タイニー・タイニー・ハッピー (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 3743
レビュー : 602
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944545

作品紹介・あらすじ

東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。商品管理の事務を務める徹は、同じくタニハピのメガネ屋で働く実咲と2年前に結婚。ケンカもなく仲良くやってきたつもりだったが、少しずつズレが生じてきて…(「ドッグイヤー」より)。今日も「タニハピ」のどこかで交錯する人間模様。結婚、恋愛、仕事に葛藤する8人の男女をリアルに描いた、甘くも胸焦がれる、傑作恋愛ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 続きが気になって気になって読み進めた。
    短編なのか、とちょっと残念に思ったら
    連作で、それがとてもよかった。

    ジュンジュン、いいなと思いながら
    でも好きな人がいるのに別の人と付き合って
    「ちゃんと好き」と思っているのもなあ・・・
    と複雑になったり。
    とはいえきちんと向き合う姿勢になったところ、
    笑子の気持ちを深く汲んでくれたところには
    やっぱり「いいなあ」と思った。(笑)

    身近にありそうな気持ちの行き交いが
    丁寧に描かれていて
    ものすごく感情移入した。

    わたしもこの仲間にはいりたい。

  • タイニー・タイニー・ハッピーとは、「小さな小さな幸せ。」
    短編集といった方が、いいのかもしれない。
    が、最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語。
    本当に、小さなことだが日常の些細な恋愛が重なっていて身近に感じて何ともいえず…。かといって、嫌いなわけではない。

    むしろ、好きだ!この本ヽ(^o^)丿

    • kuroayameさん
      レビューを拝見させていただき、「最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語」とのことでしたので、読んでみたくなりました(>・)/。
      早速...
      レビューを拝見させていただき、「最後の最後でみんなが結ばれる「ハッピー」な物語」とのことでしたので、読んでみたくなりました(>・)/。
      早速読んでみたい本に登録させていただきます♪。
      いつも素敵な本を拝見させていただきとてもうれしいです★。
      ありがとうございます♪
      2012/11/16
    • しをん。さん
      kuroayame様☆彡

      わあ!このようなお見苦しいレビューを読んで頂きなおかつ、「読んでみたい本」に登録していただけるなんて!
      嬉し過...
      kuroayame様☆彡

      わあ!このようなお見苦しいレビューを読んで頂きなおかつ、「読んでみたい本」に登録していただけるなんて!
      嬉し過ぎて感無量です♪

      素敵な本なんて…(゜o゜)
      kuroayameさんの本棚も素敵ですよ~♪゛

      こちらこそ、ありがとうございます(●^o^●)
      2012/11/17
  • 結局丸く収まるんだけど、もやもやする部分もある恋愛小説。

    ジュンジュン、結局どうしたいの?
    みぃちゃん、本当に気づいてないの?
    カズとゆうちゃんは罪の意識でお互い絆が深まったようだから良しとしても、笑ちゃんはこれでいいのかね。

    まぁその曖昧さ加減も大人ゆえってことでしょうか。

  • 「タイニー・タイニー・ハッピー」という大型ショッピングモールで働く人達の
    連作短編集。章ごとに主人公は違うけど、話がつながっていて、ほんわかとする恋愛話。こういうの結構好きかも。

    人妻にひそかに片思いしている「ジュンジュン」こと純一君、物腰がやわらかくて こんな男の人理想だわ・・。純一君の彼女である笑ちゃんがまた、けなげでかわいい。

  • 初・飛鳥井千砂作品。

    とても、とても好きな作品。

    ショッピングモールを舞台とした、そこで働く人たちを中心に描いた連作短編集で、章ごとに語り手が違いながら、みんながタイニー・タイニー・ハッピーに集まってくる。

    そして、ここには、男女の、それぞれの、いい点も、悪い点も、同価値に存在していて。

    不思議なことも、超常的なことも、変な人も、フィクショナルでありすぎるような人たちも、誰もいない。

    ただただ、普通な、当たり前の人たちがそこにいる。

    そして、その当たり前が、心地いい。

    近所にあるイオンを想像しながら読んだ。

    残念ながら近所のイオンには、ツリーが飾られることはあっても、センスのいいデコレーションはない。

    だから、近所のイオンをイメージしていると、最終的には、違和感を感じてしまう。

    一度、行きたい。タニハピに。

    きっと、洋服もメガネも買わないし、高い食事もしないから、普通に本屋によって、本を手にとって、おもちゃ屋を流し見して、ぶらぶらするだけして、食品だけ買って帰ることになるんだろうけど。

