百姓の力 江戸時代から見える日本 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 59
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044000035

作品紹介・あらすじ

江戸時代、社会の基盤をなした村とはどんな世界であり、人々はそこでどのように暮らしていたのか。「割地」や「無年季的質地請戻し」など、土地や山野の所有をめぐる独特な慣行を重視しながら、小農・豪農・村・地域社会に焦点をあて、その歴史や役割を平易に解説。年貢と搾取に耐える弱者のイメージを覆し、自立した豊かで逞しい百姓たちの姿を紹介する。私たちの祖先や故郷へとつながる「本当の歴史」が見えてくる!

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  • <目次>
    第1章  江戸時代の村と現代社会
    第2章  なぜ村に古文書が大量に残されたのか
    第3章  村はどのように生まれたのか
    第4章  土地は誰のものだったのか
    第5章  山野は誰のものだったのか
    第6章  年貢はどのように取られたのか
    第7章  村落共同体とは何か
    第8章  領主は村とどのように関わったのか
    第9章  村と村はどのように結び合ったのか
    第10章  村人の世界はどのように広がっていったのか
    第11章  村はどのように変わっていったのか
    おわりに  近代への展望

    <内容>
    江戸時代の農民及び村落についての基本書になるだろう。教科書で無味乾燥に書かれている村のシステムや税制などを具体的な紹介を含めて説いてくれる。

  • 近年、図書館や地域の民俗資料館・博物館を中心に各地の地方文書を読むグループがふえています。私自身も河内国讃良郡の地方文書の翻刻に取り組んでいる。
    そうした翻刻作業の基礎知識として江戸時代の農村の成り立ちがよく判る書籍です。
    また、著者自身が取り組まれている村落の状況が描かれているので、自分がfieldとしてる村落との違い、共通点が判って面白い。
    同好の士にはお勧めの一冊。

  • 中世から近世にかけて百姓を視座に歴史を考える。元はフィールドワーカーに向けた指南書のようだが、農本主義の下での百姓の生活が伺い知れて興味深い。「百姓」については網野善彦氏の著書で農民だけを指す言葉ではないことは既知だが、本書を読むと農民が兼業として非農業生産に携わりながらも農業を捨てない者が大半であることが分かり、言葉の由来と現状が理解できるような思いだ。農地の所有権に限っては、明治の登記法施行によって改悪されたように感じる。

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著者プロフィール

1957年生まれ。一橋大学名誉教授。専門は日本近世村落史。
著書に『幕末維新期の名望家と地域社会』(同成社、2014年)、『百姓たちの水資源戦争』(草思社、2014年)、『日本近世村落論』(岩波書店、2020年)、編著に『生産・流通・消費の近世史』(勉誠出版、2016年)、『移行期の東海地域史―中世・近世・近代を架橋する』(勉誠出版、2016年)、『生きるための地域史―東海地域の動態から』(共編著、勉誠出版、2020年)などがある。

「2021年 『近世の村と百姓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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