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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044001261
作品紹介・あらすじ
「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔
感想・レビュー・書評
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岡潔 「 一葉舟 」 著者の宗教観を論じた本。
「その人は その人の心である」
*大脳前頭葉という口から 心の糧を取り入れる
*大脳前頭葉で エキス化して 心の中に貯える
*心の糧が 心になっていく→その人の過去が増えていく
エキス化とは
*知は存在化(印象化)される=浮いたものはとれる
*情は本質化される=例えば 顔からおしろいがとれる
*感覚は浄化される=自他弁別本能がなくなる
*意志は霊化される=盲目的な部分がなくなる
無差別智とは
*人の知情意、感覚に働く力〜この力が働いていることを その人自身 意識しない
*無差別智は 真我に働く→小我は それを妨げる
*無差別智の道は 捨〜考え抜いて最後は捨てることが目的
社会問題の根底に 情緒の未発達がある〜日本は元々 情の国
*情=アガペー(無償の愛)、大いなる慈悲
*情緒=時のエキス→過去や永遠の世界に私たちを導く→人とは その人の過去のエキスの総和
小我と真我
*自分を小我と真我に分ける
*仏教は 小我を離れて 真我に帰れ と教えている
「すぐに役立つ仏道とは自覚である」詳細をみるコメント0件をすべて表示
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