雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
- KADOKAWA (2017年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044002114
作品紹介・あらすじ
身の毛もよだつ大江戸ホラー。秋成の卓越した筆致で描かれた、珠玉の9編を味わう。
稀代の怨霊・崇徳院が眠る白峯の御陵を訪ねた西行法師の目の前に現れたのは――(白峯)
義兄弟の契りをかわした武士と学者。主君の仇討ちに向かった武士は、学者のもとに戻るが――(菊花の約)
一攫千金を夢見て旅立った勝四郎。七年の時を経て戻った家で見たものとは――(浅茅が宿)
ある雨の日に出会った美しい女は蛇の化身であった。蛇と別れた男はその後妻をめとるが――(蛇性の婬) ほか
【目次】
はじめに
上田秋成と雨月物語
白峯
菊花の約
浅茅が宿
夢応の鯉魚
仏法僧
吉備津の釜
蛇性の婬
青頭巾
貧福論
感想・レビュー・書評
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「古典を難しく感じるのは、時代背景が分からないと作品の内容が理解できないところにある。ビギナーズ・クラシックスシリーズでは古典の原文→その現代語訳→さらにその部分の解説という構成になっているので、当時の風習などを理解しつつ、原文の雰囲気を味わいながら古典に親しむことが出来る。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
又吉直樹さんがTVで話していたのを
聞いて読んでみたくなった。
妖怪話。
図書館で借りて読みはじめたものの、、
読みにくくて読了せずに返却、、
いつかリベンジ!
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後日談①
いつか、、のために購入・積読中!
『改訂 雨月物語 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)』 -
異世界とどうコミュニケーションをとるのか、異なるものをどう受け入れるのか。
ふしぎな世界に浸りながらも、根底に潜む人間の「欲」を味わえることでしょう。
原文と訳文の両方が読めるので、古典の学習にも最適!!
T.K.先生 -
https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/888232
ひなたやまにもあります。 -
雨月物語の名前は学生の時から知っていましたが
きちんと読んだ事がありませんでした。
怖い話であるというのは わかっていましたが
今まで手にした本は 読みにくかったので
数ページも読まずに あきらめてしまいましたが
今回のは とても読みやすくて 良かったです。
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現代語訳と原文を並べてみれたのが面白い。奇譚というか怪談というか、日本史もう少し勉強しないといけないな。
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手元に置いて、時間がある時にゆっくり読みたい
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【かれが性は婬なるものにてー】
読み下し文も、訳も、コラムも読みやすく面白い。
一番重要なのが、どの話も物語として面白いということ。
ダイジェストだけど、だからこそ気楽に古典を味わえる。
しかも、面白く。
いい本。 -
「菊花の約」の朗読CDから「雨月物語」の世界に入る。原文を声に出して読むと、流れるような文章がうっとりするほど気持ちよい。昔の人は物語は声に出して読むものだったんだと思う。
さて、雨月物語はなんだか妖しく怖いというイメージが先にあった。確かに出てくる話はどれも、幽霊や妖怪、人間が人間でなくなるお話だった。けれどそれらは単なる怪談話ではなく、人間の(修行を積んでいるはずの僧侶でさえ)浅はかさや悲劇、死してなお残る怨みや嫉妬、逆に人間だからこその守るべき信義など、何かしらの教訓のようなものが示されているようだ。それは人間とは何か、人生において本当に大切なものは何か、といった大きな問いに思いをはせることになると、「はじめに」にも書かれている。
それにしても、浮気者の夫が原因なのに、嫉妬深い女性が困ったものだと書かれるこの時代。怨霊や妖怪、鬼になるのは女性が多いようだ。
・・・うーん(ーー;)