悪文 伝わる文章の作法 (角川ソフィア文庫)

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著者 : 岩淵悦太郎
制作 : 岩淵 悦太郎 
  • KADOKAWA (2016年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044000813

作品紹介

不用意な語順、たった一文字の助詞のちがい、
身勝手な句読点の打ち方によって、
日本語は読み手に届かないばかりか、
誤解や行き違いをひきおこしてしまう。
すらりと頭に入らない悪文の、
わかりにくさの要因はどこにあるのか?
随筆、ニュース、論説、広告、翻訳文など、
伝わらない文章の具体例をあげて徹底解剖。
悪文の撃退法を50の鉄則で示し、添削法を明かす。
伝わる作文の作法が身につく
超ロングセラー、異色の文章読本!


【目次】

はじめに

■ 悪文のいろいろ
・わかりにくい文章
・誤解される表現
・堅すぎる文章
・混乱した文章

■ 構想と段落
・段落なしは困る
・改行しすぎは段落なしにひとしい
・構想の立たない文章
・構想のよくない文章

■ 文の切りつなぎ
・長すぎる文はくぎる
・判決文のまずさ
・ニュース放送のわかりやすさ
・すぎたるは及ばざるがごとし
・歯切れのよい文章

■ 文の途中での切り方
・中止法のいろいろ
・長い文は読みにくいか
・「そうして結合」をつないだ文
・連用形による中止法
・句読法
・接続助詞の「が」
・悪文としての中止法

■ 文の筋を通す
・首尾が整っていない
・省略がすぎる
・並べ方がまずい
・副詞のおさめが悪い
・助詞へのおさめが悪い

■ 修飾の仕方
・助詞のくりかえしと省きすぎ
・並列の一方を忘れた文
・修飾語のかかり方が乱れた文
・どこにかかるのか、わからない修飾語
・離れすぎた修飾語
・長すぎる修飾語
・はさみこみ

■ 言葉を選ぶ
・ひとり合点
・「ように」の使い方一つでも
・引っかかるつながり方
・無知か、慣用の無視か
・あまりにも感覚的
・イメージがちぐはぐ

■ 敬語の使い方
・皇室敬語の今と昔
・敬語の三種と、そのきまり
・敬語のつけすぎ
・敬語の誤用
・敬語の不足
・文体の不統一

■ 悪文をさけるための五十か条

文庫版あとがき

悪文 伝わる文章の作法 (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 本屋でイチオシされていたため購入した。悪文を次々挙げるならば、それに対する著者なりの改善案を提案すべきだとおもう。

  • 例として挙げられている悪文を読むのが、そもそもつらかった。
    文を切ることがそのまま続けることを意味するような接続の仕方をするのがよいという部分には、共感できた。

  • 古さを感じさせない。

  • 拾い読み。
    悪い例文あるあるで笑えるけど、身につまされた。
    参考になった。

  • 悪文として引用されている文章の出典元を明記したら、もっと話題になっただろうなと思うと残念である。

  • 1960年に日本評論社から初版が発行されたという『悪文』。
    そして、1979年にその第三版同社から刊行され。
    そしてそして、その『第三版 悪文』が2016年に文庫化されたものが、我が手元にある本書です。

    数々の「悪文」の具体例が紹介され、その原因が説明され、それらを反面教師として、分かりやすい文・文章を書くことに活かしていきましょうという本書。
    悪文を避けるための観点として、大きくは以下の3つに分類されています。
     ①文章の組み立てに関するもの
     ②語の選び方に関するもの
     ③敬語の使い方に関するもの
    そして、それぞれの分類において詳細な分析・指摘がなされており、その観点の数は50にもなるとのこと。
    これら50の観点は巻末に「索引にかえて」という位置づけで「悪文をさけるための五十か条」としてが掲載されています。

    もともとの版の編纂時期が古いこともあり、具体例や指摘の観点に時代を感じる部分もあります。
    例えば、外来語(カタカナ)の使用や受身形の観点。また、「ご尊父」や「ご令嬢」といった敬語の身近さなども、時の経過とともに言葉が変化していることの一例なのかもしれません。

    しかしながら、本書における指摘のほぼすべてが、現代においても手本とすべき内容であると思います。
    多種多様な表現手段が発達し、また、様々な情報について正確さとともに迅速さも求められる現代。
    文や文章を用いて表現しようとする都度、一言一句立ち止まって推敲することは難しいかもしれません。
    が、だからこそ、きちんとした文・文章が求められる際には、相応の文・文章によって表現したい。
    そしてまた、その価値も日に日に高まっているようにも感じます。

    巷には、良い文章とはこうあるべき!的な視点で語られる書籍が多い中、「悪文」の悪い点を分析・解説することによって、より分かりやすく、より実践的にもなっていることも、本書の魅力。

    まるで、和服を着て、美しい日本の所作を習っているかような感覚になる本書。
    美しくて、分かりやすい文章。
    憧れますね。

  • 文例がもっと新しいといいな。

  • 1960年発行の文章作法本である。悪文を例とし、どこに問題があるのかということを観点別に述べている。時代を感じさせる例文が多いのはご愛嬌。クスリ・ヒヤリ・アラマと、文章を書く際の初歩的なミス、しばしば自分も行ってしまっている問題点が指摘されている。的確な解説にナルホドである。

    問題提起→例文→解説という構成になっている。そこで、読み流しにならないよう、以下の観点で印をつけながら例文を読むことにした。

    A 悪文であることがわかり、その理由を簡単に指摘できる。
    B 悪文であることはわかるが、理由が上手くつかめない。解説を読み納得できる。
    C 悪文であることがわからないが、解説を読み納得できる。
    D 悪文であることはわかるが、解説の意味がよくわからない。
    E 悪文であることも解説の意味もよくわからない。

    立ち止まって考えていくので、トレーニングになり学びの楽しさを味わうことができた。自分の理解力の足りなさを棚にあげて、ああ悪文なのでわからなかったのねとホッとする例文もある。

    超ロングセラーとのこと、納得。読んだからといって、名文を書けるようにはならない、が、正しい日本語で書いていきたいという願いを助けてくれる良書。

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