はじめての古寺歩き (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 26
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001711

作品紹介・あらすじ

古寺を歩くことは、日本を知ること――歴史に通じた著者ならではの視点で、鑑賞の3大ポイント「仏像・建築・庭園」を基礎から解説。実践篇、上級篇では東寺・善水寺・三徳山三仏寺ほかの古刹や四国遍路を巡り、その縁起や見どころはもちろん、「ここは大事!」という実体験に基づいた拝観のマナーや身支度、心得などを丁寧に紹介する。初心者が本当に知りたい、基本の「き」からよくわかる! 楽しく深い古寺歩きの入門ガイド。『古寺歩きのツボ』を増補改題。

基礎編――これだけは知っておきたい
  一 仏像の基礎知識
  二 仏像の美術的アプローチ
  三 建築
  四 庭園

実践篇 入門コース――さあ、でかけよう
  一 京都の古寺――金閣寺
  二 京都の古寺――千本釈迦堂
  三 奈良の古寺
  四 琵琶湖周辺の古寺
  五 九州などの古寺

実践篇 中級コース――もう少し足を延ばして
  一 東寺
  二 善水寺
  三 三徳山三仏寺

上級篇――四国遍路へ行ってみよう
  一 知っておきたい基礎知識
  二 巡礼の方法と心得

訪れておきたい古寺一覧

感想・レビュー・書評

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  • 古寺歩きのポイントは3つー仏像・建築・庭園―だという。ただ、この3つ全てを兼ね備えた寺はほとんどない。
    奈良・平安期までの寺は、仏像に見応えがあるが、鎌倉以降の禅宗では、仏像にあまり重きを置いていない。禅宗では、寺は修行(座禅)の器という観点が重要となり、庭園に力が注がれている。江戸時代になると、仏像はほとんど美術的価値を失う(湛海と円空は優れた仏師と評しているが)。寺請制度・檀家制度により、寺が役所の役割を果たすことになり、宗派間の競争が無くなり、堕落したからである。

    建物においても、三重塔、五重塔は見応えがあるが、落雷等による焼失の後、再建されたものも少なくない。搭は、もともと釈迦の舎利を納めたもので(搭の基礎部分に舎利を納めた容器が埋められている)、本来境内に一つだけのはずだが、これが守られているのは飛鳥時代のお寺くらいである。

    仏像の種類「菩薩」「如来」「明王」「天」、「印」(印相(いんそう)、印契(いんげい))の結び方、「脇侍(きょうじ)」なども解説されており、複雑な仏の種類の整理と理解に多少役立つ。

    井沢氏の著書は、「逆説の日本史」に代表されるように、学会・通説に囚われない解釈が面白いが、本書は、古寺の基本事項を口語体で解説したもので、斬新な内容ではない。後半は実体験に基づいた拝観のマナーや身支度、心得などを丁寧に紹介する。また、仏像・建築・庭園のいずれかが優れているとして「訪れておきたい古寺」として、80の寺を推薦しており、古寺歩きの入門ガイドといった内容である。

  • 何故か仏像に魅せられるなぁと、お寺巡りをしていましたが、こちらの本を読んで、もっと知りたい、見たいと思いました。
    古寺巡り始めてみます。
    この本を読み返しながら。

  • 仏像についての解説が面白かった。これから、お寺を回るのが楽しくなりそう。

  • お寺を巡る知識。感想や、心構え、見るポイントを著者が実際の経験を通して綴られてる。
    僕が寺院に魅せられてのは、そこにすべての有限の中で息づく叡智、継承、その時代の文化の華麗さを感じられるからだろう。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』シリーズ、『井沢元彦の激闘の日本史』シリーズ(ともにKADOKAWA)など多数。

「2018年 『天皇の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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