RDGレッドデータガール はじめてのお使い (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944408

作品紹介・あらすじ

世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社。そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに恐ろしい事件が襲いかかる。一族には大きな秘密が-。現代ファンタジーの最高傑作、ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジー系はあまり読まないけれど
    これは読み進めるにつれハマっていった作品。

    なんだかわからないものが迫ってくる感じは
    ドキドキした。。そして豹変した和宮が怖かった。。

    続編があるようなのでそちらもチェックしたい。

  • 表紙が酒井駒子だったので、内容のSFというか伝奇的な内容にびっくり。どちらかというと陰陽師な感じですね。山伏とか出てきているし。
    地味な主人公が実は大きな力を持っているというのは、漫画でもアニメでも定番ですよね。
    この先どういう風に話を持っていくのかは興味あるけれど・・・。

  • 特に魅力のない(と本人が思い込んでいるがじつは・・・という含み)女主人公のまわりをデキるカッコいい男子達が固めて、何かにともに立ち向かう、という乙女の願望丸出し展開は、荻原様相変わらず。

    読んでいて楽しいから、それで良いの。
    小説の中くらい、夢見たっていいよね、と思っちゃう。

    古代日本ものはかっこいいです。やっぱり好きです。
    泉水子がんばれ。

  • 4月からアニメ化されるということで読んでみました。勝手に泉水子さんはCV:花澤香奈さんで脳内再生していましたが、公式サイトによると早見沙織さんとのことで、これはこれで充分納得のキャスティング。初めは泉水子にいらいらさせられっぱなしでも、姫神登場あたりからラストまで一気に成長していって駆け抜けていく様は爽快です。次も読んでみたくなりました。

  • 上橋菜穂子さんに触発され、日本の女性ファンタジー作家三羽鴉(荻原規子,小野不由美,上橋菜穂子)のお二人目に手を出してみました。空色勾玉を読もうと思ったのですが、アニメ化と聞いてこちらから。

    率直なところは、読みやすくてあまり印象に残らなかった。東京のシーンからはそれなりにドキドキハラハラというかスピード感が感じられたのですが、イマイチ盛り上がりとかムネアツ・胸高鳴るような感じがなくて物足りなかった。まあ、物語のスタートなので今後に期待です。ということで次巻に続きます。まだまだ謎だらけですもんね。

    でも、設定は良いよね、ファンタジー好きとしては。時代設定も現代でイメージしやすいし。

    こちらも表紙絵がちょっと・・・、手にし辛いのよ、40のオッサンには。Amazonだから関係ないんだけど(笑)

    ひらがなの表現が多いですかね。漢字でいいんじゃね?とか思うところがひらがな表現で、目を引いたり。中学生とかにも、という配慮なのかな。

    あ、単行本では最終巻6巻が刊行されたみたい。ゴールが見えているのはちょっと安心かな。

  • 好きな作家たちが絶賛していたので読んで見たのですが、少々期待はずれと言わざるをえません。
    確かに面白くはありますが、四部作の第一部なので判断は保留しておきます。
    ただし、ストーリーの面白さではなく、キャラのハチャメチャぶり、ズレっぷりを「どう、面白いでしょう⁈、ねっねっねっ」と迫られている気もします。「いや、その、まぁ、」

  • 初めて読んだシリーズ。

    何もかもわかってる大人と、自分のことなのに何も知らないが強大な力を持つ子供(主人公)という設定で進む。
    主人公が序盤いじいじしていて、幼なじみ少年からも疎まれて、キーパーソン的な童顔イケオジ?が勿体ぶったように喋るので、面倒くさく感じた。
    私の年齢もあるんだろうと思ったが、おそらく10代に読んでもハマらなかったと思われる。続きは暇な時に読むかもしれないが。

  • シリーズ全体を通しての感想。
    高校生ぶり(?)に再読。読むと戸隠神社に行きたくなる。
    恋愛要素強めだと普段読めないけど、これは面白く読める。和風ファンタジーは少ないのでありがたい。
    早川先輩好き

  • 周囲が教えてくれない、漠然とした謎の一端に触れたところで一巻終了。前々からいろんなところでおもしろいよ!ってコメントを見て気になっていたので、やっと読めてよかった。おもしろかった。姫神についての謎もそうなんだけど、こういう引っ込み思案な女の子がどんどん成長していくお話が好きだったのでそういう意味でツボでした。ただ、おそらくロマンスの相手になりそうな子だけは最初から最後まで苦手というか嫌いよりのキャラだったので、次巻を読むかどうかは悩み中。でも泉水子ちゃんの高校編と成長譚、姫神の謎は気になるんだよ〜〜〜。

