イチゴミルク ビターデイズ (角川文庫 か 54-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年4月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944316
作品紹介・あらすじ
現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って…。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや?!腐れ縁の元カレ・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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なんとなく表紙買い。
17歳の千種が鞠子の嘘にワクワクしたり、惹かれたり、
自分にもそんな時があったかな?とちょっと過去を振り返ってみた17歳パート。
24歳パートは今の自分と同じ歳。読んでて、自分も現実主義になったと言うかなんというか
箸が転がっただけじゃ爆笑もしないし
白馬の王子様が現れるなんて夢も抱かない
千種の妙に冷めてる部分に共感したり、共感できるのが寂しくなったり?
【馬鹿だなぁ、鞠子は。
自分が変わってないからって、わたしまでまだ昔と同じだと思っている。わたしは大人になってしまったのに。】
(89ページ) -
東京でOLとして働く主人公の千種と、不穏な言葉と共に大金を持って彼女のもとに転がり込んできた高校時代の親友の鞠子の二人の現在と過去の話。千種は昔の鞠子と変わっていないと言っているのに、どこか軽薄な印象を受ける現在と、妖しげな魅力を放つ現在の対比が面白かったです。鞠子は一緒にいると絶対疲れるだろうけど妙に憎めないです。青春の輝きとほろ苦さを感じた頃に戻れなくても明るさが伝わってくるラストが好きです。
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おもしろかったです!
二人の友情、恋愛…。
続きが見てみたくなります。 -
可愛い女の子に振り回されるお話ってなんか良い。
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ハードカバーで出て読んでみたいなぁと思ってたやつが文庫化ってことで購入。
壁井さん作にしては設定的に難しいところもなくするっと読める系のお話。
ただ、好みは分かれると思う。 -
あー、なんか、こう、普通の大人になっちゃった感がよくわかる。しかし、周囲の人たちのダメダメ感、好きだけど、ダメだろう・・・でも、別に普通の幸せを求めてはないからいいのかな。私は、年とって、普通は普通で楽しいよなと思えるようになったけどな。