平安ガールフレンズ

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 246
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002510

作品紹介・あらすじ

「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。
 『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる!

感想・レビュー・書評

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  • 皆さんの古典文学関連レビューを読んで面白そうだけど全然知らないし‥と思ってた所この本に遭遇。酒井順子さんのいつものさばき方で5人の作者達とその作品をすっきりまとめてて面白かった。中二病と命名の『更級日記』菅原孝標女に興味わいた。

    • 111108さん
      なおなおさん、こんばんは。

      私も古典に疎いのですが、平安時代のしきたりや和歌の内容など素人にも分かりやすく説明するとともに、「あー、こうゆ...
      なおなおさん、こんばんは。

      私も古典に疎いのですが、平安時代のしきたりや和歌の内容など素人にも分かりやすく説明するとともに、「あー、こうゆう人いるいる!」と人間観察眼も鋭く、古典がぐっと身近に感じられると思います♪
      2022/05/13
    • なおなおさん
      111108さん、おはようございます。

      お返事をありがとうございます。
      最近、子供向けの枕草子の本を読んだことがきっかけで、平安時代にまた...
      111108さん、おはようございます。

      お返事をありがとうございます。
      最近、子供向けの枕草子の本を読んだことがきっかけで、平安時代にまた興味を持ちました。
      また再来年のNHK大河ドラマは紫式部が主人公のようで、ますますこのような本を読んでおきたいなと思いました。
      今から少しずつ、平安ガールにお近づきになりたいです(^_^)
      2022/05/14
    • 111108さん
      なおなおさん

      大河ドラマの主人公が紫式部とは驚きました。朝ドラ風になるのでしょうか?
      私も平安ガールにお近づきになりたいです♡
      なおなおさん

      大河ドラマの主人公が紫式部とは驚きました。朝ドラ風になるのでしょうか?
      私も平安ガールにお近づきになりたいです♡
      2022/05/14
  • 清少納言、紫式部、道綱母、孝標女、和泉式部。
    平安時代を生きる彼女たちとガールズトークしたらどんなだろう?

    平安時代を代表する5人の女性を現代的にかなりわかりやすく噛み砕いた本。
    ビギナーズ・クラシックスシリーズのさらに入門編という感じか。

    例えば清少納言、
    枕草子は、清少納言のリアル充アピールの舞台だった。自身の知性やウィット、そしてモテっぷりを披露し、「いいね!」と言ってもらえることに彼女は無上の快感を見出していた…

    といった感じに書かれてるのだけど、枕草子は単なるリア充アピールのために書かれたのではなかったという山本淳子さんの"たくらみ説"(定説だと勝手に思ってたけど私見なのかな?)を私は推したいな。

    紫式部の「他人の自慢話をスルーできない紫式部も確実に自慢好きに違いない」には頷いてしまうけども(笑)
    清少納言が自慢を隠そうとしないことだけでなく、枕草子では紫式部ら彰子サロンのことを全く歯牙にも掛けていない(ように読める)ところにはムカついていたのでしょう。
    いやでも、全く知らんぷりではなく、何気に紫式部の夫をディスったりもしてるあたりがまた小憎たらしかったのかな。

    5人並べてみると、それぞれの個性、違い、作品の全体像がわかるので、中高生の女子には勧めたい。古文で読む前に、5人と仲良くなっておくと今まで絶対楽しく読めるから。

  • 日記や随筆から、平安女性たちの人柄を推測するエッセイ。

    おもしろかった。

    リア充アピール、陽の清少納言。
    言いたいことをため込む、陰の紫式部。
    夫や息子に依存症ぎみで、出家するする詐欺の、藤原道綱母。
    夢見がちで両親に依存した、菅原孝標女。
    恋愛体質の、和泉式部。

    遠い歴史上の人物ではなく、ひとりの身近な女性として分析。
    現代の女性に例えるのがうまく、そういう人いるいる、と笑ってしまう。

  • 面白かった!!


    私は『源氏物語』(瀬戸内寂聴著)を2012年に1巻だけで挫折したほど古典は苦手なので、清少納言や紫式部という作者自身がどんな人物だったのかという点に至っては考えたこともなかった。

    しかし先日読み終えた『東大教授がおしえる やばい日本史』(本郷和人他著)に清少納言と紫式部が取り上げられていて面白かった。
    彼女たち二人の女同士の嫉妬や、清少納言の性格の悪さが作品に出ている様を知ったからだ。

    だから本書を手に取ってみたのだが、これが面白いっ!(酒井順子さん、初読み)

    やっぱり清少納言は超〜性格悪かった。
    紫式部も相当嫌な女だ。
    でも、今の高校生(特に女子)が本書を読んだら、面白くてすんなりと古典の勉強に入っていけそうだ。
    ただ、性交渉をする・しないという記述が本書には多々出てくるので、ちょっとアレだけれども…。

    本文に引用されている和歌などの1文に(著者がその後の文中で簡単に説明してくれてはいるが、全部ではないので)、一応直後にかっこ書きで現代語訳を1行入れてくれていたら、もっとわかりやすかったと思う。

    古典を勉強「しなければならない」中高生ではない私自身は、本書を読んだからと言って、「徒然草や源氏物語をやっぱり読んでみよう!」とはならない。

    しかし本書は楽しかった。
    特に「藤原道綱母」の章が。
    もちろん『蜻蛉日記』を読んだこともなければ藤原道綱って誰?な私なのだが、きっと遥か昔に『蜻蛉日記』=「藤原道綱母」とセットで覚えなければならなかったはず。
    藤原道綱母なんて覚えていなかった。
    でも本書著者が、今で言うなら「道綱くんママ」と書いてくれたから、これからはなんだかもう一生忘れない気がする。

