新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • 角川学芸出版
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本棚登録 : 295
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (607ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001049

作品紹介・あらすじ

8世紀の初め、古代国家形成途上にあった大和朝廷が編纂した、天地創成から推古天皇に至るまでの、神々につながる天皇家の系譜と王権の由来書。人間的で叙情豊かな多くの歌謡と伝承は、口誦時代の古代の風俗を色濃く伝えている。より原本に近づけるために厳密な史料研究の成果を盛り込み、歴史・民俗・文学などの諸方面からの要求に応える、文庫として望みうる最高の内容をほこる。便利な歌謡各句索引・主要語句索引付き。

感想・レビュー・書評

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  • ドナルド・キーンが『日本文学史』の中で、「『古事記』では、発音が特別に重要な言葉(たとえば神の名のように、発音を誤れば神罰をうけかねない語)については、かさばるのを我慢して漢字を表音文字に用いている」と書いている。

    音が文字に移りゆく中で、声の正統性が感じられるこのくだりが、なんだか好きです。

    西欧の人にとっての神話ってどんな意味合いがあるんだろう、とか。
    日本が受容してきた『古事記』についても調べないといけないよな、とか。

    この『古事記』には思った以上に背景があって、なかなかサラリとコメントしづらい。
    でも、だからこそ研究され続けていること、そこに過去の姿勢を省みる姿勢があることが、ありがたいように思う。

    個人的には、出雲大社が大好きなので、やっぱり大国主尊ターンは外せない(笑)
    因幡の白兎って「素兎」なんですね。
    そら、毛皮丸剥がれしてるんだから、そうか。

    この兎が騙した「わに」なるは、ワニなのかサメなのか?サメ説が有力そうだけど。
    ワニ渡りだったらイメージ的には『エルマーのぼうけん』を彷彿とさせて、いいんだけどなあ。

    潮風に吹かれて激痛を味わっている兎。
    他にも苦痛シーンが様々ある中で、なんかここだけ「助けてあげて」と思ってしまう。

  • 人は間違うから優しくなれる。失うから強くなれる。苦しむからわかりあえる。何度でも一歩一歩進んでいけばいい。



    本書「新版古事記」は書き下し文、現代語訳、白文の三種類の古事記を楽しめる。

    書き下し文だけだと誤読する事もあるが、古事記学会元代表である中村氏による訳注は平易で、本文中の意味合いをほぼ正確に把握することができる。


    書店でざっと見た古事記の中では本書は最もわかりやすかった。


    日本で生まれ育ち日本の文化に強い影響を受けた人は読んだほうがいい。

    この国の根幹は今も変わらない。
    古事記は日本人の確かな生き方の指針となる。

  • 書き下し、訳、原文が書かれていて便利。
    これを基本にして勉強してます。
    勉強するなら、やっぱり原文はほしい。本当は原文のコピーがほしいけど、あってもどうせ解らないから漢字の羅列で十分です。この本がベストです。
    ところどころ振り仮名振ってくれてるのも嬉しいです。

    文字が小さすぎないので、読みやすくて助かります。

  • 原文,書き下し文,現代語訳の3通りが掲載されているが,現代語訳のみを読む.
    あまり知識が無いまま読んだのだが,異様な内容で驚いた.特に上中下巻のうち(ちなみに本書は全てがまとめて一冊になっています)上巻は神武天皇以前の「神々」の時代を書いているのだが,ほぼ血統についてしか書かれていない.すなわち,子どもが誰で,それが○○氏に繋がる,などである.中巻以降では,神武以降の歴代天皇にそれぞれ1章ずつ充てられているのだが,「皇后は誰々の娘の○○,子は○○,○○,御陵は○○にある」とだけ数行でまとめられている天皇も多い.そこに時々思い出したようにエピソードが無理矢理挟まれている,との感が強い.あとがきによると「勝手な血統を名乗る氏が多いので,きちんと整理をすることを目的とした」とのことで,そういう目的で書かれたのであれば納得.一方,挟まれるエピソードには非常に怪しげなも多く,却って「不当な代替わりを無理矢理正当化するために証拠を捏造しているのでは?」と思えてしまう.

  • 時間があれば

  • 新書文庫

  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―12

    江戸時代に本居宣長が解読してくれなければ読めなかったんだ、という事実の重さを体感できる(本文、訓読文、現代語訳が一冊の中で並んでいる)。

  • 必要に迫られてのこととはいえ、
    訓読古文と現代語訳を行きつ戻りつ読み了せるのは骨の折れることで、とりわけ神代の上つ巻には手間取った。

  • 日本のことをよく知らない欧米女性に神道の中心は太陽の女神なんですよという話をすると驚かれることがある。

    日本のことをよく知らない欧米人に古代ギリシャ社会は洗練された哲学者を数多く輩出したにもかからず、その宗教は、キリスト教でもなければ、ユダヤ教でもなければ、イスラム教でもなく、アニミズムでしたよねという話をすると驚かれることがある。

    日本のことをよく知らない欧米人に一般的に神社の中には、偶像はなく、代わりに一つの円形の鏡が置かれているんですよという話をすると驚かれることがある。その鏡のメッセージは「汝自身を知れ」ということかと聞かれることもある。

    日本のことをよく知らない欧米人に多くの日本人は、クリスマスを祝い、1週間後に仏教寺院を訪れて一年の終わりを祝い、まさにその翌日に神社を訪れて新年を祝うんですよという話をすると驚かれることがある。


    【現代日本人の平均的宗教観】(仮説)

    A religion should be something that helps people to face and overcome difficulties and enhance happiness but should not be a source of conflicts among people.


    【神道(+日本史+仏教+その他)が自分に及ぼしている主な作用】(仮説)

    Shintoism makes me feel that I have debts to ancestors. That feeling becomes or provides some sort of motivation to do something good for the society or for future generations.

  • 本文、読み下し文、現代語訳が載っており、一冊でよくわかる。

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著者プロフィール

1929年山梨県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。上代文学専攻。文学博士。國學院大學名誉教授。もと、古事記学会代表理事。著書に講談社学術文庫『新・古事記物語』、おうふう『古事記の本性』、編著に角川書店『校本日本書紀』、角川ソフィア文庫『新版古事記』他、古事記・風土記関係著書多数。

「2015年 『風土記 下 現代語訳付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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