この腕がつきるまで 打撃投手、もう一人のエースたちの物語 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 55
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944873

作品紹介・あらすじ

喝采なきマウンドに男たちのドラマがあった。自らの栄光でなく、チームのためにひたすら投げ続けるもう一人の「エース」-人はそれを打撃投手と呼ぶ。「日本の練習時間の長さ」という特殊事情が生んだ、日本にしかない職業。イチロー、松井秀喜、清原和博、王貞治、長嶋茂雄…プロ野球に輝く大打者の記録、そしてチームの栄光。すべては彼らと共につくられた!プロを貫く"選手たち"の矜持と生き様を描いた傑作ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 日本のプロ球団に所属する、打撃投手たちの話。

    専属の打撃投手って、日本球界独自のものだったのですね。
    知らんかったぁ~。

    そういえば、王選手の専属だった峰選手のエピソードは、小学校のときの道徳の教科書に載ってたな、たしか。

    このような裏方のスタッフがいるからこそ、世の選手は活躍できるわけで。
    また、一流と呼ばれる選手たちは、裏方さんをとても大事にしているのですね。

  • 単行本で一度読んだが、文庫化を機に、その後の彼らの紹介も付け加えられている。
    打撃投手という職種は、日本のプロ野球にしかないと知り、驚いた覚えがある。

  • 打撃投手。対する打者が打ちやすい球、所謂死んだ球を投げるのが仕事という宿命。投手というのは、いかに打者に打たれないかを考え、技術を身に付けるものだけに、根本的に矛盾する役割をこなすのは、まさに職人である。
    死んだ球といっても、一球一球に自分の生活がかかっているので、魂はこもる。この相容れない矛盾と戦う男たちの苦悩がよく伝わった。

  • 資料ID:92115933
    請求記号:080||K
    配置場所:文庫本コーナー

  • 一人一人への取材は丁寧で、野球を愛する著者の想いが伝わってくるが、今一つ読みごたえがない。

    おそらく、打撃投手というものに対する一般論としての著者の考えが示されていないからだろう。

    いろいろないい話を見た上で、その制度やそれに従事する人々に対して、これだけの取材をした著者がどう考えているのかを知ることで、もう一段理解が深められたのではないか。

  • 読んだ。

    打撃投手にフォーカスを当てた本。
    読みながらTBSのバースデイを見てる気分でした。

    打撃投手の発祥、現役の選手が裏方の打撃投手に
    なる葛藤が克明に記されている。

    取り上げられた投手は知らない選手が多かったけど
    選手が優勝した時、打ったときに出るコメントに裏方さんに
    感謝という言葉が出る意味がよく理解できた

  • 打撃投手、バッティングピッチャーの話。しかし、本のタイトルはもっと他に適当なものがあるだろうと思うのだけれども。
    日本のプロ野球で打撃投手を務める人たちなので、野球のキャリアは相当のものがあり、中にはドラフト1位で期待されながら入団したり、あるいは、実際に一軍で活躍した人たちもいる。元々打撃投手をキャリアの目標にして打撃投手になった人はいないわけで、ある程度の鬱屈を各自が抱えているのも分かる。しかし、本を読む限り、大部分の人は打撃投手を一種の職人芸として捉え、自分の技能に誇りを持って務めているように感じる。
    「この腕がつきるまで」というような悲壮感を持って打撃投手をやっているわけではないように感じたのだけれども。

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著者プロフィール

1964年熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部卒業、早稲田大学第二文学部卒業後、大学に勤務しながら執筆活動に入る。2008年より専業作家に。『巨人軍最強の捕手』(晶文社)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。他に『この腕が尽きるまで』(角川文庫)、『人を見抜く、人を口説く、人を活かす』(角川新書)、『「あぶさん」になった男』(KADOKAWA)など。

「2018年 『イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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