が好きだ。
    ホラーとは言い切れない、何とも言えない居心地の悪さが蜃気楼のようにかすんで見えている。
    そんな物語だった。
    主人公が少女に傾倒し、やがて精神的にも依存していく過程こそが恐怖なのかも・・・とも感じた。
    人によって好き嫌いがわかれる物語なのかもしれない。

  • 完全にタイトル&表紙買いの一冊。
    第17回日本ホラー小説大賞短編賞授賞の表題作ともぅ一編収録。この年は映画化された『バイロケーション』が長編賞取った年なのね。
    先に収められてるのは、「chocolate blood,biscuit hearts」。近未来を舞台とした短編。厳格な父が、一代で築いた巨大企業を相続した姉弟の物語。タイトルにもあるように、スイーツ関連の小道具、描写、比喩。オチはやや、ビター。
    一方「少女禁区」は呪詛の村に生まれた数百年に一度の才を持つ美少女の話。ツンデレ&ドS系。オチは甘口。
    両作品ともに主人公はミドルティーンで、ラノベでも通用しそうな設定ではあるが、まるで異なる舞台で描かれている。
    「chocolate blood,biscuit hearts」★★★☆☆
    「少女禁区」★★★★☆
    の総合★★★☆☆って感じ。
    長い黒髪、黒い和装の美少女に「お前がわたしの玩具になれ。死ぬまでわたしを楽しませろ」何て、オッサン言われたら……(以下、割愛)。

  • この小説を一言で表現するなら、歪んだ愛、と言う。
    chocolate blood,biscuit heartsは、父の幻影から逃げることができない姉弟を、表題作の少女禁区は呪詛使いの少女と男を描く。
    面白い、とは思うものの、読後感は個人的には複雑。
    どちらかといえば少女禁区が好きだが、DVに代表されるような感情なのか、私としては理解に苦しんでしまう。
    感情移入、ではなく、距離をおいて鑑賞するような小説。

  • 日本ホラー大賞短編賞作品。おもしろかった。短いので展開の早さもよい。ツンデレな巫女?もなかなか今風。最後のネタ証に思わず涙・・・。

  • 表題よりもチョコレートのように甘くてねっとりした感じのするChocolate blood, biscuit hearts.の方が好みかも。
    題材、書き方等が乙一に似てるかも。

  • なんだか乙一っぽいな~という感じです(良い意味で)
    乙一好きな人には、おすすめかもしれません。
    作品タイトルの少女禁区ですが、他の方のいうように「遠呪」のほうがしっくりかもしれません。
    たしかに、少女禁区といえばそうなのですが…

  • 書評で読んだ。洋風*和風の2篇収録。『chocolate blood, biscuit hearts.』耽美な雰囲気。狂った愛!甘味でラスト痛いっ!! 『少女禁区』(原題「遠呪」)天才的呪術師の少女とその奴隷である少年の物語。私には、うーーーん(・・?読む対象年齢ありそう・・。

  • 元のタイトルは、「遠呪」。こっちのほうが良い。
    ・遠いところからの呪い。彼岸から此岸へ呪いは届くか。痛みは届くか。
    ・育ての親を惨殺したと思われる鬼っ子に、少年は目をつけられる。自分の親も生贄となるのか。親を殺させないよう、少年は鬼子娘に痛みを植え付けられることを許す。異常に精密なその痛みにはどんな意味が?
    ・ホラー恋愛小説
    他に、「chocolate blood,biscuit heart」大富豪の跡取り姉弟。監禁、監視状態から抜け出し、復讐するため壮絶な行動へ。

  • 設定が面白いが語り口が少し読みづらかった。

  • ◯痛苦で躾る/られる少女と男というモチーフは耽美でよい
    Δ少女の真意からすると、なぜそれまで主人公に苦痛を与え続けていたのかが不明。たとえば、実母の躾も狂っていて、少女もまた痛みによってのみ実母との繋がりを感じていた、とかだったら良かったかも。
    Δ指輪のくだりは興ざめ。遠野物語的世界観に、結婚指輪は不要。

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