雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 佐藤 至子 
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本棚登録 : 60
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002114

作品紹介・あらすじ

身の毛もよだつ大江戸ホラー。秋成の卓越した筆致で描かれた、珠玉の9編を味わう。

稀代の怨霊・崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の目の前に現れたのは――(白峯)
義兄弟の契りをかわした武士と学者。主君の仇討ちに向かった武士は、学者のもとに戻るが――(菊花の約)
一攫千金を夢見て旅立った勝四郎。七年の時を経て戻った家で見たものとは――(浅茅が宿)
ある雨の日に出会った美しい女は蛇の化身であった。蛇と別れた男はその後妻をめとるが――(蛇性の婬) ほか

【目次】
はじめに
上田秋成と雨月物語
白峯
菊花の約
浅茅が宿
夢応の鯉魚
仏法僧
吉備津の釜
蛇性の婬
青頭巾
貧福論

感想・レビュー・書評

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  • 「菊花の約」の朗読CDから「雨月物語」の世界に入る。原文を声に出して読むと、流れるような文章がうっとりするほど気持ちよい。昔の人は物語は声に出して読むものだったんだと思う。
    さて、雨月物語はなんだか妖しく怖いというイメージが先にあった。確かに出てくる話はどれも、幽霊や妖怪、人間が人間でなくなるお話だった。けれどそれらは単なる怪談話ではなく、人間の(修行を積んでいるはずの僧侶でさえ)浅はかさや悲劇、死してなお残る怨みや嫉妬、逆に人間だからこその守るべき信義など、何かしらの教訓のようなものが示されているようだ。それは人間とは何か、人生において本当に大切なものは何か、といった大きな問いに思いをはせることになると、「はじめに」にも書かれている。
    それにしても、浮気者の夫が原因なのに、嫉妬深い女性が困ったものだと書かれるこの時代。怨霊や妖怪、鬼になるのは女性が多いようだ。
    ・・・うーん(ーー;)

  • 現代語訳と原文を並べてみれたのが面白い。奇譚というか怪談というか、日本史もう少し勉強しないといけないな。

  • 手元に置いて、時間がある時にゆっくり読みたい

  • 【かれが性は婬なるものにてー】
    読み下し文も、訳も、コラムも読みやすく面白い。
    一番重要なのが、どの話も物語として面白いということ。
    ダイジェストだけど、だからこそ気楽に古典を味わえる。
    しかも、面白く。
    いい本。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。1734(享保19)年~1809(文化6)年。江戸後期の読本作者。歌人、茶人、俳人、国学者でもある。『雨月物語』は5巻9篇で構成され、1776(安永5)年に出版された。

「2017年 『雨月物語 悲しくて、おそろしいお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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