芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001926

作品紹介・あらすじ

江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。

はしがき 「芸者の時代」
序 芸者とはそもそも何者か
第一部 江戸の芸者とその歴史
踊り子から芸者へ
深川芸者の発生と実像
色を売ること売らないこと
幕末の芸者たち
第二部 ベイ時の芸者 その栄華と終演
祗園と柳橋
雑魚寝のこと
名妓たち
水揚げのこと
芸者遊びとは何か
日本的サロン文化
エピローグ「のんびり」の世界
あとがきに代えて 芸者のかたち
文庫版あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 田中優子

    芸者文化を 芸を以って もてなす 日本文化 として 論述した本。芸者文化の衰退を 日本文化の豊かさの喪失と捉えた。日本文化が失った豊かさとは 「いき」「のんびり」といった 洗練した社交性、マナー、かたち とした点が面白い。

    「文化の豊かさに 金銭は不可欠だが、失った文化の豊かさは 金銭で買えない」

    のんびり とは
    *日常的な付き合い(社交)→何事も起きない関係
    *社交が成立するには マナーがある→マナーがモラルに優先する

    いき とは
    *所詮 遊びは遊び〜嘘は嘘と見抜かなければならない〜しかし、そのことが相手にわかっては芸がない
    *芸者や太鼓持ちは 客を遊ばせるのが商売〜客は 彼らを遊ばせるかが腕の見せ所〜その勘所を押さえるのが 粋人

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著者プロフィール

田中 優子(たなか ゆうこ)
1952年横浜生まれ。江戸文化研究者。法政大学社会学部メディア社会学科教授・法政大学国際日本学インスティテュート(大学院)教授。社会学部長を経て、2014年4月に法政大学総長就任。専門は日本近世文化・アジア比較文化。
1986年『江戸の想像力』により芸術選奨文部大臣新人賞、2000年『江戸百夢』でサントリー学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。上記受賞作のほかにも、『江戸の恋』など江戸時代を紹介する一般向け啓蒙作が多い。
サントリー美術館企画委員、サントリー芸術財団理事、放送文化基金評議員、大佛次郎賞選考委員、開高健ノンフィクション賞審査委員、サントリー地域文化賞選考委員などを務めてきた。

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