本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784044001216
作品紹介・あらすじ
鳥羽法皇崩御後の皇位継承問題を発端に、皇室・摂関家・武家が肉親相食む抗争を繰り広げた保元の乱。既成の権威にはばからぬ源為朝の英雄譚をはじめ、人々の栄枯盛衰と新しい武士の時代の幕開けを綴った『保元物語』は、後の『平治物語』『平家物語』とともに琵琶法師によって語り継がれ、変容していく。最新研究を反映し諸本を丹念に校合。読みやすい本文と脚注・校訂注に加え、現代語訳を収録。系図や地図も充実した決定版。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
戦国時代の激動を描いたこの作品は、皇位継承問題から始まる保元の乱を中心に、権力者たちの抗争と武士の台頭を鮮やかに描写しています。源為朝の英雄譚や、崇徳院と後白河院の複雑な関係が織りなすドラマは、時代背...
感想・レビュー・書評
-
2017年の読みおさめを、『保元物語』と『平治物語』にしようと思い立つ。
どちらも日下力氏が訳注されていて、以前に二冊ほど読ませていただいていたので、ワクワク。
とりあえず現代語訳のみを読み終えた感想。
鳥羽院が崇徳天皇の後継者として、弟君である後白河天皇を立て、崇徳院(新院)の子が天皇とならなかったことを発端として、各々が武士を伴わせた乱に発展する。
源為義パパの子沢山ぶり(最終的に男子66人を夢見るって、どんな……)にも関わらず、生まれた子のやらかし具合。
六男為朝が強すぎる。色んな意味で。
戦では一番の見どころです。
この人が生き残ってたら、源氏の勢力図はきっと変わっていただろう。
為義パパの位が剥奪されるくらいのやらかしぶりは、最後まで衰えず。鬼ヶ島、無理やり改名。
しかし、『椿説弓張月』の為朝と同一人物とは思えない。。。
それから後白河院もよっぽどだが、崇徳院もやはり同じ血筋、怨霊化怖すぎる。
十善を積んだと言われど配流され、そのエネルギーを一気に悪に傾け注ぎ込む、凄まじさ……。
清盛と義朝も、それぞれ「らしい」立ち位置。
現代語訳、スルスル読めました。
「保元の乱にこそ、親の首を切りける子もあれ、叔父が首切る甥もあれ、兄を流す弟(おとと)もあれ、思ひに身を投ぐる女性(にょしょう)もあれ、これこそ日本の不思議なりし事どもなり。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『鎌倉殿の13人』を観て源平合戦に興味を持ち読みました。ドラマでは扱われなかった白河上皇が即位するまでの過程も書かれていて勉強になりました。
-
軍記物語を読みきったのはこれが初めて。保元の乱を扱う此書は上中下巻と分かれ、戦闘を描く中巻を挟んで、乱の背景たる崇徳院が怨恨の原因を記す上巻、戦後処理及び参戦者たちの帰趨を示す下巻とから成る。無論、筆の勢いは自ずから中巻に強い(とりわけ強弓為朝の英雄ぶり)が、親を斬り兄弟を斬る業の重さと綸言の重さとの狭間における懊悩、死なんずる人々の死に様などは心に響く。つぶさに書かれてはいないが、正清、波多野ら義朝の部下も魅力的。官軍賊軍いずれも人間である。清盛は詰まらぬ。脚注が親切で、愚管抄の引用は理解を助くべし。
著者プロフィール
日下力の作品
本棚登録 :
感想 :
