雪冤 (角川文庫 た 61-1)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944354

感想・レビュー・書評

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  • 裁判の事がよくわかる一冊でした


  • 先が気になる感じの展開であっという間に読み終わった。

    自分が死刑になってまで死んだ人間を庇うというのが正直わたしには分からない。

    走れメロスを読んでみたくなった。
    soon ah will be doneは心に沁みる曲だった。

  • 1/25読了。

    死刑問題は難しい。真剣に向き合って考える人は実際に体験してしまった被害者遺族、加害者遺族がほとんどでまだまだ世の中には真剣にか考えている人は少ない。私もそのうちの1人。でも難しすぎるテーマやし素人の意見を容易く言うつもりはないけどちょっとずつでも考えていきたいとは思う。なぜか暗い気持ちになるし結局そうやって目を逸らしてしまう問題だとも思う。ほんと難しい。
    ただ八木沼親子の執念にはただただ尊敬。

  • 切なかったな。何もかもが揃っていそうでも、それが崩れてしまうのはあっという間。冤罪はありそうで怖い

  • 賛否両論。
    うーん……正直言って、私はあまり入り込めなかった。

  • 死刑制度の是非を論じる作品としては、とても良いと思いました。
    ですが、ミステリー部分がだいぶ雑かなと思いました。他の方も挙げていますが、やっさんがメロスの配役はまず不自然だし、わざわざ集まる予定があるのに、乱暴しようとするのも意味不明。そしてやっさんは沢井菜摘に見られていないというのも謎。あとは性格に難がある長尾(兄)が純粋そうな沢井恵美と八木沼慎一と仲がいいのが不可解。そして長尾(弟)が沢井菜摘に求婚した件も決着が付いていない……
    挙げれば正直キリがないです。ですが、死刑制度を論じる作品としての側面を評価し星2つです。

  • 作家買いをして、当たりだった作品。

    序盤から一気に読ませる筆致は流石。
    細かい伏線の回収も秀逸。

    ただ、読み進めていくうちに。
    湊かなえさんの『Nのために』が脳裏を過ぎった。

    今後の作品も期待したい作家さん。

  • ドキドキしながら、裏切られていく結末。

  • 大どんでん返しにさらに衝撃のラスト。
    面白かった。
    死刑執行時の慎一の父親への思いには涙してしまった。
    犯罪被害者家族、加害者家族、冤罪、死刑廃止論とテーマは重く難しかったけど、文章が読みやすくスルスルと読めた。
    死刑。安易に「悪い奴はとっとと死刑にしろ!」「生かしておくのは税金の無駄遣い!」よく聞く意見。だけど、そんな上部だけの感情論では安易に語れない問題。本当に重厚なテーマでした。

  • 執拗な地名描写がちょっと気になった。そんなにいる??
    あと、ト書きの文章がたまに中二病的な文章に感じた。
    大ラスのどんでん返しはいらなかったんじゃないかな~

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著者プロフィール

1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞、及びテレビ東京賞をW受賞。ほかの著作に、『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』など。

「2023年 『正義の天秤 毒樹の果実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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