僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 283
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944064

作品紹介・あらすじ

僕が通う理科系大学のゼミに、北海道から院生の女の子が入ってきた。徐々に距離の近づく僕らには、しかし決して恋が許されない理由があった……『100回泣くこと』を超えた、あまりにせつない恋の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 他人さまに迷惑をかけなければバカップル万歳!派なので、お布団の中でかんぴょうと卵になりきってす巻きになろうが、「◯◯なのは△△だけかしら」ゲームをしようが、自分がどれだけ相手を好きか競い合おうが、良いのです。山田詠美さんの「ラビット病」もそんな感じだし。

    最初からいいなと思ってて、毎日顔を合わせてて、笑いのツボとか、会話のセンスも合うなら、それは惹かれちゃうのは仕方ないけど…

    めぐは旦那と別れる気ないのね…!

    タブー感が2人を盛り上げているだけで、めぐが離婚したら案外あっさり駄目になってしまいそうな気もする。

  • 先ずこのタイトル… こんな風に言われてみたい(笑)
    主人公の僕は人妻研究員に恋してしまう。期限アリの二人の恋。「その日、僕らは初めてキスをした。銀色の舟を漕ぎ出したような気分だった。」この一文にやられました(笑)男性なんですよね~この作者。驚きです!恋のはじまりと絶頂期を存分に味わえる、アイス&チョコレート掛けマシュマロを頬張るようなあま~い作品。この作品のもう一つの面白みが、富士山の山頂の石を自分のガッツの証としてる、ゴーイングマイウェイの男、木戸さんが最高に良いキャラで楽しませてもらいました。僕と木戸さんの二人のやりとりだけでもお話一本、つくれるのではと思ってしまったほど。惜しかったのは微妙な終わり方です。ちょっと、ちょっと、その先は?みたいな。ハラハラドキドキ、ロマンチックを楽しみたい方へ。

  • こんな気持ちになったのはいつぶりだろうか。

    好きで好きでたまらなくて、胸が締め付けられそうで、一瞬もそばを離れたくない、一緒にいたら世界が輝いて見える、一緒に溶けてしまいたい。

    自分自身、恋愛からしばらく遠ざかっていたけれども、登場人物たちのような気持ちを抱いたことがあり、懐かしいきもちもあり、そして隣の世界のようにキラキラと輝いて見えた。


    木戸先輩のセリフがとても好きだった。

    恋ってのは、寸止めが一番美しいんだよ

  • 東京の理系大学で研究を続ける大学院生の主人公の研究室に、北海道からゲスト研究員のめぐがやってきます。主人公とめぐはやがて恋に発展するのですが、最初から最後まで不倫のお話です。なのに不倫とは思えない感じで恋の物語が進みます。途中で登場する木戸さんが良い味です。

  • タイトルがまずストライク。
    2人の会話のユーモアもよくて、リズム良く読めました。
    2人の距離を縮めようとすればする程、そこのある埋められない2人の隙間の大きさを感じていく
    ラブラブではあるのに、その背景には常に切なさがある。
    もうちょっと続きがあってもいいとは思ったけど、トータルではかなり好きな作品です。

  • 読んでて微笑ましくなる本。

    テスト期間に読んでたから尚更、心が和んだ。

    ドロドロしたような「不倫」じゃなくて、最初から最後まで、爽やかな「不倫」だった。

    これがいけないとかどうこうじゃなくて、人が幸せって思えるのって大切なんだな。

    backnumberの「花束」を聴きながらのこれは最高です。

  • 期間限定を言い渡された
    好きあった二人の物語。

    どうにもならない現実と自分たちの世界を求める二人の
    姿が非常に好ましく思える。

  • これは不倫。だけど、こんなにも切なくて美しくて哀しい。
    相手のことが好きで、相手も自分のことを好きでいてくれる。それは奇跡に近い確率なのに、許される2人ではなくて。
    彼女が結婚している事に、旦那と別れる選択や、彼氏が彼女に別れて欲しいと言い出さないところにこの物語の優しい雰囲気が出てる。
    相手の幸せを壊すことは選択しない。
    でもどうしても惹かれあってどうしようもなく好きで、愛していて、相手と居る自分が好きで幸せで。

    この先の二人にはどんな選択もある気がする。どんな選択をしてもきっと心の底から幸せになんてなれない。
    そんなふたりの純粋な情熱的な甘ったるい恋の話。

    最後に木戸さんのキャラクター好きです。またどこかに出てくるのかな?

  • 主人公と人妻でもある彼女のバカップルぶりが半端なかった。
    あそこまでラブラブな会話はどうやったら思いつくんだろう。。

    どうしようどうしようって言いながらも二人は付き合う。
    不倫なんてよくないことだから、不倫している登場人物には反感を抱きそうだけど、この彼女に対しては一切マイナスのイメージを持たなかった。

  • 女のほうが若干鬱陶しい。

    妹が世界を回すとこは良かったなぁ。

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著者プロフィール

中村 航(なかむら こう)
1969年、岐阜県生まれの作家。芝浦工業大学工学部工業経営学科卒。2002年、『リレキショ』で文藝賞を受賞しデビュー。2003年、『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』が連続して芥川賞候補となり、後者は第26回野間文芸新人賞を受賞。
代表作に、『100回泣くこと』『トリガール!』『デビクロくんの恋と魔法』。ベストセラーとなり、後に映像化された。

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