    「人間の感情というものは驚くほどに変わらない、ということです。千年前、嫉妬がこれほど苦しいものであることがわかっていながら、人類は未だ、嫉妬という感情一つ克服することができていません。科学技術などは千年前の人から考えられないほどに発展していても、人間の心の中は、変わっていないのです」(108ページ)
    本当にそれ!おっしゃる通り!
    今更、目から鱗。
    古典の授業も、そういうアプローチが欲しかったな。
    「道綱くんママ」は「"死ぬ死ぬ詐欺系”の人」という著者の説明も、大変わかりやすい。
    「道綱くんママ」は後に養女を得て、精神の平静を保つことができたのではないかという著者の考察にも納得。
    (娘を持っていかれてしまった方の母親の気持ちを考えたらいたたまれないが)

    私は清少納言と紫式部より、道綱くんママ以降の3人の話の方が面白かったが、和泉式部の章の内、天皇と藤原氏との姻戚関係が詳しく書かれている数ページだけは頭に入らず読み飛ばした。

  • なかなか読む機会もない平安の文学作品、恥ずかしながらこの歳になって内容を詳しく知りました。
    今も昔も女性の感情は全く変わっていない。
    面白い解説で楽しめました!

  • 1000年以上昔に生きた女性たちが残した書物から、その人の性格や人生を酒井さんが書く。面白かった。はるか昔から人間は嫉妬したり悪口を言うのは変わってないんだなぁという印象。難しそうだから古典はほとんど読まないけど、この本を読んで面白そう、読んでみたいと思った。

  • 酒井さんの筆が生き生きしているのが感じられます。
    酒井さんは清少納言派だそうで。
    多分自分は紫式部派だなと思いました。

    平安の5人の女性、読んでいくと誰かしらにちょっと思い入れが出来るかも。
    紫式部派ですけど更級日記、読んでみたいと思いました。

  • 酒井さんの「いじめっ子」体質がたまに前面に出てくるときがある。いじめられっ子だった私はそれがすごく怖い。清少納言を書くときの酒井さんがまさにそう。

    酒井さんて、こんな中高生だったと思ってしまう。(以下、妄想です。)ルックスは最高とは言えないが、悪くない。派手な格好はしないが、センスがあるので結構オシャレだと思われている。成績がいいだけでなく(成績もトップではない。懸命にやればトップにいける能力はあるが、ガツガツ勉強するのはカッコ悪いと思っているし、勉強以外のことも楽しみたいという欲が強いため。先生にも「やればもっとできるのに」とよく言われる。)、当意即妙、返しやツッコミが抜群に上手いので、たまに休んだりすると、クラスがシーンとしてつまらなく感じるほど。そして一対一で話すと、クラスのヒエラルキー下位の私にも、とても優しくいい人である。しかし、そんな酒井さんを恐ろしいと感じてしまう時がある。それは、清少納言さんと一緒にいるとき。
    清少納言さんは隣のクラスなのだが、酒井さんと似ていて、賢くて面白いので男女ともに人気がある。しかし、体育の時(女子2クラスが一緒の授業を受ける)二人は気が合いすぎて、かなり辛辣に周りの人の話をするので、その話は面白いのではあるが、その矛先が私に向かったら、あの賢い二人のことだから、私の欠点(まだ自分で気がついていない欠点まで)について自分が思っている以上に的確に、しかも笑えるように話すだろうと思うとただただ恐ろしく、やっぱりあまりあの人達の目につかないよう、いるかいないか分からないように生きていくに限る、と固く決意するのだった。
    という情景がありありと浮かびました。「清少納言」を読んでいるとき。酒井さんは清少納言さんとお友達になれる、というけど、似ている人同士は実際には案外上手くいかないのではないか。清少納言と紫式部が仲良くできなかったのは、立場上仕方ないからであって、そうでなければ二人はお互いの能力の違いを認め合って、すごくいい友達になったかもしれない。それを見て、「私の方が清少納言ちゃんのことわかってるのに」(でも、紫式部さんの才能もよくわかっているので、二人の間に割って入ることはしない)と陰で悔し涙を流す酒井さんがいたりして。
    まあ、読みつつこんなことばかり考えてしまいました。
    清少納言より紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部が楽しめました。対象に一定の距離って必要かもしれません。
    でも、普通の人にはとてもわかりやすくて良い本です。私がおかしいのです。

  • 酒井順子による
    清少納言
    紫式部
    藤原道綱母
    菅原孝標女
    和泉式部    
    考。

    友達感覚で彼らを評していて、読みやすく、彼らに親しみを感じられる。

    紫式部派か、清少納言派かって、なんかわからんが、あったよなー。
    断然清少納言派だったが、これ読むと、紫式部もありだな、と思った。笑

    #平安ガールフレンズ #酒井順子 #読書記録

  • 「書くこと」の浄化作用みたいなものを、酒井さんの指摘で改めて気付かされる。
    御前にて人々ともの箇所に書かれている清少納言の紙への飢餓感…
    紙や筆記用具が豊富にある今、ピンと来ていなかったけれど
    やっぱり紙に書いてスッキリできることってあるし、ありがたいことなんだなぁ。
    とかなんとか思っているうちに色々な切り口から親しみが湧いてくる一冊でした。

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著者プロフィール

1966年東京生まれ。エッセイスト。高校在学中にコラムを執筆。立教大学卒業後、広告代理店勤務を経て執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。著書に『子の無い人生』など。

「2022年 『おいしい沖縄 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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