新「育児の原理」あたたかい心を育てる 赤ちゃん編 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : アップリカ育児研究所 
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044002657

作品紹介・あらすじ

本書は、ベビー用品の安心ブランドでもあり、育児・保育の研究機関であるアップリカ育児研究所が、育児の神様である内藤先生の数々の著作の中から、赤ちゃんとお母さんにとって本当に大切なことを編集した”育児のバイブル”です。

この本に書かれた内藤先生のメッセージが凝縮された新「育児の原理」十二則の一部をご紹介。

第二則
 育児の原理は、
愛情を伝えるお母さんと赤ちゃんの
目と目の対話「まなかい」です。
まだ言葉がわからない赤ちゃんに、
お母さんのやさしい目で話しかけてあげてください。
「まなかい育児」で
赤ちゃんに健やかな体とあたたかい心が育まれ、
母と子の絆が強く結ばれます。

第七則
 ゼロ歳から一歳過ぎの赤ちゃんのしつけは
愛情を伝えるお母さんと赤ちゃんの目と目の対話をしながら
「まなかい抱っこ」だけで十分です。
「どんぶらこ、どんぶらこ」と赤ちゃんを、
ゆっくり、ゆっくりあやします。
おだやかなお母さんの声や顔そして肌から、
赤ちゃんはあたたかい心を吸収していきます。
大切なのはお母さんが、いつもゆったりと、かまえていることです。

第八則
 心の傷跡が残りやすい一歳半から二歳頃のしつけは、
命令や否定ではなく、
「あなたならできるよね」と、根気よくお願いします。
自我の芽を大切にしてあげると、
子どものいろいろな能力が引き出され、伸ばされます。
この頃、自我の芽を押さえつけると反抗心となり、
いずれ復讐心にかわることさえあります。
自己制御できるようになる四歳以降、
お友達の悩みや苦しみを理解できるようになるためにも
二歳児前後の心の育児はとても大切です。

第十二則
 子どもは無限の可能性を持っています。
その心と体を育む育児は子どもを抱きしめ、
心の底からのほおずりするだけでよいのです。
子どもと一緒に過ごす時間の長さより、
お母さん、お父さん、保護者の方の愛情の深さが大切です。
地球上で一人だけでも、いつも自分を理解し、
全面的に受け入れてもらえる人間がいることを
子どもに知らせることができればそれでいいのです。
それが大人の責任です。

親として、子どもの本質をしることができる哲学書のような育児書。子どもの成長に応じて何度も読み返したくなる育児のバイブル。アップリカ育児研究所が内藤先生の数々の名著から、そのエッセンスを編集した一冊。最新版として2017年、小林登先生による監修が入り、小林先生による注釈もさらに充実した決定版が文庫になって登場。

感想・レビュー・書評

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  • 妊娠、母乳、赤ちゃん育児について書かれている。
    分かりやすく、読みやすかった。
    育児に神経質になりすぎず、完璧になりすぎず、穏やかで大らかに育てていくのが赤ちゃんにとっても良いんだなぁと改めて思いました。

  • 2019年2月読了。
    「子育てには◯×が良い!」
    「頭の良い子に育てるには△才までに◻︎◇をせねばならない!」
    等、その時代にはその時代が求める「最良の育児法」なるものがあるように思いますが、流行り廃りのある「子育てテクニック」に左右されるのではなく、本書が示すような「王道」の子育てをしたいなあと思うところです。
    さしあたっては、致命的な(あるいは取り返しがつかない事態に陥るような)ことにならないようには予防線を張りつつ、しっかりと見届けて、彼か彼女かの赴くように行かせるのがよいのかと思います、、、が、そんな程度の認識でいいかしらん。

  • 読みやすさを考慮した段組、と後書きにあり、全てにおいて心配りのなされた本だと感じました。
    これからも読まれ続ける本でありますように。

    ただ、冒頭の推薦の言葉は長すぎる…読むの諦めそうになりました。。。最後じゃダメだったのかしら。

  • 育児の神様がつづった子どもの本質をしることができる哲学書のような育児書。第七則
    ゼロ歳から一歳過ぎの赤ちゃんのしつけは 愛情を伝えるお母さんと赤ちゃんの目と目の対話をしながら 「まなかい抱っこ」だけで十分です。 「どんぶらこ、どんぶらこ」と赤ちゃんを、 ゆっくり、ゆっくりあやします。 おだやかなお母さんの声や顔そして肌から、 赤ちゃんはあたたかい心を吸収していきます。 大切なのはお母さんが、いつもゆったりと、かまえていることです。

    第八則
    心の傷跡が残りやすい一歳半から二歳頃のしつけは、 命令や否定ではなく、 「あなたならできるよね」と、根気よくお願いします。 自我の芽を大切にしてあげると、 子どものいろいろな能力が引き出され、伸ばされます。 この頃、自我の芽を押さえつけると反抗心となり、 いずれ復讐心にかわることさえあります。 自己制御できるようになる四歳以降、 お友達の悩みや苦しみを理解できるようになるためにも 二歳児前後の心の育児はとても大切です。

    第十二則
    子どもは無限の可能性を持っています。 その心と体を育む育児は子どもを抱きしめ、 心の底からのほおずりするだけでよいのです。
    子どもと一緒に過ごす時間の長さより、 お母さん、お父さん、保護者の方の愛情の深さが大切です。
    地球上で一人だけでも、いつも自分を理解し、 全面的に受け入れてもらえる人間がいることを 子どもに知らせることができればそれでいいのです。
    それが大人の責任です。

  • 2017/5/19
    昔ながらの日本の子育てのよさについて書かれた育児書。人の子と比べて焦ったりせず、我が子を笑顔で見つめて抱っこする。また読み返したい。

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著者プロフィール

1906年- 2007年。東京生まれ。1931年に東京帝国大学(現 東京大学)医学部を卒業。東大小児科教室勤務を経て、日本赤十字社中央病院小児科部長、愛育病院院長などを歴任。1992年、日本人として初めてシュバイツァー博愛賞を受賞。元日本小児科医会名誉会長、日本小児科医会の初代会長。赤ちゃんをみつめて60余年。「育児の神様」と呼ばれた。愛育病院名誉院長。著書多数。

「2017年 『新「育児の原理」あたたかい心を育てる 幼児編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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