  • 絶滅危惧少女……という題名に惹かれて購入した。両親の都合で、祖父が宮司を務める玉倉神社で生活する主人公・泉水子、中学三年生。普通の女の子の生活に憧れる彼女だが、イメージチェンジのため前髪を切ったのを契機に、泉水子の周りに不可思議なことが起こり始める。同い年の相楽深行が現れるが、最初は泉水子を敵視。それが修学旅行を機に、巫女と山伏という関係性に馴染むように変わっていく。長らく積読だったが、なかなか面白い展開になりそうだ。シリーズを追いかけてみようかな。

  • 舞を見てみたい。イジイジした主人公で、見た目が凡庸とあるが、会うと魅了される気がする。

  • あれ?物語、全然はじまらないな?
    と8割読むまでずっと思っていて。
    でも、残りの2割で完全に持っていかれた。
    正直、ここからの展開次第だなっていう終わり方。
    泉水子の物語はここからはじまるんだ。
    ずるい、ずるすぎる、ぜったいに続きを読みます。

  • 話の展開にワクワクする本。
    続きが早く読みたい~って思う本でした。

  • 久しぶりに荻原規子の小説を読みました。

    姫神という存在や、山伏、泉水子がどういう立場にあるのか、深行との関係、進学の話など、今後に続きそうな要素を丁寧に描いています。
    まだまだ序盤で、この話がどう転ぶか全く見当がつきません。

    世界観の作り方は流石の手腕です。
    山や神社の神秘性をうまく描いていて、日本独特の現代ファンタジーに仕上がっています。

    引っ込み思案の泉水子の、その運命の巨大さに圧倒されそうになるのですが、少しだけ東京に出て成長した彼女が、今後どう変わるのかが楽しみです。

  • 泉水子山から出る。

    現代日本を舞台にした伝奇的な話かと思いきや、ぶっ飛んだキャクターがでてくるファンタジーでもある。
    今巻ではひきこもり少女が社会と謎の組織と神霊の荒波に揉まれる話。

    日本の神仏を扱う作品って、総じて地味で掴みどころが無く、種が明けても「え、あぁ、そうなんだ」くらいにしかならない。
    読む側の知識量を試される感じ。(西洋ファンタジーはわかりやすくていいんだけど。(^-^;))

    とにかくこの物語も『得体のしれない何か』に振り回される予感。

  • 名前だけはずっと前から知っていた本シリーズ。
    意識して事前に一切情報を仕入れずに読み始めたところ、熊野、憑神、山伏などある意味オーソドックスな舞台設定かと思いきや、泉水子の両親が持つコンピュータ技術者と公安刑事という属性の意外さに期待が高まります。
    中学生ぐらいから大丈夫そうな優しい文体でスイスイ読めます。
    噂に違わず面白そうな出足なので、今後に期待しよう。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社。そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに恐ろしい事件が襲いかかる。一族には大きな秘密が―。現代ファンタジーの最高傑作、ついに文庫化。

  • 荻原さんの文章は読みやすい。
    和宮君のくだりはギョッとした…。なんだか大変な事になって行くような…でもゆったりとした感じもあって、読んでいて心地が良い。次巻が楽しみ。
    あ、「はじめてのお使い」の「お使い」って、嗚呼!そういう事!か(笑)

  • 人気の萩原さん、初めて読みましたが面白い!主人公がどんどん追いつめられていくのがかわいそうで、読むのが辛くなったりもしましたが、ちゃんと自分で乗り越えられてよかった。母のような気持ちになってしまった(笑) ここから彼女がどのように成長していくのか、とても楽しみです。

  • 熊野古道、神社、姫神、舞、山伏、調伏、結界……日本に生まれた私。でも遠い世界の言葉の数々。
    それでもこうやって物語となり、目の前に現れるとすんなりと受け入れている自分がいる。神話の時代から現代までの長い時間を魂があるがままに流れていくような感覚を覚える。これが日本のファンタジーなのかな。
    泉水子と深行の出会い。物語が動き始めた。これからが楽しみ。

  • 熊野古道の玉倉山にある神社に住む泉水子は中学3年生まで神社と麓の学校の往復だけの生活をしてきたが、高校進学を機に周りにいる「普通の女の子」になりたいと思い地元の寮付の高校を希望する。
    しかし父親に東京の学校に行くように言われてしまう。

    サブタイトルの意味は最後まで読めば分かりますが、タイトルの意味はこの巻ではよく分からず。
    父親の地位も母親の今までの役割などもあまり語られず。
    気になることばかりが提示されて、回収はずっと後なんだろうなぁーという感じで、1巻はホントに長い物語の導入という感じ。

    中学生が読むといいのかなぁ、と思いました。読みやすくて面白いですが、すぐに次が読みたい!というほどははまらず。。

  • 前から気になっていたシリーズ。引っ込み思案な女の子が徐々に自信を持ち、成長していく話なのでしょうね、多分。まだ序盤なので、主人公が自信なげで消極的なのは我慢。高校進学を機に、ますます普通の女の子からかけ離れていく泉水子と、その泉水子を守る山伏見習いの深行を軸に、どういう話に展開していくのか今後が楽しみです。

