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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784043943968
作品紹介・あらすじ
華道教室の先生・龍彦の趣味は、なんと怪談蒐集。龍彦に惹かれ蒐集を手伝うまりかだったが、図らずも怪異に巻き込まれてしまう……新たな怪談の旗手が描く、日常に潜む怪異の世界。傑作連作短編集!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
日常に潜む怪異の世界を描いたこの作品は、華道教室の先生と教え子が怪談を蒐集する過程で、さまざまな不思議な体験に巻き込まれる物語です。各エピソードは、心の闇や人間関係の複雑さを巧みに表現し、読者に深い思...
感想・レビュー・書評
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怪異が確実に“ある“よう書かれたフィクション、だけれど、その正体や謎、由来や因果も現実と同じように解明されることがない。物語にはオチがつくけれど、それも解決というよりは偶然生き残れた、というような感触。これがフィクションで書けるというのも凄いことのような気もする。怖かったしとても面白かった。
「体験は体験なんだ。何かは起きている。でも、それを観察した結果の評価が、怖いであったり、不思議であったりするんだよ」
これは実話怪談にも通じるライン。頷いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
龍彦先生が浮世離れしているせいか、もしかしたら先生が怪異なのかもと、いつ好青年から豹変して主人公のまりかを絶望させるか、途中までドキドキしながら読んでしまった。
1話目の首ざぶとんは、人の心の闇を見せられしょんぼり。信じてたのに…。
2話目のトモダチは、確かに男の言う通りなところもあるけど、逆に友達からそこまで求められたら果たして答えられるのかと思う。自分だって時には自分自身を裏切ったり、やらなければいけない事を明日の自分に押し付けたりするんだから、相手のそんな部分も含めて友達だと感じるなら、それでいいのではと思ったのだけど。
3話目のひじりは、考えたり話したりすると引き寄せてしまうと言う事?考えちゃダメと思うと、余計気になるのが人の性。これはなかなかしんどい。エリさんは怪異に魅入られてしまったのかな。
4話目は龍彦先生視点で、先生も人並みの感情があったんだなぁと。何だか悟っているような感じがしたから。それとも、言う通りに鈍いだけなのか。
また、宮司さんと言ってもみんなが力を持っているわけではないし、呪文などの手続きを踏めば収められるものなのかもしれないけれど、それでも心許なさすぎて…。これから先も同じような事が起こるのではないかと不安しかない。
こちらはシリーズ化されているのか。続きがあるなら読んでみたい。 -
華道の先生と教え子が怪談蒐集しつつ怪異に巻き込まれるお話
ホラー好きなら読んでおけとよく見るので読んだけど文体が合わずなかなか手が伸びなくて読み終わるのに数ヶ月かかってしまった
首ざぶとん
うーん、緊迫した状況なのに会話にいまいち緊張感が感じられず…
正直者が損する世の中なので思いやりに結果的に救われて良かったね
トモダチ
Xの名前しか知らず本名も年齢も職業も知らないお友達が数名いるのであんまり刺さらず
仲良くしたら友達だし結婚や出産などのライフステージが変わったらどんなに仲良くても連絡取らなくなるの普通にあるので…
ひじり
まぁなんか、そういうことってあり得そうですよね
なぜ作業着の男を追いかけたかの描写がないのでなんで?と思いながら読んでました
口は災いの元
羊を何度も掘り出す話
ほかのよりこっちのほうが読みやすかった
ただ3つ首のあれの描写がピンとこずどんな形なのかあまりイメージできず -
恐ろしい怪しげなことが起こるが特に理由や原因には言及されない、いわゆる怪談。
ネタ、プロット、演出などツボは理解していると思われるが、小説の出来としては三流。意味が分からないということはないが、文章力、語彙とも乏しく、唐突な口語で緊張感が途切れる。ホラーで一番大事な雰囲気作りができていない。
あとお華の先生って設定何も活かされてないやん。無意味な伏線は良くない。 -
Kindleでセールだったので購入。
主人公たちが出会う怪奇現象のバックボーンについては一切明かされず、ただただ後味の悪いホラー小説だった。 -
ホラーと言ってもグロテスクさや生理的嫌悪のない
じわじわじんわりとした恐怖……という、とても好みの作風でした。
個人的には主要登場人物の1人、龍彦先生の理知的さが良い味付けになってストレスなく存分に入り込めるホラーになっていたと思います。 -
フリーター"まりか"と華道教室の若先生"龍彦"との周りで巻き起こる怪奇現象を題材とした連作短編集。表題作『首ざぶとん』を含め各短編の設定内容は非常に興味深くそそられたのも事実であった。人は解釈次第で怖さを操作出来るが、その解釈も説明も出来ない事が1番怖いのだという事を思い知らされる。だけど何でこの主人公コンビを共通登場キャラにしたのだろう。怪異探偵シリーズっぽくなり、しかもまりかが龍彦に淡い恋心を抱いた日にゃ一気に面白さ半減。あーあ、いい感じの怖さのあるネタだけに残念。
