なまづま (角川ホラー文庫)

著者 : 堀井拓馬
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月25日発売)
3.44
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944934

作品紹介

激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物ヌメリヒトモドキ。日本中に蔓延するその生物を研究している私は、それが人間の記憶や感情を習得する能力を持つことを知る。他人とうまく関われない私にとって、世界とつながる唯一の窓口は死んだ妻だった。私は最愛の妻を蘇らせるため、ヌメリヒトモドキの密かな飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって…。選考委員絶賛、若き鬼才の誕生!第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

なまづま (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ヌメリヒトモドキがひたすらに気持ち悪い!しかし途中で少し可愛らしく見えてしまったり…ラストのどんでん返しもスピード感があって面白かった。

  • 課題本読了。
    設定からアレかと思ったが、やっぱりアレだ。
    人間の意識のほうがホラーなんじゃないか、と。むしろ感じるのが人間の精神だから、狂気こそ最も人に恐怖を感じさせるものだなぁと。

    主人公の考えがどんどん侵食されていくところが魅力なのかな?
    こういう作品を読んで、ブレない個というものを理想としてみていしまうあたり、自分もまだまだ厨二病。

  • ずっとヌルヌルしてる。

  • あらすじを読んで思わず購入。文章や感情表現が丁寧で(選評だと、ねちっこい文章だと言われているが)、珍しくページをめくる度に一喜一鬱しました。終盤、主人公の人間辞めちゃった感がすごい。
    ラストが結果ありきというか、唐突感があって一気に冷めたのは残念でした。

  • 粘膜性の液体を垂れ流し悪臭を放ち、永遠の命を持つ「ヌメリヒトモドキ」がいる世界。
    この生物の研究者で三年前に妻を失い孤独の中に生きる「私」。
    「私」は「ヌメリヒトモドキ」を飼い、妻の遺髪を餌に「ヌメリヒトモドキ」を妻に仕立てていく。そして、この「ヌメリヒトモドキ」」が妻へと昇華していったとき
    「私」は妻ではなくこの「ヌメリヒトモドキ」自体を愛していることに気付く。

  • 書店でジャケ惹かれして、その後ずっと気になっていたんだが、Twitter文学賞なるもので、注目を集めたと聞きつけ、「ならば読もう!」となった次第。
    Amazonによる梗概はこう。

    激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物ヌメリヒトモドキ。日本中に蔓延するその生物を研究している私は、それが人間の記憶や感情を習得する能力を持つことを知る。他人とうまく関われない私にとって、世界とつながる唯一の窓口は死んだ妻だった。私は最愛の妻を蘇らせるため、ヌメリヒトモドキの密かな飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって…。

    主人公の「私」の手記として(つまり後日譚として)語られるのだが、その「私」の思弁を弄した内省語りというか、文体含めて回りくどいことこの上なしで、そのへんのねちっこさも相まって、全篇にわたって粘液ドロドロの世界観。ただ、その内省に絡めた人間洞察が秀逸で、数少ない登場人物の内面をえぐっていく場面は、若い作家とは思えないほどきめ細かい。

    苦言を申せば、粘液、ヌメり、悪臭に対する描き込みをしているにも関わらず、もうひとつグロさが足りない。要するに作者の心根が優しすぎるんだな。
    吐き気をもよおす鬼畜度があれば、ヌメリヒトモドキの妻に対する「私」の感情が、より鮮明に抽出できたんじゃないだろうか。
    もし映像化されることがあれば(いや、ないない(笑))、山崎さんの役は是非とも大杉漣でお願いしたい。

  • 最初から最後まで主人公を理解出来ず………
    ヌメヌメドロドロポニョ~ンしてるだけ。

  • 自分とまったく同じ思考・記憶をコピーされた別個体の”自分”は自分なのか?という哲学的な思考課題がこの小説にはある。
    やや表現がしつこいというか。それが主人公の異常性を際立たせている。映画化されたら見に行きたいと思う。

  • ヌメリヒトモドキは切っても焼いても真空に閉じ込めても、何をしても死なない。悪臭を放つ粘液を垂れ流し、ゴキブリのように人の住む町に増える。

    そして、人の頭髪や爪、死肉、記憶などを与えると、その人間とまったく同じ意思を持った「近似個体」に成育していく特徴をもつ。

    主人公はヌメリヒトモドキを研究する研究員で、最愛の妻を亡くしている。

    研究チームの一人をヌメリヒトモドキにコピーすることに成功し、そこから妻の蘇生を思い立ち、狂気にとりつかれていく。

    哲学の思考実験「スワンプマン」をホラーに落とし込み、人間のディスコミュニケーションを描いた物語として、とても面白く読めた。

    ただ、終盤で急ハンドルを切った感があり、僕はそこから先をもっと読んでみたいと思った。

    審査員たちに、文体がくどいと評されているが、評者たちは自身の作品を読んだことがないのだろうか。無視していい。

  • 【図書館本&初読み作家さん】まさかの連続挫折本になるとは。この手のヌルヌルグチャグチャ系はヤッパリアカンかった。まだ「粘膜シリーズ」がマシかな。ホラー小説大賞に騙された。ホラーでも何でもないような気がする。ということで読了。

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