心に怒りの火をつけない ~ブッダの言葉〈法句経〉で知る慈悲の教え (角川文庫)

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944460

作品紹介・あらすじ

いつも穏やかで幸せな心でいられるとっておきの方法、それが「慈悲の心を育てる」ことです。この世のすべてが自分とつながっていると理解できれば、怒りも欲も苦しみも心にわいてくることはありません。ブッダの言葉にいちばん近い経典と言われる"法句経"を、スマナサーラ長老が現代の私たちが理解しやすいような言葉になおして教えてくれます。心がほっとしてじんわり温かくなる、そんな優しい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 法句経は釈迦の説いた処世術。釈迦の言葉に続く著者の解説がわかりやすく、また人生経験の深さを感じさせていて味わい深く、とても安らかな気持ちになれた。

  •  一応法句経という仏典からの引用を50項目挙げて、その解説をする体裁になってはいるのだが、実は経典の内容とその解説はあまりリンクしていなくて、著者が信ずる処を法話風にまとめてある。その主張を強引に分類すると、小乗仏教の本質に関係する4つの要素を繰り返し述べていることに気付く。
    ①慈悲:善い行いを実践し、清らかな境地に至れ。
    ②自我:人生は勝負事ではない。「わたし」を捨て去り、ありのままに生きよ。自分を大きく見せることなかれ。
    ③無常:「今、ここ」に集中し、瞬間瞬間を大切にせよ。過去を思い悩んだり、未来を不安がるのは意味がない。何一つ確実なものはないのだから。
    ④執着:何かに執着する事は苦である。欲は決して満たされることがなく、何かを得れば不自由になる。仏教は得る道でなく捨てる道を教える。

     実にありがたい教えではあるけれど、皆がみんな幼い頃からこういう思想だと世界は全く発展しない。仏教的には発展などしなくても良いのだ、という事なのだろうが、人類にとって本当にそれでいいのか悩むところだ。

     以前から妻帯を許さない宗教は必然的に人類を絶滅させるだけではないかと不思議に思っていたが、こうして考えてみると仏教というのはある程度歳をとり、子供も独立し、善きことも悪しきこともやり尽くした人の為の教えなのかも知れない。家族や財産に執着せざるを得ないような若いうちから帰依してはいけない宗教なのだ。

  • 戦って勝つことが幸福への道ではありません。
    戦いに挑んでも勝つ人は一人もいないのです。
    勝ち負けを競うのではなく、自分の能力を発揮することに努めるのです。そのことによって自分に適した道が開かれていく。

    心が落ち着いてさえいれば問題の本質が見える。問題の本質をきちんとつかめば、解決しようがない問題だからほおっておこうとおなる。人生とは新しい毎日の連続。

    自分は何も知らないとして学び続ける人は必ず花開く。
    心が安らかであれば、どこにいても安らかな世界になります。平和な心があれば、平安な世界で暮らすことができます。

    気が弱くて怖がりな人は武器を持とうとする。自信がない人は強がります。不満のある人は派手に自己主張します。抑圧された人は件名に権力や地位を手に入れようとします。
    本当に強い人、自信のある人、能力のある人は自分自身に満ち足りているから、いつも落ち着いていられる。

  • 『ダンマパダ』お釈迦様のことばにいちばん近い経典
    教えを実生活に活かすこと

    【怒り】
    ・怒りによって最初に汚染されるのは自分自身。心がすさむ。
    ・自分の心に怒りの火をつけない
     怒りはマッチの火が木から森に、森から山に燃え移るようにどんどん大きくなる
    ・自分のプライド(自我)が傷つけられたと思い込んで怒る
    ・怒りが怒る瞬間に気づく

    【今、ここ、この瞬間】
    ・「今、ここ」をありのままに観る
    ・今なすべきことをよく知り、それをきちんとやる

    【欲】
    ・仏道は「得る道」ではなく「捨てる道」
    ・安らぎに至る道はなにものにも執着しない、なにものにも依存しない生き方
    ・執着を捨てて軽やかに生きる

    【間違いだらけの自分】
    ・「私はよく間違いをする」「私は大したことはない」と知っておく
    ・聖書「あなたたちの中で罪を犯したことのない者がまずこの女に石を投げなさい」
    ・欠点だらけの人間、相手の欠点を探すのではなく、仲良くできる点、共通する点を探す

    【無常】
    ・世の中のあらゆる存在は瞬間瞬間に変化している
    ・「私」も同じように移ろいゆき死んでゆくもの
    ・世の中でたった一つ確かなこと「誰もが結局は死ぬ」

    【自分の心を観る】
    ・人間にとって最も大切な勉強とは自分の心をきちんと育てること
    ・「無明」曇った鏡で自分を見ているようなもの
    ・人のことをとやかく言えるほど立派な人間ではない
    ・まずは自分
    ・「一旦停止」心は自動的に反応する
    ・自分の心の動きをよく観る
    ・呼吸を見つめる

    【慈悲の心】
    ・相手の気持ちを理解しようと努力すること
    ・やさしい心を育てること
    ・慈悲の瞑想「生きとしし生けるものすべてが幸せでありますように」

  • アルボムッレ・スマナサーラ (著)
    いつも穏やかで幸せな心でいられるとっておきの方法、それが「慈悲の心を育てる」ことです。この世のすべてが自分とつながっていると理解できれば、怒りも欲も苦しみも心にわいてくることはありません。ブッダの言葉にいちばん近い経典と言われる“法句経”を、スマナサーラ長老が現代の私たちが理解しやすいような言葉になおして教えてくれます。心がほっとしてじんわり温かくなる、そんな優しい一冊です。

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著者プロフィール

スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演。『くじけないこと』 (角川SSC新書)、『執着しないこと』(中経出版)、『怒らないこと』『生きる勉強』(以上、サンガ新書)など著書多数。

「2017年 『ためない生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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