ファントム・ピークス (角川文庫)

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  • 角川書店 (2010年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784043944026

作品紹介・あらすじ

長野県安曇野。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が見つかる。しかしあれほど用心深かった妻がなぜ山で遭難? 数日後妻と同じような若い女性の行方不明事件が起きる。それは恐るべき、惨劇の始まりだった。

みんなの感想まとめ

人間の無力さと自然との共存の難しさを描いた本作は、長野県の山を舞台に失踪した妻の謎を追う主人公の姿を通じて、恐怖と虚無感を呼び起こします。妻の頭蓋骨が見つかった場所は遭難現場から遠く、彼の疑念は深まる...

感想・レビュー・書評

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  • 長野県安曇野。三井周平の妻は山で行方不明になり、半年後に頭蓋骨が見つかった。三井は悲観に暮れながらも、遭難したとみられる場所から遠く離れた所で骨が発見されたことに疑問を抱く。
    数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う三井たちをあざ笑うかのように、第三の事件が起こる。
    山には一体、何が潜んでいるのか?


    作者さんの亡きあと、ご友人たちの手によって単行本化したパニック小説です。

    大学時代の美術史の先生が、「人間が無手で勝てる動物なんてチワワくらい」とか言ってたのが今も思い出に残っているのですが(何故美術史教師がそんな話をしていたのか)、個人的にはどんな動物にもあまり勝てる気がしない。人間の武器は社会性だからね……。個だと弱いよね……。
    こういう本を読むと、やはり人間は自然に対して無力だなぁという虚無感に襲われます。共存共生とか言うけど、なかなか難しい……。そもそもは人間のせいと言えなくもないけども。

    最後に、微ネタバレだけど、これは知っておきたい人多いのではと思うので一つだけ。人だけでなく犬も死にます。

  • 2025/10/12読了(再読)
    惜しいことに若くして亡くなられた作者、北林一光の作品は本作を含めてたった3作品。いずれも長野の山を舞台にした山岳サスペンス、ホラー系統の作品で、ご存命なら、昨今の気候変動やオーバーツーリズムの問題を絡めた作品を読めたのかも。
    さて本作。タイトルと荒筋から、山にどんな怪異・脅威が潜んでいるお話かと思っていたら――

    (!! 以下、身も蓋もない勢いでのネタバレ・レビューです。未読の方、特に予断無く本作を読みたいとお思いの方は、ここから先は読まれないことをお勧めします)
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    ……本作は、動物系のパニック・ホラーだった。クマ、しかもヒグマ……えぇ、つい先日までツキノワグマに関する本を読んでいて、「そういえば、クマの出てくる話あったよね」で本棚から引っ張り出したんですよ……。文章は、コンパクトな感じで、話の展開もテンポが良く読み易い。それでいて見せ場は、文章の短さを感じさせない濃密さ。作者は元映画宣伝会社のプロデューサーだったそうだが、映画化を念頭に書いたのではないかというくらい各場面が想像しやすかった(更にいえば、あの幕切れは続編の含みを持たせたとの見方も出来そうだが、流石に下世話な妄想になるか)。とは言え、作中程の凄惨で非常事態にも程がある事態ではないにせよ、クマが人間の生活圏に入り込んで人身被害が頻発するというのが相当のリアリティを持って知れ渡り、尚且つクマが駆除されようものなら当該自治体に抗議電話が殺到する現在、映画化・映像化のハードルは高いのかも。まぁ、最大のハードルは、自分自身がホラーは読めるけど映像では見られないということだったりするのだが……。

  • 「ファントム・ピークス」北村一光(著)

    2007 11 単行本発行

    H22 12/25 文庫初版発行 (株)角川書店
    H23 8/25 九版発行

    R2 7/25 読了

    先月行われた「第7回wakayama読書部」にて
    選ばれたプレゼン大賞作品です。

    すでに故人となられている作者の本書は
    友人たちの手によって書籍化されたということです。

    序盤は西村寿行や半村良を思わせる伝記ミステリー

    ちょっと登場人物の描き込み不足を感じますが
    事件の真相が分かるにつれて加速度的に
    濃密さを増していく筆。

    章の区切り方や情景の描き方が上手いのは
    映画のお仕事に携わっていたからだと後に納得。

    第8回wakayama読書部はこの7/30(木)に開催されます。

    どんな本に出会えるのか今から楽しみ。

    本作中に登場する「羆嵐」吉村昭(著)を再読しようと本屋に行ってきましたよ。

  • 喰うか喰われるか。自然は過酷で恐ろしい側面を持っている。仲良く暮らすという綺麗事だけでは済まされない。それが自然と共生するということ

  • 宮部みゆきさんが、絶賛してた!ってあったので読んでみた。
    ほほ、予備知識なしで読んだんで、ミステリーかと思ってたけど、アニマルパニックもんやった。
    でも、面白い!迫力ある!
    まぁ、惨殺シーンはやはりエグいので、R指定にしときます!
    作者が、映画関係の仕事してた事もあるのか、映画を観てるみたいやった。
    こんなん読んだら、山歩きとか、山でキャンプとか、怖くて出来ん!
    ちなみに、私はインドア派なんで、そういう危険は、既に回避してる^_^

