戦国の軍隊 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001889

作品紹介・あらすじ

封建制の枠組みを壊すことなく、戦国大名が劇的な軍事改革を成し遂げられたのはなぜか。その答えは軍隊の「二重構造」にあった! 作戦と戦術・部隊編成など、軍事の視点から戦国史研究の欠落を埋める意欲作。

目次

はじめに 

第一章 戦いの現場から――天正十八年の山中城攻防戦 
 箱根路の戦雲
 渡辺勘兵衛の活躍
 山中城陥落

第二章 中世の軍隊――封建制的軍事力編成の原理 
 武士とは何者か
 封建制的軍隊の成立
 元冦から南北朝・室町時代へ

第三章 戦国の兵士は農兵か――軍団の編成と戦争の季節 
 後北条軍団を解剖する
 後北条軍団の諸相
 戦争と季節

第四章 足軽と長柄――軽装歩兵の戦列化 
 兵種別編成方式と領主別編成方式
 足軽とは何者か
 戦争を変えた長柄鑓

第五章 鉄炮がもたらした革新――集団戦から組織戦へ 
 兵種別編成方式の成立
 鉄炮と戦国の軍隊
 軍事上の画期

第六章 侍と雑兵――格差社会の兵士たち 
 侍と軍役
 侍たちの戦場
 戦国時代の非正規雇用兵
 二重構造の軍隊

第七章 補給と略奪――軍隊に出されつづける永遠の宿題 
 戦国時代の兵站
 小田原の役と補給
 飢餓と略奪

第八章 天下統一の光と影――信長・秀吉軍はなぜ強かったか 
 兵農分離と民兵動員
 鉄炮神話の再検証
 覇者の素顔
 戦国軍事革命の結末

感想・レビュー・書評

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  • 東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏が、Webコラムで取り上げていたのを読んで購入。
    タイトルのとおり、戦国時代の軍隊について考察したもの。文体は硬めだが、内容はとても面白い。特に兵種別編成については、なかなか腑に落ちるものがあった(詳細はあえて書きません)。この説で確定とはいかないだろうけど、今後この分野でも新たな研究が進むことも期待できる。次は、著者の得意分野である城郭との関係性についても書いてほしいなあ。

  • 大河ドラマ「真田丸」の時代考証した著者の作品だけに面白くない訳がない。

    長槍と火縄銃、武士階級と非正規雇用の雑兵、防衛・攻撃拠点としての城、補給と略奪など、戦国時代に対する新しい観点を読者に与えてくれる。残酷で凄惨な本当の戦国時代を証明している。
    さらに、西洋の歴史との比較があり、非常に説得力に溢れている。
    戦後の軍事学と歴史学とを分断し停滞してしまった現状を憂い、戦後の研究者への問題提起した挑戦的な作品。

    大学教授や正統派の歴史学からの、この著作への反論や異論を期待したい。

  • 戦国大名の軍勢について、軍事史の視点から考察した書籍(2017/06/25発行)。

    本書、著者が着目している視点は興味深いと思いますが、基本的には著名な日本史研究家の学説を切り貼りし、太平洋戦争や独ソ戦、ノルマンディーの戦いなどを例に上げ、奇妙な解説をしていると云う印象を受けました。 転載されている著名な日本史研究家の学説には肯かせられますが、著者の見解については、ジックリ読むと矛盾を感じるところが多いように思います。

    視点は良く、面白いところも有りますが、軍事史書としては問題の多い書籍ではないでしょうか。 特にミリタリー・ファンや軍事史に詳しい方などには、やや期待外れの内容かも知れません...

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プロフィール

1961年、北海道生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学科専攻・博士課程前期課程卒業。目黒区教育委員会嘱託、三鷹市遺跡調査委員会、武蔵文化財研究所を経て著述業。城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。著書に『戦国の軍隊』『「城取り」の軍事学』『土の城指南』『東国武将たちの戦国史』、共著に『神奈川県中世城郭図鑑』など多数。2016年大河ドラマ『真田丸』では戦国軍事考証を務めた。

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