僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 3428
レビュー : 322
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944064

作品紹介・あらすじ

僕が通う理科系大学のゼミに、北海道から院生の女の子が入ってきた。徐々に距離の近づく僕らには、しかし決して恋が許されない理由があった……『100回泣くこと』を超えた、あまりにせつない恋の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 他人さまに迷惑をかけなければバカップル万歳!派なので、お布団の中でかんぴょうと卵になりきってす巻きになろうが、「◯◯なのは△△だけかしら」ゲームをしようが、自分がどれだけ相手を好きか競い合おうが、良いのです。山田詠美さんの「ラビット病」もそんな感じだし。

    最初からいいなと思ってて、毎日顔を合わせてて、笑いのツボとか、会話のセンスも合うなら、それは惹かれちゃうのは仕方ないけど…

    めぐは旦那と別れる気ないのね…!

    タブー感が2人を盛り上げているだけで、めぐが離婚したら案外あっさり駄目になってしまいそうな気もする。

  • 先ずこのタイトル… こんな風に言われてみたい(笑)
    主人公の僕は人妻研究員に恋してしまう。期限アリの二人の恋。「その日、僕らは初めてキスをした。銀色の舟を漕ぎ出したような気分だった。」この一文にやられました(笑)男性なんですよね~この作者。驚きです!恋のはじまりと絶頂期を存分に味わえる、アイス&チョコレート掛けマシュマロを頬張るようなあま~い作品。この作品のもう一つの面白みが、富士山の山頂の石を自分のガッツの証としてる、ゴーイングマイウェイの男、木戸さんが最高に良いキャラで楽しませてもらいました。僕と木戸さんの二人のやりとりだけでもお話一本、つくれるのではと思ってしまったほど。惜しかったのは微妙な終わり方です。ちょっと、ちょっと、その先は?みたいな。ハラハラドキドキ、ロマンチックを楽しみたい方へ。

  • 終わり方がどうなるかと、読み込んだ。
    続編が欲しい。

  • 読んでいるこちらが気恥ずかしくなるような、ピュアな思春期のようなセリフの数々ですが、この小説全体の言葉の選び方が上手ですね。すまきの中で、世界でいちばん小さな二人であったとき、彼らはどれだけ幸せだっただろう。春の野に咲く淡いパステルの花のような、恋愛色の強いファンタジー小説のような、恋愛小説のファンタジー風味のような、なんだろう、この不思議な浮遊感は。

  • こんな気持ちになったのはいつぶりだろうか。

    好きで好きでたまらなくて、胸が締め付けられそうで、一瞬もそばを離れたくない、一緒にいたら世界が輝いて見える、一緒に溶けてしまいたい。

    自分自身、恋愛からしばらく遠ざかっていたけれども、登場人物たちのような気持ちを抱いたことがあり、懐かしいきもちもあり、そして隣の世界のようにキラキラと輝いて見えた。


    木戸先輩のセリフがとても好きだった。

    恋ってのは、寸止めが一番美しいんだよ

  • これほど会話が噛み合う相手なら、好きになるのもわかる気がする。
    でも、ちょっと甘すぎる。
    ケータイ小説というか、中学生の恋愛みたいだ。
    初めて好きになって勝手に盛り上がっているかのような。
    逆に言えば、初めての恋と同じくらいに燃え上がった恋とも言えるが……。

    物語は薄っぺらい。
    二人が出会って、めぐが既婚者だと知って苦悩するも、お互い好きだと知ってイチャイチャするだけ。
    しかもこのイチャイチャがかなりの部分を占めている。
    二人の良心はどうなっているんだ。
    言葉の選び方はおしゃれなので、詩のように読むとちょっと楽しい。

    ラストがはっきりしないのもよくない。
    不倫なのだから、駆け落ちするか、比較的正しい手続きで一緒になるのか、あきらめるのかになると思う。
    白組と紅組の勝者が分かった時点では、これはいい結末になるぞと思ったのだが、飛行場に行ってしまう。
    「新しい握手」が同意味なのかわからない。

    文章は、おしゃれを気取りすぎて冗長になるのが気になった。
    回想がなぜかカタカナになったり、主人公の心理描写がくどかったり。

    「僕の好きな人が、よく眠れますように」という言葉は、最後に持ってきたほうがよかったように思う。
    何かの決断をする前と後では、言葉の重みが違うと思う。

  • 不倫のお話は、好きじゃないけどタイトルに強く惹かれて読んだ小説。
    言葉遊びが楽しかった。
    ドロドロした話じゃなくて、わりと純愛風にかかれているので、これが不倫じゃなかったならな~・・って思いました。
    切なさと、きゅんきゅんしたい人におすすめ。

  • タイトルがめちゃくちゃ好きで借りた。
    あらすじを受けてのあのラストは少し物足りない感じがするため上記の評価ではある。
    しかし“めぐ”をはじめとする登場人物達のキャラクターの濃さや可愛らしさに心惹かれる作品。
    どこかどろどろとした展開になりがちなこの主題を用いて、ここまで甘酸っぱく初々しい気持ちで読める展開にしたのはこの作者のすごいところだと思う。

  • 好きだな
    いつもいつでも好きな人には幸せでいてほしい
    切ないほどに

  • 人を好きになるのに経緯も理屈も背景も関係無いと日頃から感じている人にはぶっ刺さりまくる内容だと思う。

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著者プロフィール

1969年岐阜県生まれ。2002年「リレキショ」で文藝賞を受賞しデビュー。芥川賞候補作『夏休み』のほか、『100回泣くこと』(ともに集英社文庫)『僕の好きな人が、よく眠れますように』(角川文庫)『トリガール』(角川つばさ文庫)や『100年後に読まれる名作(11) オズの魔法使い』(KADOKAWA)など著作多数。

「2020年 『鬼ガール!! ツノは出るけど女優めざしますっ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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