日本の五感 小堀遠州の美意識に学ぶ

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001391

作品紹介・あらすじ

遠州茶道宗家家元、小堀宗実が華甲を迎えて語る境地。
日本人が古来大切にしてきた「五感」に基づく美意識を、茶道の視点からひもとく。

【目次】
序 綺麗さび
珠光のわび茶から利休へ
利休と遠州
心くばりの茶会

第一章 みる [視覚]
みる [視覚]
亭主の意図
華甲の茶事
南国茶会
見極める
正客とは
再会した「紅葉」とさらにふたたび
歴史や背景を知る
掛物。墨跡から小倉色紙まで
擁翠亭
心境で変わる、ものを見る目
銘をつける
茶入「橋立」への思い入れ
目利き
見えないものを、見る

第二章 きく [聴覚]
きく [聴覚]
きくことで、見える
湯返しの音
銅鑼の音
言葉をかけるタイミング
松籟
湯返しの音を合図に、光を

第三章 かぐ [嗅覚]
かぐ [嗅覚]
一木四銘
茶席の香
お香の銘
中立の香り
後入の香り

第四章 あじわう  [味覚]
あじわう  [味覚]
二段構えのご飯
器の話、道具の選び方
会席の箸
東西の味

第五章 ふれる [触覚]
ふれる [触覚]
「卯花墻」
国宝「喜左衛門」と「利休ととや」
新しいものをつくるということ
虫食いの茶杓
利休の「尺八」と遠州の「深山木」
茶杓の違い


五感のキーワード
1 デュアルスタンダード
2 しめる
3 若いと青い
4 残心
5 感性の伝承

著者プロフィール

1956年、遠州茶道宗家12世小堀宗慶の長男として生まれる。1979年、学習院大学法学部卒業の後、臨済宗大徳寺派桂徳禅院にて、大徳寺518世福冨以清禅師のもとで禅の修業を積み、1981年、師より「宗以」の号を授かる。1983年、副家元に就任。2000年、大徳寺管長福冨雪底老師より、「不傳庵」「宗実」の号を授かり、2001年元旦より、13世家元を継承する。伝統文化の普及と精神文化の向上に努め、海外においても文化交流活動を積極的に行う。

「2020年 『茶の湯と日本人と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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