平安ガールフレンズ

  • KADOKAWA (2019年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784044002510

作品紹介・あらすじ

「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。
 『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる!

【誰とガールズトークしてみたい?】
「あるある」の元祖、女子に人気のリア充 清少納言
ねっとり濃厚な性質、内に秘めるタイプ 紫式部
負けず嫌いな“出家してやる詐欺”美女 藤原道綱母
平安の“中二病”夢みる物語オタク 菅原孝標女
モテと才能に恵まれるも、なぜか不幸体質 和泉式部

感想・レビュー・書評

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  • 皆さんの古典文学関連レビューを読んで面白そうだけど全然知らないし‥と思ってた所この本に遭遇。酒井順子さんのいつものさばき方で5人の作者達とその作品をすっきりまとめてて面白かった。中二病と命名の『更級日記』菅原孝標女に興味わいた。

    • 111108さん
      なおなおさん、こんばんは。

      私も古典に疎いのですが、平安時代のしきたりや和歌の内容など素人にも分かりやすく説明するとともに、「あー、こうゆ...
      なおなおさん、こんばんは。

      私も古典に疎いのですが、平安時代のしきたりや和歌の内容など素人にも分かりやすく説明するとともに、「あー、こうゆう人いるいる!」と人間観察眼も鋭く、古典がぐっと身近に感じられると思います♪
      2022/05/13
    • なおなおさん
      111108さん、おはようございます。

      お返事をありがとうございます。
      最近、子供向けの枕草子の本を読んだことがきっかけで、平安時代にまた...
      111108さん、おはようございます。

      お返事をありがとうございます。
      最近、子供向けの枕草子の本を読んだことがきっかけで、平安時代にまた興味を持ちました。
      また再来年のNHK大河ドラマは紫式部が主人公のようで、ますますこのような本を読んでおきたいなと思いました。
      今から少しずつ、平安ガールにお近づきになりたいです(^_^)
      2022/05/14
    • 111108さん
      なおなおさん

      大河ドラマの主人公が紫式部とは驚きました。朝ドラ風になるのでしょうか?
      私も平安ガールにお近づきになりたいです♡
      なおなおさん

      大河ドラマの主人公が紫式部とは驚きました。朝ドラ風になるのでしょうか?
      私も平安ガールにお近づきになりたいです♡
      2022/05/14
  • 面白かった!!


    私は『源氏物語』(瀬戸内寂聴著)を2012年に1巻だけで挫折したほど古典は苦手なので、清少納言や紫式部という作者自身がどんな人物だったのかという点に至っては考えたこともなかった。

    しかし先日読み終えた『東大教授がおしえる やばい日本史』(本郷和人他著)に清少納言と紫式部が取り上げられていて面白かった。
    彼女たち二人の女同士の嫉妬や、清少納言の性格の悪さが作品に出ている様を知ったからだ。

    だから本書を手に取ってみたのだが、これが面白いっ!(酒井順子さん、初読み)

    やっぱり清少納言は超〜性格悪かった。
    紫式部も相当嫌な女だ。
    でも、今の高校生(特に女子)が本書を読んだら、面白くてすんなりと古典の勉強に入っていけそうだ。
    ただ、性交渉をする・しないという記述が本書には多々出てくるので、ちょっとアレだけれども…。

    本文に引用されている和歌などの1文に(著者がその後の文中で簡単に説明してくれてはいるが、全部ではないので)、一応直後にかっこ書きで現代語訳を1行入れてくれていたら、もっとわかりやすかったと思う。

    古典を勉強「しなければならない」中高生ではない私自身は、本書を読んだからと言って、「徒然草や源氏物語をやっぱり読んでみよう!」とはならない。

    しかし本書は楽しかった。
    特に「藤原道綱母」の章が。
    もちろん『蜻蛉日記』を読んだこともなければ藤原道綱って誰?な私なのだが、きっと遥か昔に『蜻蛉日記』=「藤原道綱母」とセットで覚えなければならなかったはず。
    藤原道綱母なんて覚えていなかった。
    でも本書著者が、今で言うなら「道綱くんママ」と書いてくれたから、これからはなんだかもう一生忘れない気がする。

