21世紀の民俗学

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 124
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002053

作品紹介・あらすじ

自撮り棒、事故物件、宇宙葬、ホメオパシー、アニメ聖地巡礼……。21世紀日本の怪しげで曖昧な「リアル」の本質は、民俗学によってこそ浮かび上がるのではないか。明治大正の柳田国男以来、流行とテクノロジーの本質に切り込んできた方法論を手に、新世紀という「妖怪」に気鋭の民俗学者が切り込む。ネットで話題の「WIRED.jp」の好評連載がついに単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • 気の利いたエッセイ、くらいの感覚で読み始めたが、読み終わってみると、マジメで意欲的な民俗学の本(といっても、学術ジャーナルではなくて、一般人への紹介本)
    痛絵馬や、聖地巡礼などに代表されるような、ちょっと変わったものを民俗学で捉え直す切り口から、
    1970年代に急速に連続性を失い、今は、過去とのつながりを見通せなくなった滅びゆくものの挽歌を歌った民俗学を、21世紀の未來に向けて再構築する実験の書でもあった。

    『「いくぶんか珍しくなりかけたも」のを拾い出し、「歴史の過程を明らかにする」ものと、そのための方法。二十一世紀の民俗学が模索しているものも、こうした民俗学にほかならない』ということか

  • 民俗学が昔の伝統を伝える学問。昔話を掘りおこす学問。という概念を現在起こっている現象を考える。つまり、21世紀に起こっている現象を考察している。

  • 日経・産経の2紙の書評に載ったので期待したのだが、、、なんかとても惜しい。「社会の変容そのものを対象とすべきはず」だが「当事者よりも分析者として流動する社会を見ていたにすぎなかった」のが民俗学であり、それを見直そうというもの。その主張にはめちゃ共感で、当事者として「なぜ自分はこう感じたのか」は後付けで振り返ったとしても面白いと思うんですよね。
    特に2011年の震災という「リセット」経験を踏まえ、日本人を当事者として生きるという中で、こういうアプローチは今後も続けるべき。現時点でまとまりには欠けるが、継続は必須。

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著者プロフィール

1962年、大阪生まれ。作家、民俗学者、編集者。近畿大学法学部卒業。『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)など著作多数。

「2017年 『21世紀の民俗学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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