新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
4.00
  • (6)
  • (7)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 171
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001025

作品紹介・あらすじ

「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空 藤原定家」「幾夜われ波にしをれて貴船川袖に玉散る物思ふらむ 藤原良経」など、優美で繊細な古典和歌の精華がぎっしり詰まった歌集を手軽に楽しむ決定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新古今和歌集 上

    著:久保田 淳
    角川ソフィア文庫

    八代集の最後を飾る勅撰歌集

    平安期より、鎌倉期の初期の歌を集めた歌集である
    新古今和歌集は、古代(平安)から中世(鎌倉)へと政治体制が変わるはざまの歌集である

    古今和歌集 古今
    後撰和歌集 後撰
    拾遺和歌集 拾遺
    後拾遺和歌集 後拾遺
    金葉和歌集 金葉
    詞花和歌集 詞花
    千載和歌集 千載
    ◎新古今和歌集 新古今

    百人一首のうち14首が新古今和歌集から引用です。

    目次

    <上巻>

    真名序
    仮名序
    巻第一 春歌上 1-98
    巻第二 春歌下 99-174
    巻第三 夏歌 175-284

    175 春過ぎて夏来にけらししろたへの衣ほすてふあまのかぐ山

    巻第四 秋歌上 285-436

    413 秋風にたなびく雲のたえまよりもれ出づる月の影のさやけさ

    巻第五 秋歌下 437-550

    483 みよし野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒くころもうつなり
    491 村雨の露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋のゆふぐれ
    518 きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む

    巻第六 冬歌 551-706

    620 鵲のわたせる橋に置く霜のしろきを見れば夜ぞ更けにける
    675 田子の浦にうち出でて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ

    巻第七 賀歌 707-756
    巻第八 哀傷歌 757-856
    巻第九 離別歌 857-895
    巻第十 羇旅歌 896-989

    <上巻>

    ISBN:9784044001025
    出版社:KADOKAWA
    判型:文庫
    ページ数:496ページ
    定価:1000円(本体)
    発行年月日:2007年03月
    発売日:2007年03月24日

  • 俊成が好きだなあ。古今はあまり評価しないが、万葉と新古今は好いと思う。俳諧なら蕪村に代表される天明の中興俳壇を思う。

  • 2018.3.1~8.27

  • 昔の人ってなんでこんなに素敵な歌を詠めるんだ・・・!と感動してしまいます。素晴らしすぎる。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1933(昭和8)年、東京生れ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。東京大学教授、白百合女子大学教授を経て、東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門は、中世文学、和歌文学、日本文学史。主な著書、『新古今歌人の研究』(東京大学出版会、1973)、『新古今和歌集全注釈 全六巻』(角川学芸出版、2011~2012)、『久保田淳著作選集 全三巻』(岩波書店、2004)、『花のもの言う』(新潮選書、1984。岩波現代文庫、2012)、『隅田川の文学』(岩波新書、1996)、『富士山の文学』(文春新書、2004。角川ソフィア文庫、2013)、『ことば、ことば、ことば』(翰林書房、2006)、『藤原俊成 中世和歌の先導者』(吉川弘文館、2020)など。
1997年より、『和歌文学大系 全八十巻』(明治書院)の監修者として、現在まで五十四巻を刊行。残る二十六巻も進行中。

「2020年 『「うたのことば」に耳をすます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久保田淳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
谷崎潤一郎
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×