やる気のない刺客 町医北村宗哲 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 70
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944019

作品紹介・あらすじ

元渡世人にして腕利きの町医者、宗哲のもとにはいろいろな患者が訪れるが、厄介な頼み事も時にはある。人宿に奉公の口を探しに来た女が持ち込んだ騒動の意外な顛末とは? 人気シリーズ第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾。
    ヤクザの仲間とは切れたと思っている北村宗哲だが、
    何か事件があるたびに、ヤクザの抗争がおこそうになると、
    すぐに向こうから事情を説明に来る。

    なんだかんだ言いながらも、頭の隅には置いておく宗哲。

    患者も色んな患者がやってくる。
    病気になってからでは遅いと、おばあさんが毎日のようにやってきては、時間を過ごす。

    蘭方漢方としのぎを削り、やや幕府からの圧迫が強くなっている蘭方だが、宗哲はそれなりに、認めている。

    毎回周りの人々のすったもんだに、首を突っ込まざるをえない宗哲。

  • 啓順シリーズの続きかと思って読んでいたんだけど、名前が違うし、似た話ということ?

  •  町医北村宗哲ものの第2作。前作を読んでからかなり経っているのでよくおぼえていなかったが、そういう人のためにこれまでのあらすじが作中に語られるので思い出した。物のはずみでやくざの親分の息子を殺してしまい、追われて逃げ回り、最後は開き直って闘い相手を逆に引退に追い込んだというヒーローが主人公。そうだそうだ、似たような境遇をたどる別シリーズの啓順ものとそっくりで、啓順の後日の姿が宗哲ではないかといわれているくらい。今はすっかり足を洗って町医に納まっているが、そういう前歴なもので、その筋からいろいろと係わりを持ち込まれる。本人は、もう関係ないのだからと迷惑がっているポーズをとってはいるものの、やはり好奇心の虫が抑えきれずについ首を突っ込んでしまうという筋書き。1話1話読み切りの短篇がゆるくつながっていて、ひとつの物語の流れになっている。
     相変わらずの佐藤雅美というべきだろう。前にも書いたけどいくつかあるこの作者のシリーズものはどれもおもしろい。主人公の人柄がよく似ていてついごっちゃになるのも同じ。同じシリーズだけ読み続けるならまだしも、文庫化される順番に読むものだからそれぞれ主人公も設定も微妙に異なるものを続けて読むことになり混乱する。まあどれも似たような話なので実害はないけれど。すぐに手下やら仲間やらとの話に酒を飲みに行きたがるところも同じだ。この作では砂場という蕎麦屋が行きつけで、蕎麦の種物を肴に二合徳利を傾けるシーンが頻繁に出てきて喉が鳴る(笑)。
     おや、ところでこの本は文庫本なのにつきものの解説がないぞ。少し損した気分。

  • 町医 宗哲シリーズ・2
    宗哲シリーズは 既存シリーズの中で個人的に今一番面白いかも^^

  • シリーズ第2弾

    江戸時代の本当の姿が分かるという意味でも面白い。

  • 口は禍の・・・・と同じ

  • 元医学生で極道になり放浪した後江戸に戻って町医をやっている宗哲先生の日々のお話。
    時代考証や傍証の紹介があいかわらず面白い。
    医者稼業にからむ政治と、極道社会の駆け引きと、どちらにも顔が利いてしまうので、望まずとも頼られ話を転がしていくところが、良い設定のキャラクターになっている。
    持ち込まれる問題の解決に味があり、それぞれ面白い。

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著者プロフィール

佐藤雅美(さとう まさよし)
1941年1月14日 - 2019年7月29日
兵庫県生まれの作家。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。デビュー初期は歴史を踏まえた経済小説が多かったが、次第に時代小説に移行。1994年に江戸の民事訴訟を題材にした『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。「八州廻り桑山十兵衛」「物書同心居眠り紋蔵」「半次捕物控」といった各シリーズが代表作となる。

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