帝国の娘 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.87
  • (34)
  • (57)
  • (42)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 552
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944859

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「革命前夜」で気になった須賀しのぶを読んでみようとこちらに手を出したのだが、読み終わってみてはじめて全25巻の大作の冒頭にすぎなかったことに気がつく。
    近年大量に生まれた異世界ファンタジーものの一つといえばそうで、10年前に角川で復刊、そして最近になってマンガ化と今頃わざわざとりあげられるのもわかる。ただ歴史に翻弄される主人公のアップダウンはハンパなく、彼女をおそう運命の追い込みの厳しさは相当なもので、近年の王道作品にみられがちな、ぬるい俺TUEEE的な異世界チートものとは一線を画する。むしろ貴種流離譚的な構成は、より伝統的な神話的物語として受け入れられるものだろう。
    僕にとっては全くうもれていた存在で、こんなに長くて面白い作品がこれからずっと読めるかと思うと幸せ。コバルトから角川に入ったことで、僕のような男性の新たな読者を得ることになるだろう。

  • 再読。『流血女神伝』というものすごいタイトルのシリーズ。
    読み進めたら内容もすごい。少女ものだけど、あんまり子供にはおすすめできない。
    おすすめする人をかなり選ぶ、、、。
    だけどものすごく面白い、、、。
    初めてこれに出会ったときの興奮よ。
    再読やっぱり面白くてテンションだだ上がる。

  • あっという間に物語に入り込んで気づけばカリエに同情していた。特に髪を切り落とされたところ、この仕打ちは14の子には辛いと気持ちが沈んだ。カリエは自分の頭でよく考える賢さがあるから、応援したくなる。
    王族としてのあるべき姿をグラーシカから学ぶところが良かった。
    化けの皮が剥がれないか心配だが、今のところはエディアルドがいるから大丈夫、でも下巻だとどうだろう?
    面白くて一気読みだ。

  • 子供向けな感じかな。
    ストーリーが、男装に帝位争いと結構シンプルなので、映像化とかしやすそうな感じ。

  • また1つ、好みのファンタジー小説を見つけてしまった。詳細は下巻にて。

  • コバルトで最後まで読みましたが、何度読んでも面白い。
    不遇ながらも一生懸命乗り越えていく主人公カリエを見て、皆の心が動いていく様子がいいです。
    もちろん私の心も動かされました。
    でも、これでもか!というほど主人公を過酷な環境に突き落とす作者、その想像力というかなんというか、すごいです(((^_^;)

  • 面白いー!コバルト文庫のシリーズ探そうかな~!
    とっとと下巻読もう!

  • ルトヴィア帝国の辺境の山村で育った猟師の娘カリエの数奇な運命...これアニメ化したら面白いかも、と思った。 

    打ちのめされて泣いても敢然と立ち上がる強かなカリエちゃん、かなり好み♪ 
    上巻のイチオシはサルベーンと出会った直後のカリエとエドの夫婦(?)漫才www 

    さて、下巻はようやくカデーレ宮篇だね。 
    楽しみ楽しみ♪

  • 読み出したら止まらなくなると言う評判を聞いて、手に取ってみたら本当に止まらなかったと言う満足本。

    絶対に自分ならくじけてしまいそうな状況の中でも、懸命に立ち向かう主人公カリエの強さに、素直にこっちも頑張れと応援したくなる。

    今後の展開がどうなるかがすごく気になる。

  • コバルト文庫刊のころから知ってて、今の今まで読む機会を逃してました。立ち読みで何度か読みましたが、ワクワクが止まりませんでした。過酷な運命の奔流に飲まれながらも立ち向かう主人公の真っすぐさ、強さ、ひたむきな心に感動します。

著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

須賀しのぶの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×