- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944385
作品紹介・あらすじ
幽霊のおじいちゃん、魔女のエスペロスと不思議な塔で暮らしている僕。ところが塔に弟の和人がやってきて、うっかり秘密の部屋にはいってしまった。おかげで僕の高校に入ってのはじめての夏休みが大変なことに!!
感想・レビュー・書評
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人間の残酷さがあらわれている1冊だった。
このシリーズのなかでは1巻に続いて好きな巻。
パンケーキの描写がおいしそうで食べたくなる。
学校で良い成績をとるためだけに必死で勉強してきた子供たち。
大人は遊んでばかりいないで勉強しなさいとよく言うけれど、勉強って机の上のものだけではない。学校の成績だけが勉強ではないということがエスペロスの言葉からよく分かる。
「君たちは、小さな頃から優秀で、親の期待も大きくて、学校の成績が優秀なことが、一番の自己表現だったんだね。だから、それしかしてこなかった。だから、世界が小さいんだよ」
「小さい世界は、すぐにいっぱいになっちゃう。だから、すぐ壊れちゃうんだ。君たちは、壊されてるんだよ。自覚ないと思うけど」
和人の話も好き。
お兄ちゃんが急に成長したら、置いてけぼりにされたように思えて焦る気持ちはよく分かる。
自分は自分らしくでよいという自分なりの答えを見つけることが出来てよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔法の塔についての内容が少なくなってきて残念。1〜3巻は塔についてだから面白いのに。人生について考えさせられる内容になってきている。
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幽霊のおじいちゃんと暮らす僕の、高校生になってはじめての夏休み直前。弟の和人や妹の晶子が塔に泊まりに来るということで、なぜか魔女のエスぺロスが大はしゃぎ。一方、僕たちは学食で暴れている先輩たちを見つける。エスぺロスによると、彼らは猫に祟られているらしい。自業自得でそんなことになったようだけれど、知ってしまったからには助けたい。信久と僕は、彼らのもとに向かうことにしたけれど!?シリーズ第4弾!!
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夏休み前。
虐待死させた猫の怨霊に憑かれた先輩達。
夏休み。
弟の和人と妹の晶子が泊まりに来る。
テニスも勉強もよくできる和人の小さな焦り。
僕は僕でいいという思いで悪魔も跳ね返す。 -
ねこ事件。和人の本音事件。
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続き物を途中で読むのをやめるのは難しい…
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肉コートは挿絵なくて良かった…
キャロリーナみたいなお姉さんいたらめちゃくちゃ世界広がるし楽しいだろうな -
挫折らしい挫折を体験せず、壁にぶつかったとしても、それを乗り越えようとするのは、「努力」という前向きな思いではなく、「執念」という暗い感情。負のベクトルは、すべてをねじ曲げてゆく。「愛」を「執着」に。「善」を「独善」に。「理想」を「傲慢」に。
94ページにありました。
気の持ちようでこれから起きる出来事に違う見方をすることができるようにと書き留めておくことにしました。