細雪 (下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 103
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001315

作品紹介・あらすじ

日中戦争開戦の向きがいよいよ本格的になる中、三女・雪子の縁談に光が見える。一方、家から絶縁を言い渡された妙子は――。著者・谷崎が第二次大戦下、自費出版してまで世に残したかった、大作の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 貞之助(次女の夫)が一番頑張っていたな。いい人だったな。

  • 紆余曲折を経た雪子の縁談が功を奏す。大戦の気配を暗に感じながら、当時の上流階級の生活や価値観が文学性高い筆致で描かれている。全編通して緩い関西弁のやり取りが、良い世界観を作り上げていて飽きずに読み進められました。

  • 長かった。今となっては消え去ってしまった日本文化の記録なのかな。悪くはないけど…

  • 図書館で。
    谷崎と言えば…というような有名な作品だし読んでみるか、と借りてみました。ちょうど映画化でもされた時に出版されたらしく、表紙が女優さんの写真だった。

    確かに関西独特の文化って面白い。言葉もそうだし慣習も文化も違うからその辺りを呑みこんでないと大変そう…と雪子さんのお見合いの話を読んでいて思いました。なるほどねぇ、これは旧家というかある程度のレベルで固まるんだろうな、とも思ったり。

    なんだか昼ドラみたいな展開だなぁと思う所あり、毎日何かしらの出来事があった日々が過ぎていく…という感じはいつまでも続きそうな話だな、なんて思いました。
    個人的にはそんな頑なに三女の次が四女の結婚なんて決めつけないで先に妙子さんを結婚させちゃえば良かったんじゃないのかなぁなんて思ったりしました。

    それにしても雪子さんってコワイ女性だなぁ。大人しそうに見えるけどお腹の中で何を考えているかわからないって一番怖いタイプ。雪子さんもだけど妙子さんも長女が大阪を出るときに多少の無理はしても縁付けてしまえばよかっただろうけどまあそう簡単には行かないのが世の常なのか。それにしても仕事もしないで家に居るだけで年だけは取ってくお嬢さん…ある意味可哀想だなぁ。下二人の悲劇は変に次女が理解があって甘やかしたからなのかもしれないなぁなんて思いました。

    華やかそうに見えるけど結構ドロドロでこの後は戦争も待っているし中々大変そう。ああ、普通に女性が仕事に就けて暮らしていける時代って素晴らしいな、なんて思いましたよ。

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著者プロフィール

谷崎潤一郎

明治十九年(一八八六)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治四十三年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和四十年(一九六五)七月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和二十四年には、第八回文化勲章を受けた。昭和三十九年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた。

「2021年 『少将滋幹の母 他三篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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