エクサバイト (角川文庫)

著者 : 服部真澄
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年3月25日発売)
3.22
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  • 90人登録
  • 15レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944187

エクサバイト (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 服部さんの最新の文庫本。
    今回のテーマは、近未来を予想した情報小説。

    メガバイト、ギガバイト、テハラバイト、エクサバイト…。
    メモリ容量が飛躍的に増大した近未来、
    人間の額には小型カメラが埋め込まれ、
    その人が体験した人生経験を記録することができるようになりました。
    そんな時代のビジネスと陰謀を扱ったストーリー。

    相変わらず服部さんの壮大なストーリー展開には驚かされますが、
    やや展開が早くあっという間に時代が過ぎ去っていってしまいます。
    特に後半の展開の早さはすさまじく、
    気が付けば主人公がいなくなっていたりとついていくのに必死でした(笑)
    しかし、過去の出来事を脚色して面白く描くよりも、
    未来の出来事を空想して面白く描く方が難易度が高いはず。
    そんなチャレンジをした服部さんに感服です。

  • 見た目の厚さ以上の、内容の厚みがあったと思う。前後編とかで、もっとじっくり深く読みたい。
    解説文をあの池上さんが書いているというのも面白かった。

  • ポートランドにて読了。

    こんな世界は嫌ね。
    旅行に出ると見ているもの全てを記憶したいと思うこともあるけれども、日常ではそんなこと思いもしないけど、、、

  • 中盤までは少しかったるい内容だが、後半にかけて畳み込まれていく展開はよく、十分楽しめた。

  • 2025年
    額にカメラ内臓
    記録
    駆け引き

  • 情報化がすすむとともに身の回りの記憶媒体も大容量化も進んでいます。なんでも貯めておきたいという所有欲を満たそうとすればするほど容量は大きくなり、それにあわせて人の欲も比例して果てしなく膨らみ続けているように思えます。現在では、データというカタカナで呼ばれる無機質なものですが、この本では記憶や思い出がデータ化された未来社会にあって人はいかに生き、死ぬ存在下を問う作品です。

    だいぶ長い作品である分、少し中だるみがあったかな?と思えます。その中だるみは、話の伏線がはられすぎていて、真相にたどり着くまでが長すぎたかな?とも思えました。ですが、ヴィジブル・ユニットという額に貼りつけた超小型カメラと超大容量メモリを搭載し、一人の人間の人生を全て記憶できるようになった社会における人の欲がどういう形や行動を呼び起こすかはこの作品の通りになりそうで薄気味悪く感じました。

    流行に乗って市井の人々にヴィジブル・ユニットの装着が広がり、それを100年後に公開して未来の人々が文字通り映像と音声も含めて歴史を構築していくことができる世の中。しかし、そのユニットには隠された陰謀があるというパターンです。最後の80ページくらいになると、これをビジネスチャンスと捉えた企業のせめぎ合いと、さらに主人公・ナカジの家族関係も絡んだストーリー展開になります。

    最終的にユニットを用いた歴史編纂の野望がどうなるかはここでは明かしません。でもある親子の愛をめぐる葛藤が、この作品を単なる科学系エンタメ小説だけにとどまらず、機械をめぐる話ながら人間の感情を含めたドラマに仕上げているように思えます。しかし、最後の最後で登場してくるギルガメシュから永遠の命にまで話が及ぶとは思わず、これはこれで一つの別の作品としてもよかったかな?と思いました。それでも著者の想像力と取り上げる題材の面白さは相変わらずです。

    すでに角川パブリッシングからは『KATANA』(http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201002000126)という作品が昨年発売されています。Amazonなどでは読者から高い評価を得ているようですので、文庫化を待つことにしましょう。それにしても新潮社は先にあげた『エルドラド』を絶版にしてしまったのですね…。服部さんの作品に触れられる機会が過去と比較して少ないのは寂しいですね…。

  • テラバイトを超えて時代はエクサバイトへ。その時、人は人生全てを記録しようとする。でも結局、人は全ての記録を必要としないし、ふさいでおきたい、もしくは書き換えたい記録もある。変わらないのは人だけ。
    久々服部真澄さんの本読みました!

  • SF(近未来でも)とカテゴライズできなかった(笑。
    舞台は世界中あちこち動き回るわりに実際は動的シーンが少ない話である。
    ラストに全てが集約しそこまで頑張るとご褒美が楽しめる。
    しかし多くの人の額に埋め込まれているヴィジュアルユニットが主題材なのだから、情景描写の躍動感があったらもっと読み易かったのにとは思う。

  •  「池上彰氏推薦」の文字に踊らされて(笑)購入。「グーグルに代表される情報ビジネス企業が狙う未来」とあって、実はそこにものすごい興味がある。仕事でスマートシティに関わり、情報産業、ライフログの未来を垣間見てきただけにものすごい期待をして読んだ……が、映像に関わる人間としてもはっきり言って物足りない。同様の本としては短編集だが渡邊浩弐氏の2001年のゲームキッズなどの方がよっぽど情報産業の未来を描いていたのではないだろうか。
     嘘と真実を描きたかったのかもしれないが、それもものすごく微妙だった気がする。期待が高かっただけに、残念だった1冊。

  • 全てが記録できるというものは、怖い。最後で、びっくりするような展開に進んでいく。

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