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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784043944316
作品紹介・あらすじ
突然部屋に転がり込んできた高校の同級生が言った。人を殺してきたの。思いもよらない闖入者のせいで普通のOLだった千種の生活は激変する……かと思いきや?! 複雑な女心の秘密を暴く危険な青春小説!
感想・レビュー・書評
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『イチゴミルク ビターデイズ』読了。
前回読んだ時が高校生の頃だったのでおよそ15年ぶりぐらいの再読でした。
主人公の千種の17歳の過去と24歳の現在を交互に紡いだ内容で、読んだ当時は次は24歳の時に読もう〜とか思っていたな〜と思い出した。時代背景的には2007年頃の設定だからDSとか携帯電話とか平成時代の産物が登場してきたので個人的には懐かしい気持ちで読んだけどw私が24歳の時はまだ全然スタートライン(就職・ひとり暮らし・自立)にすら立っていなかったのでまた読みたいという気持ちになれず気がついたら平成から令和になっていました…笑。寿退社とか今では死語じゃないか?みたいなワードが出てきたよ…
内容は全く忘れていたが、千種が人生の選択を迫られた時に「きっと一生のうちに何度も後悔するだろう(中略)幸せになっていたはずなのに、と。自分でも馬鹿な選択をしたと思う」という一節がずっと残っていて。その当時は後悔するって分かっていながらそっちがいいと選ぶこともあるんだと知った。それがずっと宝物のように残っていて、私が30になる前に命からがら実家を出た時も「きっと何度も後悔することになるんだろうな…」って思ったよな〜。昔読んだ小説から勇気をもらうことって多々あるから、たとえ名作じゃなくても響くものは響くのよね。
2025.6.5(3回目)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一時期すごくハマっていた作者さん。
最近はご無沙汰だったけど久々に読んでみたいなと思い、可愛らしいタイトルと表紙に惹かれて読了。
24歳OLの現在と17歳の過去パートが交互に描かれる。
17歳の甘ったるい青春時代がイチゴミルクで、24歳の大人になってしまった現在はビターってことなのかな?
子供のままではいられなくなっちゃった大人が、子供のままでいたいとあがいているような話だった。
自由奔放で嘘つきな鞠子と浮気を繰り返すダメ男の都丸(このキャラはなんだかすごく壁井さんの作品らしいキャラだなって思った)、そしてこの2人に振り回される主人公の千種。
読み始めた時は、登場人物全員嫌いなタイプだな。特に鞠子は好きになれなさそうだと思っていたのに、後半になるにつれ私も鞠子の魔力にかかったのか好きまではいかないけど、許容できるようになっていたから不思議。
解説にもあったようにまさに異色の青春ストーリーでした。 -
なんとなく表紙買い。
17歳の千種が鞠子の嘘にワクワクしたり、惹かれたり、
自分にもそんな時があったかな?とちょっと過去を振り返ってみた17歳パート。
24歳パートは今の自分と同じ歳。読んでて、自分も現実主義になったと言うかなんというか
箸が転がっただけじゃ爆笑もしないし
白馬の王子様が現れるなんて夢も抱かない
千種の妙に冷めてる部分に共感したり、共感できるのが寂しくなったり?
【馬鹿だなぁ、鞠子は。
自分が変わってないからって、わたしまでまだ昔と同じだと思っている。わたしは大人になってしまったのに。】
(89ページ) -
東京でOLとして働く主人公の千種と、不穏な言葉と共に大金を持って彼女のもとに転がり込んできた高校時代の親友の鞠子の二人の現在と過去の話。千種は昔の鞠子と変わっていないと言っているのに、どこか軽薄な印象を受ける現在と、妖しげな魅力を放つ現在の対比が面白かったです。鞠子は一緒にいると絶対疲れるだろうけど妙に憎めないです。青春の輝きとほろ苦さを感じた頃に戻れなくても明るさが伝わってくるラストが好きです。
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おもしろかったです!
二人の友情、恋愛…。
続きが見てみたくなります。 -
可愛い女の子に振り回されるお話ってなんか良い。
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ハードカバーで出て読んでみたいなぁと思ってたやつが文庫化ってことで購入。
壁井さん作にしては設定的に難しいところもなくするっと読める系のお話。
ただ、好みは分かれると思う。 -
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あー、なんか、こう、普通の大人になっちゃった感がよくわかる。しかし、周囲の人たちのダメダメ感、好きだけど、ダメだろう・・・でも、別に普通の幸せを求めてはないからいいのかな。私は、年とって、普通は普通で楽しいよなと思えるようになったけどな。
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とくに大きなことは起きません。
けれど、不思議な関係が素敵です。
まったり、ゆったり。 -
コメディックなほど振り回されながらも、嫌いになれないものかな。でも確かに、大人になってしまうのもまた、寂しいものがある。
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題名が可愛いよね
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『娯楽』★★★☆☆ 6
【詩情】★★★★☆ 12
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★☆☆ 3
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★☆☆ 3
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★☆☆ 6
《総合》66 C -
読了
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[内容]
現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って…。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや?!腐れ縁の元カレ・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー。
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主人公の周りがとても酷い。
酷いけど壁井さんの文章のきれいさのお蔭で手を留めることなくぐんぐん読んでしまう。
鞠子には魅力があふれるほどある。どうしようもない人だけど、放っておけないような。
主人公はとても寛大な子だなあ。
でも好き。壁井さんはずっと好き。 -
初壁井ユカコさん 気になってはいたんだけど、なかなか機会がなくて……
鞠子、ほんとに友だちだったらイラっとしかしないだろうけどすごく好きなキャラクター
わたしが高校生の頃も窮屈な日常から抜け出したくて、ミステリアスな雰囲気の女の子にめちゃめちゃ憧れてた(実際振り返ってみると高校の頃がいちばん楽しかったけど)
完璧だから美しい だけど完璧な時間は長くは続かない
まさにこれを具現化したお話でした
装丁もかわいい
著者プロフィール
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