- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044002336
作品紹介・あらすじ
下級藩士の家に生まれ、何度も島流しという不遇に遭いながら、なぜ西郷は藩内で重用され続け、維新のリーダーとなり得たのか。
その要因を薩摩国のユニークな風土、鎌倉以来の「名門中の名門」島津家の家風と歴史にまで遡りつつ解明。さらに日本の歴史教育が見落としている「朱子学中毒」という視点から、改革と弾圧とが繰り返された背景と西郷たちの苦闘の真相に迫る。
混沌とした歴史の点が線につながる、新たなる幕末維新史。
第一章 薩摩隼人のルーツ
第二章 名門・島津家の誕生
第三章 戦国大名・島津の台頭
第四章 家康が恐れた東アジア最強軍
第五章 琉球王国征服計画
第六章 亡国の朱子学
第七章「近思録崩れ」と「お由羅騒動」
第八章 島津斉彬と西郷隆盛の日本改革
第九章 奄美流罪と西郷待望論
第十章 大西郷の敬天愛人
第十一章 討幕と最期の奉公
関連年表
感想・レビュー・書評
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薩摩藩の歴史と幕末の西郷隆盛がメイン。
維新編とある通り新政府以降はほぼありません。
歴史が繋がっているのがよく分かる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大河ドラマの歴史的背景を知りたくて手に取った。
かなりのページを割いて、縄文時代からの日本の歴史を念頭に、西郷隆盛の出身地である薩摩、藩主である島津家、江戸時代の思想、外国との関係について整理している。その上で、西郷隆盛という人を説明している。
おそらく史学的な常識とは違う、井沢元彦の歴史観なのだとは思うが、広い視野でみて論理的に説明しているため、分かりやすかった。
他の本も読んでみようと思う。