    「人間の感情というものは驚くほどに変わらない、ということです。千年前、嫉妬がこれほど苦しいものであることがわかっていながら、人類は未だ、嫉妬という感情一つ克服することができていません。科学技術などは千年前の人から考えられないほどに発展していても、人間の心の中は、変わっていないのです」(108ページ)
    本当にそれ!おっしゃる通り!
    今更、目から鱗。
    古典の授業も、そういうアプローチが欲しかったな。
    「道綱くんママ」は「"死ぬ死ぬ詐欺系”の人」という著者の説明も、大変わかりやすい。
    「道綱くんママ」は後に養女を得て、精神の平静を保つことができたのではないかという著者の考察にも納得。
    (娘を持っていかれてしまった方の母親の気持ちを考えたらいたたまれないが)

    私は清少納言と紫式部より、道綱くんママ以降の3人の話の方が面白かったが、和泉式部の章の内、天皇と藤原氏との姻戚関係が詳しく書かれている数ページだけは頭に入らず読み飛ばした。

  • 日記や随筆から、平安女性たちの人柄を推測するエッセイ。

    おもしろかった。

    リア充アピール、陽の清少納言。
    言いたいことをため込む、陰の紫式部。
    夫や息子に依存症ぎみで、出家するする詐欺の、藤原道綱母。
    夢見がちで両親に依存した、菅原孝標女。
    恋愛体質の、和泉式部。

    遠い歴史上の人物ではなく、ひとりの身近な女性として分析。
    現代の女性に例えるのがうまく、そういう人いるいる、と笑ってしまう。

  • 面白くて、学生時代に読んでたら古典も古文もただの退屈な暗記じゃなくて楽しく勉強できてたのが悔やまれるくらいオススメの本。
    元祖エッセイスト清少納言などの平安のガールズ達を堅苦しくなく、現代のエッセイと今も昔も変わんないよ!って明るく教えてくれる作品。昔の言葉は読み辛く堅苦しいからとっつきにくいけど、言語が変化しただけでこんなに清少納言って私もトモダチになれそうだな!というか作者は清少納言と友達になりたい誰にも譲らない!くらいの熱意で書いている。

    清少納言は流行やオシャレが好きな明るめの女子たちグループのムードメーカー。新しいものもみんなで楽しい事しちゃお!って張り切ってるのも、そりゃトモダチになりたくなっちゃう。
    かといってそんな明るい1面だけじゃなく結構人を選別してたりするのも含めて人間らしくて身近に感じられるのも清少納言を友達になれたのではないかと思わせる。

