戦国を生きた姫君たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001704

作品紹介・あらすじ

生涯を男として生き、養子直政を徳川四天王の一人へ育て上げた女城主「井伊直虎」、直江兼続が唯一愛し、主君から女執政として遇された越後美人「お船の方」、恋に生き恋に死んだ瀬戸内のジャンヌ・ダルク「鶴姫」――大河ドラマ原作『天地人』をはじめ、義を貫き大きな敵に敢然と立ち向かった武将たちを描き続けた歴史小説家が、運命に翻弄されながらも、乱世を力強く生きた25人に迫る。単行本未収録の傑作評伝、初の書籍化!

一、女城主たちの戦い
井伊直虎  井伊直政の養母
妙林尼  吉岡鎮興の妻
おつやの方  織田信長の叔母
大乗院  二階堂盛義の継室
立花ぎん千代  立花宗茂の正室

二、危機を救う妻たち
お船の方  直江兼続の正室
小松姫  真田信之の正室
千 代  山内一豊の正室
ま つ  前田利家の正室
ね ね  豊臣秀吉の正室

三、愛と謎と美貌
小少将  長宗我部元親の側室
義 姫  伊達政宗の生母
諏訪御料人  武田信玄の側室
松 姫  武田信玄の六女
濃 姫  織田信長の正室

四、才女と呼ばれた女たち
お初 常高院  浅井三姉妹の次女
阿茶局  徳川家康の側室
喜 多  伊達政宗の教育係
小野お通  真田家ゆかりの才女
寿桂尼  今川義元の生母

五、想いと誇りに殉じる
鶴 姫  瀬戸内のジャンヌダルク
淀 殿  豊臣秀吉の側室
細川ガラシャ  細川忠興の正室
お市の方  織田信長の妹
大福御前  北条氏邦の正室

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感想・レビュー・書評

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  • 戦国に生きた女性の波乱の人生などが、ざっくりと描かれてる本。一番「お~っ」と思ったのは、信長の正室・濃姫が大阪冬の陣あたりまで生きていた。という新事実と信長とのエピソード。信長の正室なのに全く記録が残ってなかったから信長好きな私にはたまらなかった(笑)。信長の息子・信忠と松姫の結ばれなかった恋も、あまりにも不運でドラマよりも哀しい。著者は「お市の方は信長の従妹で浅井長政に嫁ぐ前まで信長の愛人だった」という説を挙げている。事実かどうかは別として、それも面白いかも。と思う。歴史ってやっぱり面白い。

  • 乱世を生き抜いた25人の姫君を描く。
    女城主、正室、美貌の姫君、才女、誇り高く殉じた姫君など、各テーマ毎に紹介されている。
    火坂雅志氏の解釈も併せて紹介され、有名な姫君から、マニアックな姫君まで。

  • 25人のそれぞれの生き方が、ざっくりながらわかりやすくって歴史のことだから全部は分からないけれど、こんな女性だったんだな〜と新たに知ることが多かった

    ほんとに生き様が多様で、でもそのそれぞれが戦国女性として本当にかっこよくて現代にも活かさねば…と感じた!!

  • #読了 今でこそ「時代に翻弄された悲劇の姫君」じゃなく、「意外としたたかに生きてきた」って認識されてきた戦国時代の姫君たち。数ページずつという本当に短い紹介だけど、姫君たちのおおよその人生がわかるような本。入門書としては良い本だと思うけど、もう少し深く知りたい、かゆいところに手が届かないという感じはいなめない。
    とはいえ、歴史好きになったきっかけが「時をかけた少女たち」っていう、歴史上の女性たちが主人公の漫画だった自分なので、それなりに楽しんで読めました。

  • こちらは小説ではなく戦国の姫君たち25人の簡単な説明書の様な本です。
    文庫本で読みましたがすごく薄いです。
    25人それぞれの生き様や逞しさで楽しめますし、知らなかった事実や説なんかもあり知識を増やす事が出来ました。
    村上海賊の娘で出てきた鶴姫の話が印象深かった。

    2021/7 文庫本

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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