ほのかなひかり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 400
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944804

感想・レビュー・書評

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  • 家族の日常にあるささいな幸せがつまった連作集。
    夫を事故で亡くした妻に届いた「聖夜のメール」。娘を嫁に出す父が作った「想い出バトン」。5年前に別れた彼氏が歯医者として目の前に現れる「噛み合わせ」。会社をやめたいという部下、息子をもつ「リリーフはいない」。
    どれも読むと優しい気持ちになれます。

  • 日常のちょっとした断片を切り取ったような8つの物語。
    いずれも”家族”が共通のテーマとして描かれているけれど、大げさなお涙頂戴系ではなく、じんわりとした余韻を残してくれる8篇でした。
    「思い出バトン」が特に良かったです。
    お涙頂戴系ではないと書いたばかりですが、この1篇だけはボロボロ涙がこぼれてしまった。
    というのもこの物語でお父さんが娘に渡したあのプレゼントは、私が結婚したときに父が贈ってくれたものと同じで、当時の自分と重ね合わせて読まずにはおれず。
    ちょっとカラーの違う「ワイシャツの裏表」も好みでした。

  • 8つの日常の短編集。

    安心して読める、温かい本でした。
    どの話にも共感できるし、あーこういう人いるーと思えたりした。
    個人的には、一つだけ異色の『褒め屋』が好き。
    いいなぁー。若い男の子に癒される話。

  • 悩んでいたり、苦しかったり、人生思い通りにならないことだらけだったとしても、「ほのかなひかり」が見えれば、それを糧に人は生きてゆける、優しい気持ちになれる本。

  • 心温まる話が詰まった短編集。マイミクさんがおすすめしていたので図書館予約して読んでみました♪短編なのでちょっとした時間に読みやすく、ほろっといつの間にか涙が流れていて、心の洗濯にぴったり!

  • ☆3.8
    どこにでもいる普通の人たちの、8つち小さな物語。どこにでもある日常を、「丁寧に掬い取った」ほのかにあったかい物語。
    「ワイシャツの裏表」「褒め屋」が印象深かったかなぁ。褒め屋、私も利用したい。でもあまりにも褒め方がわざとらしかったりすると、逆に興ざめしそうだし...と割と本気で褒め屋のあり方について考えてみる。

  • 読んでるときは「面白いなぁ」とは感じても、読後印象に残っている話は少なかった。あくまで小説、と割り切って、かつ暇つぶしに読むには良いかもしれない。
    好きな人はすごく好きなんだろうなぁ、こういう作品。最初の話は特に。

  • 「じゃあまたな」がよかった。しかし、説明台詞を書きすぎる作者なので、良いストーリーもなんだかパッとせず。もったいない感じがした。

  • 家族小説は心をほのぼのさせてくれる。そんな家族小説の中でも一級品な作品の集まり。他の著書もぜひ読んでみたい!

  • 主に「家族」をテーマにした8本の短編集。
    短編だからオチが読めてしまう作品もぱらぱらあるけど最後あったかい気持ちで読み終われる、心が疲れているときには優しい一冊。

    もうすぐ結婚するので、“想い出バトン”もすてきだったけど、
    仕事で苦しい日々が続いていたので、“リリーフはいない”“じゃあまたな”もとても切なくてよかった。

    ただし、文章はイマイチ。
    そして“ワイシャツの裏表”だけは最後さっぱり意味が分からなかった…

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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