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連作の怪異譚四編。語り口も雰囲気も非常に好み。けども全体としては、おしい、という印象。
各話の中に出てくる怪談エピソードは秀逸なのですけれども、そのエピソードを取り込んだ中編の物語としては、そして同じ登場人物を使った連作短編としては上手く材料を消化しきれていないのではと感じました。
表題作以外の三作は、狙って作り出しているであろう不条理で不穏な雰囲気に対し、ぎりぎりで、ぎこちなさと冗長さが勝ってしまっているように思えます。
このような構成を取るならもう少し練れたのではないかなぁと思えてしまう。
好みなだけになおさら。 -
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物語には、常に『説得力』が必要だ。理不尽を扱うホラーといえどその例外ではなく、「理不尽が必然な世界であること」への説得力があって然るべきで、少なくともそこに文章力の幾らかを傾けられるべきだと、そうぼくは思う。この『首ざぶとん』にはそれが欠如している。具体的に言うなら龍彦浅すぎ。ただの怪談好きでちょっと浮世離れしたレベルでマイペースな兄ちゃんが、なんで探偵役を務められちゃうんだよう。ってな具合で、表題作の途中まではいい具合に慄然とさせてくれていたので、以降の期待外れっぷりにはなおのこと不満が残った。
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2012年9月17日に開催されたふるさと怪談@神戸で購入。著者のサインと共に「安心の息を吐けばまだ闇に独り」という警句が入っています。
実はこの著者の作品を読んだことがないまま、ふるさと怪談で何度かお話をお伺いして、その話術に引き込まれてしまいました。長い腕で独特のアクションを取りながらのお話は、怖い中にも笑えるポイントがあって味わい深いです。
でもこの本は手加減なく思い切り怖くて、久しぶりに恐ろしくてお風呂に入りたくないという経験をしました。シャンプーするときに目をつむりたくない・・・(お風呂に関する怪談ではありませんが) -
表紙&タイトル買い。出だしはゆるりと、じわじわと来る怖さ。怪談蒐集が趣味の華道師範の龍彦とその生徒で女子高生のまりか。京都の町で二人が出会う「怪異」の数々。謎は謎のままという、モヤモヤ感も計算のうちなのかな?シリーズ化したら面白そう。
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べたやけど好奇心がゆえに巻き込まれて行く2人とその周辺がおもしろい。怖いけどおもしろいのは大好き。2冊目おめでとうございます。
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表題作が最高!!興奮した。
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都市伝説と怪談が混ざったようなシリーズものホラー短編集。
説明のあっさりした中にも効果的な恐怖演出があって
ホラー好きなわたしにとっては心地良かったです。
一番すきな話は都市伝説色が強い「ひじり」かなー。 -
華道教室に通っているまりかは、ひょんなことがきっかけで、怪談集集が趣味の華道師範の手伝いをすることに。そんなとき知った「おざぶあな」の謎を解くため、現地に赴いた二人は、そこで身も凍る体験をすることになり…。日常に潜む怪異を描く、連作短編集。まりかと冷静沈着な華道師範のでこぼこコンビが良いです。怪談も秀逸。また続きを書いてほしいな。
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じんわりとした恐怖を感じさせられる怪異短編集。事象そのものが怖いものから、何かよく分からない怖さを感じさせられるものまでさまざまなテイストです。
お気に入り、そして一番怖かったのは「トモダチ」。起こる怪奇現象そのものよりも。「友達」に関する認識をざっくりと突きつけられたような気がして、そのほうが恐ろしく思えました。この声の正体も分からないし。実に怖い一編です。 -
久々に一日読書をする時間があったので、一気に読んだ本。華道師範とその(華道の)お弟子さんのゴースト・ハントもの。連作短編集です。特に特殊能力があってどうこうという話ではなく、知恵と勇気で妖怪に挑む話でもありません。だからこそ怖い。怪異の描写は本当に怖かった。それぞれのお話の投げっ放しな終わり方がまた不気味さをかき立てます。キャラが魅力的だから、もう少し長い話を読みたいと思わせるのだけれど、それがまた良いのでしょう。メインの舞台は京都です。大阪駅も出てきて、親近感ありました。(大阪府民なので)
著者プロフィール
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