    それでも、立ち寄りたい。

    そう思わせてくれる魅力が、タニハピで働く人たちには、ある。(近所のイオン、見習いたまえ)

    ------------------------

    こういうのを、舞台でできたら気持ちいいでしょうね。

    一章ごとに語り手が違う短編を、集めて構成する。

    それぞれの視点が移動することで、またそれぞれのキャラクターの裏も表も見えてしまって、誤解が誤解のままなのか、表面が全てその人なのか、内面を丁寧に描くと、大人の鑑賞に堪えうる、気持ちのいい恋愛物語になることでしょう。

    知り合いの女優たちを総動員して、いつか芝居でやりたいものです。

    小さな、小さな、幸せを。

  • ひとつの場所(アイテム)を中心に、そこに携わる人びとのエピソードの短編連作、というのはよくある手法なのだろうが、だとしたら私にはスパイス不足。
    同じスタイルの、有川さんの『阪急電車』が前菜からデザートまで、すべてが私の口にあったものだとするなら。
    でも解説読んだら、この作家さんはこれから絶対ブレイクすると太鼓判が。
    ほう、そうなのか。

  • 2016.5.5
    一気読み。おもしろかったー!っていうよりは、ほっとするような、そんな印象。タイニータイニーハッピーという名前のショッピングセンターを舞台にした話。それぞれの登場人物が代わる代わる描かれていて、終わり方は爽やかな感じ。日常的に起こりそうな、すれ違いとか感情とか、仲の良い友達とか、職場での色々とか・・身近に感じるようなことも多くて、読みやすかった。

  • 表題の「ショッピングモール」で働く人たちの間で起こる恋愛を中心とした短編。
    みんなこんな深く考えて恋愛や人付き合いをしているのだろうか?気持ちが疲れないかな?と心配になります(^_^;)
    今の人生、今の自分、そして周りの人たちの存在と行動をもっと素直にそのまま受け入れればいいのに、、、今の人達は肩肘張り過ぎなのでは?と思ってしまいました。
    ひとつひとつのストーリーは主人公(語り手)が違うのでとても楽しく読めました。

  • 東京郊外にある大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」が舞台に繰り広げられる、私の大好きな、主人公が変わっていく、連作短編小説でした。
    結婚や恋愛、仕事に葛藤する8人の男女の視点を通して物語が進みます。

    次は誰の視点だろう、とわくわくドキドキしながら読みました。
    結婚しているけど実は職場の彼女が好き、とか、相手に想われてないかもしれない・・・けど大好きな彼氏、とか見ていてハラハラしたり、共感したり、あるいは呆然としたり。
    恋愛ってボタンの掛け違いみたいなことが生じやすいけど、ほつれそうなところを日々の中で修復しながら、大切にしながら送る毎日がいかに愛おしいか、改めて感じさせてくれる1冊です。

    8つの物語は、それぞれ恋愛や仕事でゆるく繋がっていて、どの話もすごくいいですが、登場人物で特に好きなのは大原さん。
    割りと多くの章に登場してきて、次は彼女か、次は彼女かと期待していたのに、まさか、彼女の章が無いだなんて。物語としては綺麗にまとまっていて、むしろ違和感はないですが、個人的に好きだったので彼女視点の物語も読んでみたかったなぁ。

    印象に残っているのは、小山さん。
    いわゆる、空気が全く読めない子。空気の読めなさっぷりにイラッとしたりもしますが、彼女の章があることで物語がぐんと面白くなってます。

    巻末の解説では、飛鳥井さんのお勧め本として、本書とデビュー作の「はるがいったら」、そして「アシンメトリー」を押さえておくこと、と書かれていたので、後者2冊についても読んでみないと。

    日常に焦点を当てて、弱さも強さも包み込むような飛鳥井さんの本、読み心地がよくて好きです。

  • この本は連作になっていて、小話毎に視点が切り替わる。
    うーん、ウォータープルーフっていう話が嫌だった。作者と感覚が違うんだろうな。それまでは気持ちよく読んでたんだけど、妊娠、堕胎という事柄についての登場人物の言動が理解できなかった。詳しくいうと、妊娠させた弟を守る義姉が意味不明だった。19歳でもやることやったら、しっかり責任とって身固める男は世の中にたくさんいるんですが。いい話風にまとめてるのがものすごいもやっと感。
    一応最後まで読んだけど、フェードアウトの小山さんの決着の付け方も疑問。多分、この作者は小山さんタイプの気持ちがあんまりわからないまま主人公にしちゃったんだろうな。
    いい話もあるんだけど、小話によって完成度が違う。
    小話ごとに視線が変わる形式ってのは、難しくて作者の力量が問われるんだろうな。

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