RDGレッドデータガール はじめてのお使い (角川文庫)
- KADOKAWA (2011年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944408
作品紹介・あらすじ
世界遺産の熊野、玉倉山の神社で泉水子は学校と家の往復だけで育つ。高校は幼なじみの深行と東京の鳳城学園への入学を決められ、修学旅行先の東京で姫神という謎の存在が現れる。現代ファンタジー最高傑作!
感想・レビュー・書評
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ファンタジー系はあまり読まないけれど
これは読み進めるにつれハマっていった作品。
なんだかわからないものが迫ってくる感じは
ドキドキした。。そして豹変した和宮が怖かった。。
続編があるようなのでそちらもチェックしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想
泉水子が何者でそこにどんな力が秘められていて、どう使うのかが最後まで読んでもわからない。が、続きは知りたい。神道?山伏が絡む和製版エヴァンゲリオン的な感じか?
あらすじ
泉水子は紀伊半島の山奥の神社で暮らす中学三年生。高校進学を機に街に出たいと考えている。
母親は公安、父はプログラマーで別居しており、祖父と暮らしている。
泉水子はPCや携帯に触れると壊れることがあったため、それらに苦手意識があった。
二者面談に父は来られず代わりに父親の友達の相楽がやってくる。彼は自分の息子を泉水子の下僕だと言い、逆らう彼をねじ伏せ無理矢理転校させる。
泉水子は相楽が山伏の家系で女神の泉水子を守ると聞いて訳がわからなかった。
泉水子は、母親の紫子に会えるということで東京へ行く修学旅行に参加するも、何か黒いものに追われる感覚があり、深行と一緒に必死に母親の元へ行こうとするが、会えずそこに現れたのは相楽だった。
泉水は東京で姫神が憑依する体験をする。姫神は、泉水子が最後の器であること、山伏に15年で転機が訪れることを予言して去る。
その後、紀伊に帰り、東京の鳳城学園へ行く決心がついたものの、クラスメイトの和宮が許さないという。和宮は、泉水子が作り出した幻影で地場の神の化身だったのだ。和宮に危うく殺されそうになるも、泉水子が追い払う。
かくして、泉水子と深行は鳳城学園への転入を決意するのだった。 -
大好きなレッドデータガール第一巻。ゆっくりしたペースで進む、瑞々しい少女の成長物語。ボーイミーツガールの要素もあってエモいです。
このお話も和系ファンタジーかと思いきや、後々SFっぽくなってくるのも荻原規子さんらしいです。 -
ずっと地元で大事に育てられていた泉水子の旅立ちのおはなし
山のふもとにある中学校に通う泉水子
髪を切ったことがない長いおさげ、山の上の神社に住んでいて自家用車でお迎えしてもらっている、パソコンを使うといつも壊れる…と他の子と違うことが多くて、泉水子は他の子と同じように暮らしたいと思っていたが…
泉水子がこのままじゃ嫌だと思って前髪を少しだけ切ったことから泉水子の人生がぐるっと変わっていくはじまりのお話
意外と普通の中学生のお話なんだなーと思っていたら不思議なことがすごい起こっていって気づいたらすごいことになってた(語彙力)
長丁場のお仕事の休憩時間にこつこつ読んでたけど、すごい面白くて続き読むのがめちゃ楽しみだった
これ最初の単行本が出たときから気になってたけど、そんときに読んでたらまたちがう面白さを感じれてたかなーともおもう
つづきもよみたい! -
表紙が酒井駒子だったので、内容のSFというか伝奇的な内容にびっくり。どちらかというと陰陽師な感じですね。山伏とか出てきているし。
地味な主人公が実は大きな力を持っているというのは、漫画でもアニメでも定番ですよね。
この先どういう風に話を持っていくのかは興味あるけれど・・・。 -
特に魅力のない(と本人が思い込んでいるがじつは・・・という含み)女主人公のまわりをデキるカッコいい男子達が固めて、何かにともに立ち向かう、という乙女の願望丸出し展開は、荻原様相変わらず。
読んでいて楽しいから、それで良いの。
小説の中くらい、夢見たっていいよね、と思っちゃう。
古代日本ものはかっこいいです。やっぱり好きです。
泉水子がんばれ。 -
4月からアニメ化されるということで読んでみました。勝手に泉水子さんはCV:花澤香奈さんで脳内再生していましたが、公式サイトによると早見沙織さんとのことで、これはこれで充分納得のキャスティング。初めは泉水子にいらいらさせられっぱなしでも、姫神登場あたりからラストまで一気に成長していって駆け抜けていく様は爽快です。次も読んでみたくなりました。
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好きな作家たちが絶賛していたので読んで見たのですが、少々期待はずれと言わざるをえません。
確かに面白くはありますが、四部作の第一部なので判断は保留しておきます。
ただし、ストーリーの面白さではなく、キャラのハチャメチャぶり、ズレっぷりを「どう、面白いでしょう⁈、ねっねっねっ」と迫られている気もします。「いや、その、まぁ、」 -
おもしろい…。荻原規子さん初読み。
おもしろい作品に出会えて嬉しい。
泉水子、深いのにとても澄んでいて底まで見える水のような女の子だと思ったら。
それに比べて見かけよりずっと年相応に思える深行。
二人がどう成長していくのかこれからとても楽しみ。