    紫式部のようなメジャーどころから、うっすらと記憶に…ないけどその時代にいきて本を書いていた人達や時代ならではのあるあるまで詰った内容なのに読みやすい。

    ふとまた読み返すだろうなこの本と思っているし、知識欲も満たされオススメしたくなる1冊

  • 酒井さんの「いじめっ子」体質がたまに前面に出てくるときがある。いじめられっ子だった私はそれがすごく怖い。清少納言を書くときの酒井さんがまさにそう。

    酒井さんて、こんな中高生だったと思ってしまう。(以下、妄想です。)ルックスは最高とは言えないが、悪くない。派手な格好はしないが、センスがあるので結構オシャレだと思われている。成績がいいだけでなく(成績もトップではない。懸命にやればトップにいける能力はあるが、ガツガツ勉強するのはカッコ悪いと思っているし、勉強以外のことも楽しみたいという欲が強いため。先生にも「やればもっとできるのに」とよく言われる。)、当意即妙、返しやツッコミが抜群に上手いので、たまに休んだりすると、クラスがシーンとしてつまらなく感じるほど。そして一対一で話すと、クラスのヒエラルキー下位の私にも、とても優しくいい人である。しかし、そんな酒井さんを恐ろしいと感じてしまう時がある。それは、清少納言さんと一緒にいるとき。
    清少納言さんは隣のクラスなのだが、酒井さんと似ていて、賢くて面白いので男女ともに人気がある。しかし、体育の時(女子2クラスが一緒の授業を受ける)二人は気が合いすぎて、かなり辛辣に周りの人の話をするので、その話は面白いのではあるが、その矛先が私に向かったら、あの賢い二人のことだから、私の欠点(まだ自分で気がついていない欠点まで)について自分が思っている以上に的確に、しかも笑えるように話すだろうと思うとただただ恐ろしく、やっぱりあまりあの人達の目につかないよう、いるかいないか分からないように生きていくに限る、と固く決意するのだった。
    という情景がありありと浮かびました。「清少納言」を読んでいるとき。酒井さんは清少納言さんとお友達になれる、というけど、似ている人同士は実際には案外上手くいかないのではないか。清少納言と紫式部が仲良くできなかったのは、立場上仕方ないからであって、そうでなければ二人はお互いの能力の違いを認め合って、すごくいい友達になったかもしれない。それを見て、「私の方が清少納言ちゃんのことわかってるのに」(でも、紫式部さんの才能もよくわかっているので、二人の間に割って入ることはしない)と陰で悔し涙を流す酒井さんがいたりして。
    まあ、読みつつこんなことばかり考えてしまいました。
    清少納言より紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部が楽しめました。対象に一定の距離って必要かもしれません。
    でも、普通の人にはとてもわかりやすくて良い本です。私がおかしいのです。

  • 平安時代の諸々を「現代で例えるなら」といろいろわかりやすく説明してくれていてとてもわかりやすかった。仏教イベントはアイドルコンサートみたいなもの、が一番インパクト強かったかなー。
    清少納言や紫式部はやっぱり有名人だからそれなりに知識があったけど、菅原孝標女や藤原道綱母のことはほぼ知らなかったので(さすがに更級日記と蜻蛉日記は知ってるけど)新鮮で興味深かった。
    藤原道綱母のくだりでの平安時代が一夫多妻制だったからって当時の女たちがそれで他の女に嫉妬しないはずもなく…というのは言われてみりゃそりゃそうだわ。
    逆に菅原孝標女は結構現代でもアアーと刺さる部分が多くて、ずっと源氏物語のオタクやってたけど人生もなかばあたりになったころ「あんなこと現実に起きるはずもないのに私はどうして物語なんかにうつつを抜かして…もっと自分磨きすればよかった…」って後悔するくだりは悲鳴あげそうになってしまった。
    とはいえラストの和泉式部、兄弟が別の意味でも兄弟になってしまった…はぶっこみすぎでしょ!(笑)私も思ったけど!(笑)

  • 「紫式部ってたぶんこんな人」
    誰もが知っている平安文学から、それぞれの著者キャラクターを分析。
    作品本体を知っていて読んでも面白いし、知らなくて読んでも、当時の女性のキャリア、妻としての立場など、その作品に興味を持つきっかけになるのではないか。

  • なかなか読む機会もない平安の文学作品、恥ずかしながらこの歳になって内容を詳しく知りました。
    今も昔も女性の感情は全く変わっていない。
    面白い解説で楽しめました!

  • 1000年以上昔に生きた女性たちが残した書物から、その人の性格や人生を酒井さんが書く。面白かった。はるか昔から人間は嫉妬したり悪口を言うのは変わってないんだなぁという印象。難しそうだから古典はほとんど読まないけど、この本を読んで面白そう、読んでみたいと思った。