    蛇足:
    そういえば、昔、「グリズリー」って映画があったなぁ…「ジョーズ」の二番煎じと言われたB級映画。

  • ☆☆☆.5
    一気読み!ノンストップサスペンス。
    自然豊かな長野県の山中。
    美しい景色と空気に私たちは癒される。だけど、次の瞬間には全てを恐怖へと変貌させてしまう。抗うことも諦める猶予も与えず、なすすべもなく〝それ〟はいとも簡単に命を奪う。

    正体不明の〝なにか〟と闘うモンスターホラーかと思っていたけど、本物のモンスターだった。

    行方不明となった妻が山中から無惨な姿で発見された。男の心の傷も癒えぬ中、今度は女子大生が消えた。2人の疾走に関連性はあるのか。
    ここから恐怖の輪がどんどんと広がり、一転二転とするたび心拍数が上がってゆく。

    ひと言にモンスターが悪い!と言えないもどかしさがある。犯人探しをしたところで時すでに遅し。〝被害者〟が多すぎる。人の欲が渦巻いてやるせなさが残る。

    人々の生活が丁寧に描かれていることで、悲惨さが増す。心情に訴えかける恐怖がある。
    人の愚かさや、無力さ、身勝手さを突きつけられ、それでも、人を想う心や立ち向かう勇気に救われる。

    映像が目に浮かぶような、複雑な描写がとても上手な作家さんですが、もうご存命でないと言うことでとても残念。

    今年の17冊目

  • ブクログさんのレビューを読んで、本好きの一方で山登りも趣味とする私はときめいた。あらすじは本カバーより。

    長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。三井周平は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う周平たちをあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?

    読後に、既に故人となられている北林一光さんが映画宣伝会社のプロデューサーで”ゆうばり国際ファンタスティック”の立ち上げにも参加していたと知り合点がいく。是非映画化を望むところだが、どう猛な羆と凄惨な遺体現場を撮るのはそう簡単ではないだろう。

    プロローグ「人は自分が生まれた季節を好きになるというー」この一文から始まる書き出し、さらに続く山の四季の移り変わり、凛とした空気、石清水が湧く渓流などの自然描写は手に取るようにわかる。以前登った北アルプスの山並みも彷彿とさせた。何といっても、妻・杳子を亡くした三井周平が最後までかっこいい。信州大学農学部の助手・山口凜が沢付近に出没するサルの群れを研究して欲しいと地元に依頼され、周平と出会うのだが、彼女の専門となるサルの群れと、熊がどんなふうに結びつくのかと期待したが・・・。凛のような女性は山で良く出会うタイプだ。実社会では煙たられるが、山の男たちには結構人気があるのは本当。熊を山へ追い返すという研究者彼女らに、被害を被った地元の人々が敵意を露わにするのは当然だろう。ところが、半ばあたりから自然環境に対する意識の違いなど、熊の登場でぶっ飛んだ。しかもツキノワグマではなくヒグマ! 吉村昭さんの『羆嵐』を呼び起こされたところ、本作でも触れてあった。大正4年に起きた世界獣害史上最大の惨劇<苫前三毛別事件>。数年前に読んだ”北海タイムス物語”を読み、関連して同著者・増田俊也さんの”シャトゥーン ーヒグマの森ー”を読んだのを思い出した。(その時の感想は別なブログ→https://amegasuki3.blog.fc2.com/blog-entry-347.html
    現在北海道にしか生息しない羆(ひぐま)はいったいどこからやってきたのか? ラストで周平が「さっさと殺して、この俺を喰え!」と牡羆に近づいて対決するシーンは手に汗握る。

    • 本ぶらさん
      こんにちは。はじめまして。

      >凛のような女性は山で良く出会うタイプだ。実社会では煙たられるが、山の男たちには結構人気があるのは本当。
      ...
      こんにちは。はじめまして。

      >凛のような女性は山で良く出会うタイプだ。実社会では煙たられるが、山の男たちには結構人気があるのは本当。

      そこにすごく興味を持ちました。
      学生時代は自分も山やってたんですけど、山っていうと男ばっかりでワイワイ、バカやってたって感じで。
      あんまり女性の思い出がないんですよね。
      だから、10年前?それ以上前?の山ガールブームとかも、なんでまた山ぁ?みたいに思っちゃうんですよね(^^ゞ