  • アニメから。

    話がゆったり進むのと、アニメとほとんど同じなので前半はちょっとじれったかった。後半、修学旅行のあたりからは自分的にもノッてきたのか、ぐいぐい読めた。

    アニメで観たとき、ちょっと世界観の説明が少なすぎていろいろと唐突な感じを受けたけど、さすがに小説ではそこまでではなかったかな。
    でもやっぱり、今のところいろいろなことが謎に包まれているのでちょっと手探り状態です。

  • アニメからはいったのですが、あまり理解できなかったので本を購入し読みました。(私の理解力が無いだけですが)
    児童文学っぽいのですが、非常に読みやすく、人物の状態が簡潔でわかりやすく描かれていたのでとても好感が持てました。
    泉水子が新たな人と出会い、関わることによって、どんどん成長していく姿をこれからも追って行きたいなと思います。

  • アニメで興味がわいたので読んでみましたが、とても読みやすいし面白かった!!

    最初は深行に何も言えなかった泉水子が徐々に自分の気持ちを言えるようになっていき、見ていて応援したくなりました。二人の関係もなんか良いです…。


    表紙のイラストもすごく好みです(*^^*)

    続きも読みたい!

  • 最初から最後まで安定した読みやすさであった。
    一巻ということもあり、キャラの紹介と物語の大筋にほんの少し触れたか否かと言ったところ。それでも読んでいて退屈は感じられずさくさくと読むことができた。全体の雰囲気も良い。
    ただこの巻では物語の進展度が低めなので、荻原作品を知らない方には手放しにすすめるのは少しためらわれる。逆を言えばファンにはどうぞどうぞとすすめられる。
    激しい起承転結を良しする人には物足りないかもしれない。もちろんそれはあたりまえで、まだまだ物語全体の起の部分であるのだが。
    面白くかつこれからへの展開への期待は十分であるが、一巻についてはとりたてて詳しく書く感想もない。
    RDGは言ってみれば鳳城学園に進学してからが本当の始まりであると私は思っている。(はじめてのお使いは進学直前までのお話)

    過去から未来へもしくは未来から過去へを渡る"姫神"は代々鈴原家の女系に憑依をし、お告げを残した。ひっこみじあんで地味な鈴原泉水子もその血脈である。しかし中学三年生の春まで姫神はおろかそれに関することを何も知らされておらず、起こる現象に動揺するばかり。
    幼少期に会ったきりであった同級の相楽深行と作為的に再会させられた泉水子であるが彼との関係はなかなかうまくいかない。さらに深行は山伏(修行中)というもので、姫神を守る?付き添う?取り込みたい?存在であるという。
    勇気を出して前髪を切ったその日から気になり始めた和宮さとるというクラスメイト。一見穏やかで人畜無害でありそうな彼だがその真の正体は…。
    というのが一巻のあらすじである。
    本編で泉水子が長い三つ編みにしている理由も明らかにされている。

    ファンタジー、学園、少年少女、特別な存在である主人公。
    これらの要素に惹かれる方は多数いるのではないだろうか(笑)
    荻原ファンとしてはぜひ手に取ってほしい。

    いい意味でいつもの荻原さん。文章は読みやすく、キャラクターにも好感が持てる。泉水子と深行がこれからどんな関係になっていくのかとわくわくする。

    余談であるが本編を読むまではこのサブタイトルはそのままの意味でとらえていた。
    (どれだけ引きこもりなんだよ…)と思っていたが、読み終えてから"お使い"は買い物ののことではなく使い魔やそれに似た存在のことを示しているのだと気付いた。

    荻原規子さんの作品は、『これは王国のかぎ』『西の善き魔女』を読了済みでその面白さはしかと胸に刻まれているので今シリーズにもかなりの期待を寄せている。
    RDGはアニメ化もされているのでファンが増えるといいなあと。

  • ずっと気になっていたRDG。やっと読めました。面白かったです。

    登場人物たちにも好感が持てたので、シリーズものとしてまずまずのスタートではないかと。続きが楽しみ。

  • 友人に薦められて、積読本の優先順位の中から繰り上げて読み始めましたが、やっぱり荻原規子さんの作品は面白いなぁ。
    元気な女の子が主人公なことが多い印象だったので、はじめ泉水子の引っ込み思案っぷりにはあまり好感が持てなかったんだけど、深行くんが出てきたあたりから先が気になり始めて、あっという間に1冊読み終わってしまいました。
    これから泉水子も深行くんもどう変わっていくのか、楽しみ。

  • おもしろい!
    世界遺産の神社で生まれ育った田舎育ちの引っ込み思案な女の子が
    外に目を向けていく様子にどきどきするやら
    応援したくなるやら

    続きが気になりうずうずします

  • 1回途中で挫折して、2回目です。
    読めて良かったワラ

    ままいわく、5巻がとてもおもしろいそうなので早く5巻が読みたいなーー
    また、挫折しませんように(꒦ິ⌑꒦ີ)

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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