  • 酒井さんの筆が生き生きしているのが感じられます。
    酒井さんは清少納言派だそうで。
    多分自分は紫式部派だなと思いました。

    平安の5人の女性、読んでいくと誰かしらにちょっと思い入れが出来るかも。
    紫式部派ですけど更級日記、読んでみたいと思いました。

  • 古典作品の導入としてとても手軽で面白く興味深ったです。きっと対象となる作品をきちんと読んだ後にもう一度楽しめる気がしています。
    少し作者の中での贔屓といいますか、私はこの作者の方が友達にするならタイプ!この人はこんなだから厨二病!と決めてかかっているのが気になりますが、平安時代の女流作家たちを女学生の友人感覚で紹介しているのは親近感が湧いて興味をそそられます。国語の授業でもこういう感じに作者紹介してくれたらもっとまじめに取り組んだのになぁ…是非中学校や高校の国語の先生方には参考にしてほしいですね。こういうキャラ付けは大歓迎です。

  • 清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部それぞれを、当時の文化と現代だったらと照らし合わせて、どんな人だったかを紐解く。
    誰だったら友達になれたかな〜笑
    1番共感しやすいのは菅原孝標女さんかも。

  • 1000年前の女性も今と考えてあることは変わらないんだと思った


  • とても読みやすくて、平安に生きた彼女らの性格の片鱗を教えてくれる。遠き彼方に生きていたのに、身近に感じさせてくれる良本。

    気になって、彼らの書いた随筆や物語がとてもとても読みたくなった。

    大河ドラマとかも気になるなぁ。

  • 光る君へで予習済みなので登場人物がわかる。

    清少納言。美貌と家柄にコンプレックスがあり、他者に厳しくて自慢しがち、差別主義。共感できる。ミーハーだけど、セレブとは一定の距離をとっているところや、キャリア思考なのに、働くことに疲れて引きこもり生活をしたこと。寂しい時に寂しくないふりをするのは惨めといった価値観は素敵。ムードメーカーで本当に宮仕えが楽しかったんだろうなと思う。

    紫式部。知的な家で育ったからもあり、窮屈に自分を縛りながら生きた人。彰子サロンは失敗を恐れて息を潜めるような空気と、ぼんやりした人が多い地味なサロンだった。他の華やかな定子、巽子が羨ましかった。変化球的な自慢、プライド高し

  • 今が旬かな。紫式部、清少納言、藤原道綱の母、菅原孝標女、和泉式部の日記や随筆から彼女たちの性格や人生観、宮廷へのスタンスを酒井節で面白おかしく書かれてます。枕草子はロックな女性、紫式部はうちに秘めたプライドをもった女性で、これからの「ひかる君へ」がどう展開するか待たれます。
     僕は高校時代理科系のクラスでこのような本を読んでたら少しは古典勉強したかな?たぶんしないな(笑)

  • さくっとあっという間に読めた。

    やっぱり平安時代の女性エッセイいいよね。普遍的な気持ちに溢れてて、それこそ作者のように友達を見つけた気持ちになる。私も同じタイプの人間です。

    あと、不幸は創作の源ということもほほーとなった。

  • 酒井順子による
    清少納言
    紫式部
    藤原道綱母
    菅原孝標女
    和泉式部    
    考。

    友達感覚で彼らを評していて、読みやすく、彼らに親しみを感じられる。

    紫式部派か、清少納言派かって、なんかわからんが、あったよなー。
    断然清少納言派だったが、これ読むと、紫式部もありだな、と思った。笑

    #平安ガールフレンズ #酒井順子 #読書記録

  • 筆者のクセは強いけど、普通におもしろい(笑)
    古典作品、というと重厚で雲の上のような気がしてしまうけど、少しでも身近に感じる部分があれば興味が湧くもの。
    清少納言も紫式部もウィットに富んで、賢くて、、
    藤原道綱母の嫉妬劇。いや、一夫多妻制の辛さは本当にそうよね、大奥なんてまさに。
    打って変わって菅原孝標女の空想少女っぷりはなんだか自分に似たものを感じた(笑)和泉式部のモテ女ぷりもすごいな〜〜けど、宮から連れ出されるのって光栄なことではないんだね。
    もちろんこの本は一参考程度に止めますが、高貴で気品あふれる、近寄れないもの、と思っていた平安歌人たちを少し身近に感じられて、そして受験勉強の復習ができて嬉しかったです。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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