      とか言って、思い返せば、そういえば一回だけ女の子と山に行ったなぁーとか。
      あと、近くの女子大のワンゲル部の子と山のことしゃべってたなぁーとか。
      雷鳥沢でテント張ってた時、向かいの女子大の山岳部らしきテントの前に、ホエーブス(というガソリンストーブ)が2台あったのを見て、「あ、ブス(ホエーブスの愛称)が2台もあるよ…」ってつぶやいたら、テントの前でくつろいでた二人にに睨まれたりとかw
      大雪山で、いきなりカメラにフィルム入れさせられたなぁーとか。
      そんなことを思い出したので、この本を読んでみることにします(^^ゞ

      2023/05/08
    • しずくさん
      本ぶらさん、コメントが遅くなりました!

      本ぶらさんは学生時代から登山をされてたようですが、私は40台半ばころから始めました。地元サーク...
      本ぶらさん、コメントが遅くなりました!

      本ぶらさんは学生時代から登山をされてたようですが、私は40台半ばころから始めました。地元サークルから入ったのですが団体で登るのが苦手で、ブログで知り合った女性の仲間たちと登るようになり、現在は専ら夫と2人での山行となっています。
      山小屋で年配の登山者たちが山ガールをもてはやしているのを良く見かけるので、つい書いちゃっただけです。彼らは場所が山だから話しかけるけるのであって、本音は違うのではないかと思われる節が見られるので。

      2023/05/10
    • 本ぶらさん
      >学生時代から登山
      ほぼ、学生時代までですね。
      社会人になっても行きましたけど、数えるほどです。
      最近(?)だと、15年くらい前。箱根...
      >学生時代から登山
      ほぼ、学生時代までですね。
      社会人になっても行きましたけど、数えるほどです。
      最近(?)だと、15年くらい前。箱根に行って時間が余ったので、金時山(金太郎伝説で有名な山)に登ったくらいです(^^ゞ

      >地元サークルから入ったのですが団体で登るのが苦手
      よく知らない人と山に行くのは、ペース配分がわからないのもさることながら。
      天気悪い時等に引き返すか否かの基準が全然違うことがあるので、嫌ですよね。
      団体だと、特にそうだろうなー。
      しずくさんのように、旦那さんみたいに気心の知れている人と二人、もしくは3人くらいが一番じゃないですかね。

      年配の登山者たちが山小屋等で山ガール(もはや死語になった気もしますけどw)をもてはやしているのは、やっぱり、若い頃に登っていた頃は女性が珍しかったからじゃないですかね。
      いや、決していなかったわけではないんだけど。
      でも、一緒に登ることって、あまりなかったような気がします。
      2023/05/21
  • 面白かった。一気読み!前半は、周平さんに感情移入。何が出で来るか判らない恐怖。緊張感がじわじわと。
    事実が淡々と語られる無駄の無い文章が、読んでいて気持ちいい。
    真ん中辺りではっきりするのだが、そこからきっと捕物で退屈になってしまうのかな?と思いきや、ここまでやるかの暴れっぷりに退屈せず。最後もきっちり回収、締めて頂き見事だと思った。
    改めて近くの山にでも行って、自然を、余韻を噛み締めたい!なんて思った。

    • しずくさん
      しなこさん、あなたのレビューでめちゃ本作に興味が湧き読了しました。
      本当に一気読みでしたよ。
      ご紹介ありがとう!
      しなこさん、あなたのレビューでめちゃ本作に興味が湧き読了しました。
      本当に一気読みでしたよ。
      ご紹介ありがとう!
      2022/07/01
    • しなこさん
      ありがとうございます!
      そう言って頂けて嬉しいです(^^)
      予想を超えてくる作品はテンションあがりますね!
      ありがとうございます!
      そう言って頂けて嬉しいです(^^)
      予想を超えてくる作品はテンションあがりますね!
      2022/07/01
  • あとがき黒沢監督のコメントが、的確。ハリウッド感満載。無駄無く読ませてもらいました。

  • 主人公の奥さんが山で失踪、その後白骨死体として発見される。遭難扱いされていたけど、主人公は納得できず真相を模索している。そんな中、新たな失踪者が出てくる。真相を追っていくとどうやら山の中に人を襲う獣がいるよう。おもしろかったのでブログで紹介してます。https://chobidoku.com/phantompeaks/

  • 今年の秋頃からやたらと、とあるニュースを目にすることが多くなり
    そう言えば小説もあったなぁと手に取る。

    登場人物の研究者先生の思想が色濃く書かれているなぁと思いつつ
    後半はブルブルしながら読了。

    とある地域では神に近い存在とされているらしいと知る。
    人間ばかりがこの地球上で賢い生き物と思いがちだが
    実際に対峙すると人間はやはりひ弱な存在よな。

