宇宙と惑星と 機動戦士ガンダムUC(8) (角川文庫)

著者 : 福井晴敏
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年1月25日発売)
3.80
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944088

作品紹介

数奇な運命に操られ、ひとつ艦で生き死にを共にすることになった連邦軍と反政府組織ネオ・ジオンの兵士たち。『ラプラスの箱』の謎を解くべく、協力して探索に乗り出したものの、拭いきれない疑念と恩讐が最悪の事態を呼び込んでしまう。「現実」は決して乗り越えられない壁なのか。一縷の希望に賭け、(ユニコーンガンダム)が裏切りの宇宙を翔ぶ-。"人の善意と可能性"を問う壮大なるSFサーガ、いよいよ核心に迫る第8弾。

宇宙と惑星と 機動戦士ガンダムUC(8) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • バナージがたまらなく青臭い。
    しかし、それが受け入れられるのは、
    作者が、”大人”をしっかり描こうとしているからだろう。
    ジンネマン、オットー、コンロイ、ガエル、ローナン、その他もろもろのおっさんたち・・・。
    面白楽しい冒険活劇にもすることが可能なストーリーに、
    彼らの存在が、リアリティを生み、それがバナージの青臭さとバランスを保っている。
    ってか、おっさんたちの右往左往が、楽しいね。
    特に、艦長がいい。

    そして、
    壮大な「ローマの休日」は、
    ついに最終章へ。

  • 再読中第8巻、"ラプラスの箱"を目指して、二つの線が交わりはじめました。
    そして、"敵"の姿も徐々に、輪郭をとり始めました。

    - 私の知っているシャア・アズナブルは、本当に死んだな

    さて、この言葉の意味する所は、、次からいよいよ、最終章に突入です。

  • 2018年3冊目(2018/1 3冊目)。この巻ではこれまで謎になっていたフル・フロンタルの真意が明らかになる。何かを成すために「世界の総意の器」となる姿は一見えらいなと思うけど、自分の総ての存在を捨てて犠牲となる生き方はどうなのかなと考えさせられる。昔プレイしたゲームで「英雄」とは世界を救うために犠牲を強いることをテーマにしたものがあったが、フル・フロンタルはただそれに酔っているだけだと文章を読んで思った。物語も佳境。バナージ、フロンタル。ラプラスの箱に辿り着くのはどちらか。続きも読んでいきたい。

  • クライマックスに近づいているのを感じる。
    それにしても相変わらずアニメ版と結構違う。
    何故こんなに変えたのか気になるところ。

  •  この物語のラストである10巻は既読。本書に該当するアニメーション版は既視聴。


     偏った概念、想念に囚われすぎない限り、戦争を知らない少年たちは互いに心を通わせることができるのだろう。
     その理想主義的現れがニュータイプの交感でもたらされるものという観点で描かれる。

     が、そうならなかった若人は、また相手への怨恨と不信を捨てられない大人たちはどうか?。
     少なくとも本作の世界観では、バナージとミネバ、あるいはブライトやカイのような生き方が少数でしかない事実が突きつけられる。

     痛いほどに現状認知でしかなかったΖガンダムの物語を繰り返すUC。このような歴史しか紡げない人類は悲しすぎる。

  • 8/10冊目。
    「箱」の在り処も特定され、物語はいよいよ佳境へ。 

    文庫裏表紙に「・・・裏切りの宇宙・・・」との文言が。
    まさしく!!!!!!!

    すぐにも次巻に飛びつきたいところだが、福井ガンダムワールドを味わえるのも残り2冊か…と考えると、読み急ぎたくないような気も・・・。

    ★4つ、8ポイント半。
    2016.06.06.古。

    ※「ルール」、「善意」、“国家のありかた”・・・・いかにも福井作品だ、といわんばかりのキーワードがざっくざく。

    ※子供の頃は「ジオン≒ナチスドイツ」的な印象であったけれど・・・・・

    、サイド共栄圏構想、敗戦国の意地・・・等、本作での「ジオン共和国」の描かれ方からは、ごくごく身近な某国家の70数年前の姿を想起させられてしまうのは、自分だけ???

  • いよいよ、物語は終盤へと向かっていくに辺り、人間関係(組織関係)が複雑化していく。
    連邦軍側である、ネェルアーガマ隊とジオン軍側である、袖付きとが同じ艦で行動することになるが、やはりうまくはいかない。
    バナージは手を取り合うことができると信じ、ミネバも同じように考えるが、ミネバはどこかで、手を取り合うことができないのも仕方ないと考えてる一面があるように思う。
    いわゆる大人の立場にあるものは、部下であったり、立場であったりを考え、また、これまで見てきたものから、やはり納得することができないという思いを抱えており、そこはやっぱりわかると思う部分があった。
    それでも、と叫び続けるバナージははじめの頃こそ、ただの子供のわがままであったが、今では大人の立場を理解したうえで、それでもなんとかしたい、そうじゃないと叫んでおり、また、そうであるからこそ、まわりの人間にも響いていってるのではないだろうかと思った。

    また、マリーダに対するジンネマンの想いも描写されており、ジンネマンの心の葛藤が見れる場面もある。

    物語はいよいよ終盤に向かい、バナージ、フロンタル、リディのそれぞれの想いを乗せ、ラプラスプログラム最後の場所であるインダストリアル7へ。

  • 今回は、
    どちらかというと戦闘より
    話しが中だったため
    機体を検索しなくてもよく
    さくっと読めたました。

    アニメにはない
    心理描写書かれており、
    小説の良さを感じました。

    役者がそろって
    クライマックスに向けて
    動きだしたという感じがしました。

  •  宇宙と、惑星と。
     ガンダムUCも佳境に差し掛かり、バナージが、オードリーが、それぞれの歩みを胸に、宇宙世紀を語る上で避けては通れない命題に向き合う…そうして決めた行動が、彼と彼女だけのものではいられない、というのが悲しいところだけれど。
     それも、“責任”という言葉に集約されてしまうのだろうか。

     思惑も謀議も、「箱」にまつわる因縁も含めた大人たちの都合や、期待。それに応えても、応えられなくても、或いは裏切ってもぶち壊しても誰かがほくそ笑んで、誰かが悲しんで。そういう都合を押し付けない大人になりたいものだな、なんて考えた大人がこういう物語を書くのかな、と思ったりして。
     そして、そういう大人になりたいものだと、思ったりして。けれどそういう都合から自由でいるということは、結局…云々。

     ひとまず今は、この物語の先を。

  • 福井晴敏の"機動戦士ガンダムUC"第8巻。ついにフル・フロンタルの考えていることが白日のもとに晒されます。シャアを始め今までジオンを引っ張っていた者たちと違い、長い演説もどこか他人事という感じだっただけに本当に彼は存在しているのか、それとも本当に器なのか…。ここまではバナージの成長が多く描かれていましたが、オードリーもだいぶ成長しました。バナージとオードリーという次世代のヒーロー/ヒロインを乗せてユニコーンが指し示す人類の可能性はいったい何なんでしょうか。やはり本巻でもおじさん達がかっこいい。

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