  • 私も田舎のやや山育ちのため、山、川の知識がある。
    自然の恐ろしさは幼少から身についているから、都会から
    キャンプ、登山にくる人の安易さに危惧している。
    この作品は山に関わる人への警鐘ともいえる作品かもしれない。
    自然災害は単なる異常気象だけでなく、昔からのウイークポイントであることが伝承されていないのである。
    海でもそうだが、遊泳禁止は必ず、死と隣り合わせという危機感をもっているのか?毎年、残念なニュースを目にする。

    決して自然は侮っていはいけないということだと思う。

  • 何か…辛かった…

  • このカバーの上にさらに、文字だらけの手書きポップのようなカバーが被せてあって、そこには
    「先が読めないから、最終ページまでぐいぐい引っ張られる。私は、こういう小説が大好きです!」宮部みゆき氏 絶賛!!
    と、あったが、はっきり言ってそれほどでもない。
    かなり早い段階で先は読めていた。
    が、つまらないわけではなく、それなりに楽しめました。
    中学生の頃に読んだ西村寿行氏の「魔の牙」をおもいだしました。
    それにしても、最近はこういう”ダブルカバー”っていうのかな? 流行り?

    • ultraman719さん
      げっ!
      お星様3つ!!!
      最上級の評価やないですか!!!笑
      げっ!
      お星様3つ!!!
      最上級の評価やないですか!!!笑
      2026/05/14
  • 確かに「幻の山」より「ファントム・ピークス」の方がこの物語に合っていますね。
    もっと読んでみたかった作家さんです。

  • 解説が黒沢清監督。著者は元・映画宣伝会社のプロデューサーで、「カリスマ」「地獄の警備員」を通じて交流があったとのこと。

    読みながら吉村昭さんの「羆嵐」を思い出してぞっとした。(「羆嵐」に比べれば全然怖くない)

  • 面白かった(と言っては不謹慎⁇と思ってしまうほどの臨場感…まさに今このニュースが激増してますし…)
    これ、まだ続きが書けるのでは⁇と思ったりしたのだけど、作者はもう亡くなられているのですね。
    残念です。

  • 臨場感がすごい。映画を1本見たかのような読後感。
    最初は何が起きているのかが分からず不気味で怖い。だからこそ何が起きているのかとても気になる。
    そしてだんだん分かって来るんだけど、そこから最後までノンストップ。ハラハラ、ドキドキが止まらない

  • 面白かった。一気に読んでしまいました。物語の進行と全体を包むよくわからない不安と恐怖感。

  • 2021年11月30日読了。

    長野県の山中で、ある1人の女性が命を落とすところから物語は始まる。

    その女性の夫『三井周平』は突然姿を消した妻の行方を警察・捜索隊の協力を得ながら探していたのだが、半ば諦めかけていた半年後に発見された遺体の頭蓋骨の歯形が一致した事で、妻の死を知る。

    辛い現実を受け入れた周平だが、妻の死には不可解な事が多く、警察の説明する怪我をして動けなくなったのではないか、心臓麻痺を起こしたのではないかという仮説にはとても納得が出来るものではなかった。

    妻の死の理由を知るまでは、自分の人生に納得出来ないと、警察などの捜索も打ち切られた中で一人、孤軍奮闘する周平の周りで
    一人、そしてまた一人と同じ山中で突如女性が姿を消す事件が多発する。
    『この山では何かが起こっている。』
    一体、この事件の真相は何者の仕業なのか。


    初読みの作家さん、北林一光氏の作品。
    若くしてお亡くなりになられてしまった方だそうです。

    他の方々のレビューをなんとなく見てしまっていたので、どんな話なのかが大体分かってしまっていたのが少し悔やまれるかな。
    何の予備知識も無く読んでいれば、また感じ方も違ったかもしれない。
    前半は展開も緩やかで焦ったい感じもあったが、中盤あたりからちょい役的な人々の描写が細かかったり、なかなかにエゲツないグロ描写があったりと楽しく読めた事は間違いない。

    ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けないが、作中に登場した吉村昭氏の『羆嵐』は過去に読んでとても面白い作品だった。
    おそらくこれで分かる人には大体分かってしまうと思います笑

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著者プロフィール

長野県生まれ。映画の宣伝プロデューサーを経て、執筆活動に入る。第12回松本清張賞の最終選考に残るも、癌を発症。惜しまれつつ他界。本作は前作「ファントム・ピークス」(角川文庫)に続く、最期の作品。

「2011年 『サイレント・ブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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